株式会社final (ファイナル、final Inc.)は、日本音響機器メーカー。本社は、神奈川県川崎市幸区中幸町に所在する。

株式会社final
final Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
212-0012
神奈川県川崎市幸区中幸町4丁目44-1
北緯35度31分55.969秒 東経139度41分34.732秒 / 北緯35.53221361度 東経139.69298111度 / 35.53221361; 139.69298111座標: 北緯35度31分55.969秒 東経139度41分34.732秒 / 北緯35.53221361度 東経139.69298111度 / 35.53221361; 139.69298111
設立 2007年11月27日
業種 電気機器
法人番号 4010701019994
事業内容 オーディオ機器の開発、製造、販売
代表者 細尾満
資本金 1億円
外部リンク https://final-inc.com/
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概要・歴史 編集

2022年現在は、ヘッドホンおよびイヤホン、そしてそれらに関連する製品[注釈 1]を製造する音響機器メーカーである[1]。ヘッドフォンおよびイヤホンは、有線、無線双方をラインナップしている[2]。また、社名の「final」をブランド名に使用する以外に、ワイヤレス製品専門のブランドとして「ag」というブランド展開も行っている[1][3]。finalは、agブランドについては、「「ちょうどいい」ワイヤレス製品を提案するオーディオブランド」であるとしている[3]。また、社内に音響の研究部門を設けており、2021年時点で社員約40名の内、研究職が半数を占めている[4]。大学との共同研究も行っており、九州大学大学院芸術工学研究院の河原一彦博士との共同研究の成果を基にした製品も発売している[5]

なお、finalのブランド名は、株式会社finalの前身であるS'NEXT株式会社設立時の代表者の一人であった髙井金盛が1974年に創業した音響機器メーカーでかつて使用していたものであった[6]

当社は、元々アメリカ合衆国の電気・電子製品メーカーであるモレックスの子会社として2007年に設立された[1]。当時の社名は、S'NEXT株式会社であった[1]。当初は、テレビなどに内蔵されるスピーカーOEMおよびODMを行っていた[1][6]。その後、2009年フィリピンのイヤホン工場を買収したことを機にイヤホン・ヘッドホンの製造事業を開始し、OEMおよびODMに加えて自社のブランドとして「final audio design」を立ち上げ、製造販売も開始した[1]。OEM/ODMではハイエンドのイヤホンやヘッドホンを扱っており、この事業拡張は利益率の向上を狙ったものであったとされる[6]2014年に、現社長の細尾満が親会社であるモレックスの所有するS'NEXT株式会社の全株式を取得し独立、自社ブランドでのイヤホン・ヘッドホン製造に事業の主軸を移した[1]。加えて、独立の際にブランド名を「final」に変更している[1]2019年に、サブブランドである「ag」を立ち上げる[1]2020年に社名をこれまでのS'NEXT株式会社から株式会社finalに変更した[1]

略歴 編集

関連項目 編集

注釈 編集

  1. ^ ケーブルやイヤーピース等。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u finalについて”. final-イヤホン・ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン – final 公式ストア. 株式会社final. 2022年12月6日閲覧。
  2. ^ 製品一覧”. final-イヤホン・ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン – final 公式ストア. 株式会社final. 2022年12月6日閲覧。
  3. ^ a b agについて”. ag-"ちょうどいい"ワイヤレスイヤホン– final 公式ストア. 株式会社final. 2022年12月6日閲覧。
  4. ^ 石川修巳「「音で川崎盛り上げる」 幸の音響メーカー「final」イヤホン脚光 品質を追求「一からつくる」」『東京新聞』、2021年5月19日。2022年12月6日閲覧。
  5. ^ 学習専用イヤフォン、finalが発売 九州大学と共同研究 話し声を聞き取りやすく」『ITmedia』、2022年1月18日。2022年12月6日閲覧。
  6. ^ a b c d e f S’NEXT株式会社”. 川崎市産業振興会館. 2022年12月6日閲覧。
  7. ^ a b c d e 株式会社finalの情報”. 国税庁法人番号公表サイト. 2022年12月6日閲覧。

外部リンク 編集