フィッシャー・キング』(原題: The Fisher King)は、1991年アメリカ映画。監督はテリー・ギリアム

フィッシャー・キング
The Fisher King
監督 テリー・ギリアム
脚本 リチャード・ラグラヴェネーズ
製作 デブラ・ヒル
リンダ・オブスト
出演者 ロビン・ウィリアムズ
ジェフ・ブリッジス
アマンダ・プラマー
マーセデス・ルール
音楽 ジョージ・フェントン
撮影 ロジャー・プラット
編集 レスリー・ウォーカー
配給 トライスター ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1991年9月20日
日本の旗 1992年4月11日
上映時間 137分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $24,000,000
興行収入 $41,895,491[1]
テンプレートを表示

ストーリー 編集

過激で挑発的なトークで人気を博しているラジオDJ・ジャック(ジェフ・ブリッジス)。ある日、相談コーナーに常連の若者が電話を掛けてくる。ジャックはいつもの調子で彼をたき付けたが、その晩、若者はバーに乗り込んでショットガンを乱射、何人もの人が命を落とした。ニュースでそれを知ったジャックは呆然とする。

3年後、彼は事件のショックで落ちぶれて、恋人のアン(マーセデス・ルール)のビデオショップを手伝いながら、ヒモ同然の身分になっていた。ある日、飲んだくれて埠頭に来たジャックは、浮浪者狩りの若者たちに襲われる。そこへ、奇妙な浮浪者パリー(ロビン・ウィリアムズ)とその仲間たちが現れ、若者たちを追い払う。聖杯を探す使命を神から与えられたと語るパリーは、ジャックに探索の手助けを求める。「聖杯がある場所を知っている」「聖杯と漁夫王(フィッシャー・キング)の伝説を知っているか」などと妄想のようなことばかり話すパリーを最初は嫌がっていたジャックだったが、ふとしたことから彼の身の上を知ってしまう。

実は、パリーは元は大学教授で、3年前、たまたまあの事件があったバーを訪れて目の前で最愛の妻が殺され、錯乱してしまったのだった。ジャックはそれを知って深く心を痛めた。 パリーには、密かに思いを寄せる女性・リディア(アマンダ・プラマー)がいた。パリーを彼女とくっつけて幸せにしてやろうと、ジャックは一肌脱ぐことに決めた。自らを救うためにも。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替

受賞歴 編集

トリビア 編集

  • ノン・クレジットのカメオ出演トム・ウェイツ傷痍軍人役で出演している(全くの端役ではなく、主役のジェフ・ブリッジスとのやりとりもある、そこそこ重要な役である)。
  • ギリアムはこの作品で初めて、脚本の執筆に携わらず監督のみを務めた。ギリアムは脚本の内容を遵守し、映画は脚本通りに制作された。しかし、通行人たちが突然社交ダンスを始める幻想的なシーンのみは、自身のアイディアであると語っている。
  • ギリアムが聖杯をモチーフにした作品としては、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に続く2本めの映画である。
  • 当初、ギリアムはジャック・ルーカス役にブルース・ウィリスを考えていて、実際にオファーもしたのだが、『ハドソン・ホーク』の撮影を理由に断られた。実は、ギリアムは『未来世紀ブラジル』の時にも、ブルース・ウィリスの起用を考えていたのだが、この時も実現しなかった。そして、その後、『12モンキーズ』において、ようやくブルース・ウィリスの起用を実現した。このことについて、後にギリアム自身は、「(ウィリスに)出てもらえなかった映画の出来栄えには結果的に満足している、ようやく出演が叶った映画は結果的にうまくいかなかった、まあ、そういうことだね」と自嘲的に語っている。
  • オープニングロゴは当初はトライスター ピクチャーズではなく、コロンビア ピクチャーズにするつもりだった。

挿入曲 編集

出典 編集

  1. ^ The Fisher King (1991)” (英語). Box Office Mojo. 2011年2月24日閲覧。

外部リンク 編集