ピグマリオン (映画)
『ピグマリオン』(Pygmalion)は1938年のイギリスのロマンティック・コメディ映画。舞台や映画で知られるミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作となったジョージ・バーナード・ショーの1913年初演の戯曲『ピグマリオン』をショー自らの脚色で映画化した作品である。監督はアンソニー・アスキスと主演でもあるレスリー・ハワードの2人。映画監督として知られるデヴィッド・リーンの編集技師時代の作品である。
ピグマリオン | |
---|---|
Pygmalion | |
![]() 右からサンダーランド、ハワード、ヒラー | |
監督 |
アンソニー・アスキス レスリー・ハワード |
脚本 |
ジョージ・バーナード・ショー W・P・リップスコーム セシル・ルイス |
原作 |
ジョージ・バーナード・ショー 『ピグマリオン』 |
製作 | ガブリエル・パスカル |
出演者 |
レスリー・ハワード ウェンディ・ヒラー |
音楽 | アルテュール・オネゲル |
撮影 | ハリー・ストラドリング |
編集 | デヴィッド・リーン |
製作会社 | ガブリエル・パスカル・プロダクションズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 |
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製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | £87,000[1] |
ストーリー編集
「ピグマリオン (戯曲)#あらすじ」を参照
原作戯曲との違い編集
イライザがヒギンズと口論して、ヒギンズ家から出て行き、最後の最後でヒギンズと結ばれるようになっている。このような改変は後のミュージカル『マイ・フェア・レディ』にも採用されている。ただ、この映画に関しては脚本にショー自身がかかわっていて本来は作者の意図が反映されているはずであった。大江麻里子の『マイ・フェア・レディーズーーーバーナード・ショーの飼い慣らされないヒロインたち』(慧文社)によれば、ショーは試写会で初めて結末が変わっているのを知って驚きを隠せなかったという。
キャスト編集
- ヘンリー・ヒギンズ教授: レスリー・ハワード - 言語学者。
- イライザ・ドゥーリトル: ウェンディ・ヒラー - 花売り娘。
- アルフレッド・ドゥーリトル: ウィルフリッド・ローソン - イライザの父。
- ヒギンズ夫人: メアリー・ローア - ヒギンズ教授の母。
- ジョージ・ピカリング大佐: スコット・サンダーランド - 言語学者。
- ピアス夫人: ジーン・キャデル - ヒギンズ家の家政婦。
- フレディ・アインスフォード=ヒル: デヴィッド・トゥリー - イライザに恋する青年。
受賞・ノミネート編集
映画祭・賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
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アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
主演男優賞 | レスリー・ハワード | ||
主演女優賞 | ウェンディ・ヒラー | ||
脚色賞 | ジョージ・バーナード・ショー他 | 受賞 | |
ヴェネツィア国際映画祭 | 男優賞 | レスリー・ハワード | 受賞 |
出典編集
- ^ “Hollywood MERRY-GO-ROUND” (英語). The Barrier Miner (ブロークンヒル: オーストラリア国立図書館). (1939年6月29日) 2020年2月12日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- ピグマリオン - allcinema
- ピグマリオン - KINENOTE
- Pygmalion - オールムービー(英語)
- Pygmalion - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Pygmalion - TCM Movie Database(英語)
- Pygmalion - Rotten Tomatoes(英語)