ピリドキサール (pyridoxal) は、ビタミンB群の中のビタミンB6に分類される化合物の1つである。生体内ではピリドキサールキナーゼにより、補酵素形のピリドキサール-5'-リン酸に変換される。ピリドキサール-5'-リン酸が不要になると、脱リン酸化されてピリドキサールに戻され、さらにピリドキサールデヒドロゲナーゼによって酸化されて4-ピリドキシン酸に変換され、主に腎臓から尿中へと排泄される。

ピリドキサール
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識別情報
CAS登録番号 66-72-8 チェック
65-22-5 (塩酸塩)
PubChem 1050
ChemSpider 1021 チェック
UNII 3THM379K8A チェック
DrugBank DB00147
KEGG C00250 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL102970 チェック
特性
化学式 C8H9NO3
モル質量 167.16 g/mol
融点

165 °C (decomp.)

関連する物質
関連するarylformaldehydes ダムナカンタール

ゴシポール

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ビタミンB6 編集

ビタミンB6に分類される化合物としては、他にピリドキシンピリドキサミンが挙げられる。ビタミンB6に分類される全ての化合物は、複素環式有機化合物であり、自然界では緑色植物に含まれている。欠乏症は、てんかん発作などである。いずれもに易溶、エタノールに可溶、アセトンに難溶である。水溶液は紫外線や、熱に対して不安定で、特に液性が塩基性だと不安定になる。