フィッシャーマンズ・スープレックス

フィッシャーマンズ・スープレックスFisherman's Suplex)は、スープレックスの一種として扱われるプロレス技。日本名は投網式原爆固め(とあみしきげんばくがため)、網打ち式原爆固め(あみうちしきげんばくがため)。

概要編集

ブレーンバスターの要領で相手の頭部を片腋に抱え込み、密着した相手の腕を自分の頭の後ろへ持って行く。その態勢で自分の反対側の腕で相手の片腿を抱え込み後方へスープレックスして固める。そのままフォールする際には頭部を抱えた手と片足を抱えた腕をクラッチして相手を固定するのが定石である。

日本での初公開は1982年10月8日、新日本プロレスの後楽園ホール大会において、小林邦昭がメキシコ修行からの凱旋試合(木戸修とタッグを組んでの対ジョニー・ロンドス&シルバー・ハリケーン戦)で使用。

技名は技を仕掛けるフォームが投網を引き上げる漁師の姿をイメージさせることから、実況アナウンサーの古舘伊知郎が命名した。

主な使用者編集

派生技編集

リストクラッチ・フィッシャーマンズ・スープレックス編集

通常のフィッシャーマンズ・スープレックスのクラッチに加え、相手の抱え込んだ足とは反対側の腕を相手の股間下を外側から内側に向けて通し、さらにその手首を、腿を抱えた自らの腕で掴む。その状態でフィシャーマンズ・スープレックスを放つ。主な使用者はミラノコレクションA.TはIRの技名で使用。府川唯未サブマリーナ・スープレックスの名称で使用)。

フィッシャーマンズ・バスター編集

【使用者】獣神サンダー・ライガーが考案。マグニチュード岸和田マンドリラーの名称で使用)、土方隆司潮崎豪などがいる。
上記のフィッシャーマンズ・スープレックスの投げっ放し式。投げた後ブリッジを保持せず、フォールをしない。ライガーは相手や場面によって落とす角度を調整しており、ここ一番では受身の取れない垂直落下式や雪崩式を披露している。

リストクラッチ・フィッシャーマンズ・バスター編集

【使用者】ヒート土方隆司スーパー・フィッシャーマンズ・スープレックスの名称で使用)。
上記のリストクラッチ・フィシャーマンズ・スープレックスの投げっ放し式。

クロスレッグ・フィッシャーマンズ・バスター編集

【使用者】スペル・デメキンデメキン・バスターの名称で使用)、ケニー・オメガ蒼い衝動の名称で使用)。
相手の右足を捕らえて、左足と交差させるように抱え込みながら放つ、変型のフィッシャーマンズ・バスター。

ポール・シフト編集

フィッシャーマンズ・ドライバーとも呼ばれる。丸藤正道が、ここ一番でしか使わないオリジナル技。
左腕で相手の首をロックし、右腕で相手の左足を持ち上げる、持ち上げながら相手の顔が自分のほうへ向くよう左へ半回転させ、左腕はそのまま首をロックしたまま、尻餅をつきながら相手の後頭部をマットに打ち付ける。スコット・スタイナーの必殺技として知られるスタイナー・スクリュー・ドライバーのフィッシャーマンズバージョン。
フィッシャーマンズ・バスターの体勢で持ち上げ、みちのくドライバーIIの様に落とす技であり、全体的に橋誠のゴリラーマンズドライバーに似ている。丸藤の数少ない垂直落下式の技のひとつであり、2009年3月に欠場する以前までは大一番でのフィニッシュ・ホールドになることが多い技であったが、同年12月の復帰戦からは後述するタイガー・フロウジョン、2014年7月にはポールシフト式エメラルド・フロウジョンを開発し、この2つの技がフィニッシュ・ホールドとなることが増えたため、近年はポールシフトで試合が決まることは少なくなった。リストクラッチと混同されがちだが実際はリストクラッチではない。技名は「地軸移動」から。

ゴリラーマンズ・スープレックス編集

【使用者】橋誠のオリジナル技。
リストクラッチ・フィシャーマンズ・スープレックスの類似技。自分の片腕を相手の片腿の下を通し、相手の片手首を掴む。その状態で相手の頭部をもう片方の腋に抱えてかけるフィシャーマンズ・スープレックス。

ゴリラーマンズ・バスター編集

【使用者】橋誠のオリジナル技。
上記のゴリラーマンズ・スープレックスの投げっ放し式。

ゴリラーマンズ・ドライバー編集

【使用者】橋誠のオリジナル技。
ゴリラーマンズ・スープレックスの体勢で抱え上げて、相手の表裏を反転させ、相手をクラッチしたまま前方へ両足を開脚しながら尻餅を着くように着地、同時に、みちのくドライバーIIのように相手を背面もしくは後頭部からマットへ叩きつける。

変形リストクラッチエクスプロイダー編集

【使用者】秋山準のオリジナル技。
リストクラッチしてのフィッシャーマンズ・スープレックス。後述のスターネス・ダストγと似た技であるが、垂直落下式のバスターではなく、自身もブリッジで反り返るスープレックス系の技であるという点で異なる。2007年1月潮崎豪に対して初めて繰り出し、その後も度々使用されている。

スターネス・ダストα編集

秋山準が、ここ一番でしか使わないオリジナル技。ブレーンバスターの体制で組んだあと、相手の外側の足を取ってリストクラッチして放つ、垂直落下式変形リストクラッチ・フィッシャーマンズ・バスター。

スターネス・ダストγ編集

秋山準が、ここ一番でしか使わないオリジナル技。垂直落下式リストクラッチ・フィッシャーマンズ・バスター。

キー・クラッシャー'99編集

【使用者】ロウ・キーのオリジナル技。
フィッシャーマンズ・スープレックスで抱え上げた後、相手の表裏を反転させみちのくドライバーIIの要領で前方へ両足を広げながら尻餅を着くように着地し、同時に相手を背面や後頭部辺りからマットへ叩きつける。MAZADA正田落としの名称で使用)、ミラクルマンミラクル・スパイラルの名称で使用)。

変形フィッシャーマンズ・バスター編集

スタガリン・ブロー
井上亘のオリジナル技。
ブレーンバスターの体勢から、右手で相手の右足の膝裏をすくうように四の字型にロックし抱え上げてから落とす、変形のフィッシャーマンズ・バスター。

リストクラッチ式・変形フィッシャーマン・バスター編集

DoIt!Now
大原はじめのオリジナル技。
ブレーンバスターの体勢から相手の右足を抱え込みながら右手を掴み、そのまま担ぎ上げて垂直落下で後頭部からマットに突き刺すリストクラッチ式の変形フィッシャーマン・バスター。デビュー当初から愛用するフィニッシャーの1つ。

変形フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド編集

キッチャーマン
スターライト・キッドのオリジナル技。
ブレーンバスターの体勢から右手で相手の右足を4の字の形で交差させて抱え込み、そのまま相手を後方へ反り投げ、ブリッジして固める変形フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。キッドのオリジナル技の1つ。

関連項目編集