ピカチュウのなつやすみ

ピカチュウのなつやすみ』は、1998年に『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』と共に上映された『ポケットモンスター』の短編映画である。

ピカチュウのなつやすみ
監督 湯山邦彦
脚本 園田英樹
製作 吉川兆二
五十嵐智之
盛武源
製作総指揮 久保雅一
川口孝司
ナレーター 佐藤藍子
飯塚雅弓
出演者 大谷育江
こおろぎさとみ
林原めぐみ
愛河里花子
三木眞一郎
犬山犬子
坂口候一
石塚運昇
音楽 たなかひろかず
主題歌ピカピカまっさいチュウ
ポケモンキッズ&オーキド博士(+ピカチュウ
撮影 白井久男
編集 辺見俊夫
伊藤裕
製作会社 オー・エル・エム
配給 東宝
公開 1998年7月18日
上映時間 23分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 72億4000万円
次作 ピカチュウたんけんたい
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概要 編集

主人公のサトシをはじめ、人間キャラは顔が映らず、代わりにポケモンのみの主要視点で描かれている。また、ニャース以外は人語を話さず、その他のポケモンは鳴き声やジェスチャー等で意思伝達をする描写を多用した。その為、子供と共に映画館に足を運んだ親(大人)からは、「何を言っているか分からない」と言った声が挙がった。しかし、これは製作者側の「ポケモン達が何を伝えたいかは見た子供達が考え、捉えて欲しい」という考えからなされた為であり、見たままの現実を捉えるのではなく、自らの想像力を働かせ、ポケモン達の気持ちを感じて欲しいと言うメッセージが込められている[要出典]

このコンセプトは2003年まで及び2012年から再開している同時上映作品の全てで踏襲されている。また2003年の冬には、『ピカチュウのふゆやすみ』という同様のコンセプトの元に製作されたアニメビデオが、『月刊コロコロコミック』を中心とした誌上販売を行われた。

あらすじ 編集

夏休みを楽しむため、ポケモン広場にやってきたサトシ達一行。ピカチュウは、サトシから皆の面倒を見る様に言われる。

しかし、おなかをすかせたトゲピーが泣き出してしまう。ピカチュウ達はどうにか寝かしつけたものの、おしゃべりをし騒いでいた4匹のポケモン達(カラカラライチュウ、新ポケモンのブルーマリル)のせいでトゲピーが起きてしまう。

カラカラたちと言い争いになりそうなフシギダネ達を止めようとするピカチュウであったが、逆に巻き込まれ、ドタバタ劇に発展。ついにはリザードンが遊具に首を突っ込んで抜けなくなってしまう。果たして、ピカチュウ達はリザードンを助けて、無事に皆仲良くなれるのだろうか。

キャスト 編集

スタッフ 編集

主題歌 編集

オープニングテーマ「なつやすみファンクラブ
作詞 - 戸田昭吾、作曲・編曲 - たなかひろかず、歌 - ポケモンキッズ & ポケモンママさん(+ピカチュウ
エンディングテーマ「ピカピカまっさいチュウ
作詞 - 戸田昭吾、作曲・編曲 - たなかひろかず、歌 - ポケモンキッズ & オーキド博士(+ピカチュウ)

備考 編集

  • 当時の『月刊コロコロコミック』誌上では、劇中に登場する「ブルー」と「マリル」を取り違えていた。当時としては、発売前であった『ポケットモンスター 金・銀』に登場する、数少ない新ポケモン情報であった為、一部で混乱を招いた。
  • 同時上映の『ミュウツーの逆襲』と共にアニメとシンクロする内容になる予定だったが、ポケモンショックにより放送日程が大幅に遅れてしまった。これにより『ミュウツーの逆襲』はアニメの内容を先取りする状態になってしまったが、当作品はトゲピー初登場の回を急遽、放送予定を早め公開に間に合わせた事からアニメとは大きな違いはなかった(遅れネット局ではテレビ東京の放送順よりさらに早くトゲピー初登場の回を放送していた、ただし放送再開が遅れたこともあり一部では間に合わなくなった地域もある)。

受賞歴 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集