概要 編集

ファイントラックfinetrack)は、兵庫県神戸市中央区相生町に本社を置く日本のアウトドア用品メーカーである。撥水アンダーウェア防寒着レインウェア寝袋テントなどを製造している。

従来の耐候性のある3レイヤーの重ね着を拡張した、常に行動し続けられるレイヤリングシステム[1]である5レイヤリング®を提案している[2]

主要取扱店 編集

  • 好日山荘
  • Mt.石井スポーツ
  • カモシカスポーツ
  • さかいやスポーツ
    など、全国の登山専門店
  • 直営店 finetrack TOKYO BASE
  • 直営店 finetrack HIBIYA HUT

年表 編集

  • 2004年 - 兵庫県神戸市で創業し、耐久撥水ウォータースポーツウェア、フラッドラッシュを発売してロングセラーとなった[3]。ドライレイヤー®発表。
  • 2005年 - レイヤリングの新しい概念となる、ミッドシェル®を提案し、5レイヤリング®を確立。天然素材とポリエステルを融合したハイブリッド繊維の開発に成功
  • 2006年 - 撥水ウエアをレイヤリングに取り入れる概念を定着させる、ドライレイヤー®の改良型を開発。
  • 2007年 - 兵庫県から経営革新企業に認定(経営革新計画承認)。定番ベストセラーとなる耐久撥水ストレッチアウトドアパンツを開発。]
  • 2008年 - ウールとポリエステルのハイブリッド素材を使った靴下を発売した。
  • 2009年 - 5レイヤリングをソックスに応用した、ドライレイヤー®ソックス発売。
  • 2010年 - 社屋を神戸駅前に移転。ドライレイヤー®の新シリーズ、フラッドラッシュ®アクティブスキンを新開発。汚れも皮脂も取れるナノタオル®を発売。
  • 2011年 - ファイントラック独自の防水透湿素材、エバーブレス®メンブレンを新開発し、L5アウターシェルを発売。ドライレイヤー3番目のシリーズとなるパワーメッシュが加わる。グローブにもレイヤリングを提案。
  • 2012年 - 異次元ストレッチレインウエア、厳冬期アウターシェルを新開発。インシュレーションの開発に着手。
  • 2013年 - 世界初のシート状立体保温素材ファインポリゴン®を新開発。同素材のスリーピングバッグを発売。
  • 2014年 - ファインポリゴン®を使用した軽量コンパクトな保温ウエアを発表。
  • 2015年 - ハイブリッドベースレイヤーシリーズにシルクが登場。
  • 2016年 - オールシーズン対応の本格的な山岳テントを発売。グローブの国内生産化に着手。
  • 2017年 - 高機能ウエア用洗剤を新開発。直営店舗 finetrack TOKYO BASE をオープン。
  • 2018年 - 高機能ウエア用 吸汗加工剤を新開発。吸汗速乾性と強度を併せ持つナイロンベースレイヤー発表
  • 2019年 - 高機能ウエア用 撥水剤を新開発。
  • 2020年 - ドライレイヤー®の耐久撥水性を向上させ(100洗80点→150洗80点)、抗菌防臭性も付与。シングルウォールテント発表[4]
  • 2020年 - 日比谷OKUROJIにてfinetrack直営店 finetrack HIBIYA HUT をオープン[5]

主な製品 編集

マウンテンウエア 5レイヤリング®の考え方に基づき、肌面からL1、L2、L5と重ね着をすることが提案されている[2]が、常にすべて着るわけではなく季節や天候に合わせて調整する。例えば、夏山縦走ではL1とL2のみで良い[6]が、厳冬期ではL1からL5までのすべてを持参あるいは着用することが推奨されている[7]

  • L1 ドライレイヤー®シリーズ - 優れた撥水性により、汗や雨が肌に直接触れることがなく、濡れ冷えや不快感を抑えるための登山用アンダーウエア。
  • L2 ベースレイヤーシリーズ  - ドライレイヤーと相性の良い吸水拡散性生地に、「通気性」「タフさ」「滑らかさ」等が付与されている登山用ベースレイヤー[8]
  • L3 ミッドレイヤーシリーズ  - 汗処理能力のある行動保温着。また、L5まで連結するベンチレーションが存在する[9]
  • L4 ミッドシェル®シリーズ  - 伸縮性防水透湿膜を使用した中厚手の中間着にもなるシェル[10]
  • L5 アウターシェルシリーズ  - 防水透湿で伸縮性のある生地を使用したアウターウェア[11]

また、5レイヤリング®に組み込まれないマウンテンウエアとして、リベロ、パンツ、ソックスが挙げられる。

  • リベロ - レイヤリングシステムに組み込まれない、ウィンドシェルやビレイパーカーなど。

ウォーターウエア 耐久撥水性のある生地の密度を高めることで、水圧による水の浸入を軽減や水中保温性の獲得を図った商品。ラッシュガードネオプレンに比べ陸上での行動快適性が高い特徴がある[12]

ギア テントタープツェルトシュラフなどがある。

脚注 編集

  1. ^ かくして、レイヤリング革命は起きた | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  2. ^ a b 最強の5レイヤリングとは | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  3. ^ 『特集 ベストバイ! 山道具完全カタログ』pp.244-245。
  4. ^ finetrack 2020SSカタログ pp.018”. (株)finetrack. 2020年6月13日閲覧。
  5. ^ エディター, 山旅旅. “日比谷アウトドアショップ『finetrack HIBIYA HUT』”. 山旅旅. 2020年10月8日閲覧。
  6. ^ 登山・トレッキング<夏山縦走>用のレイヤリング | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  7. ^ 登山・トレッキング<厳冬期>用のレイヤリング | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  8. ^ L2:ベースレイヤー | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  9. ^ L3:ミッドレイヤー | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  10. ^ L4:ミッドシェル® | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  11. ^ L5:アウターシェル/パンツ | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。
  12. ^ W:ウォーターレイヤリング | 国産アウトドアブランドのファイントラック”. www.finetrack.com. 2020年6月13日閲覧。

外部リンク 編集