フェルナンデス (楽器メーカー)

フェルナンデス (Fernandes Co., Ltd.) は、エレクトリックギターエレクトリックベースを中心に企画・販売している日本楽器メーカーである。

株式会社フェルナンデス
Fernandes Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 161-0033
東京都新宿区下落合2-14-26
設立 1969年2月25日
業種 製造業:その他の製品
法人番号 3011101018547 ウィキデータを編集
事業内容 エレクトリックギターエレクトリックベース、及びそれに関連する商品の委託製造、卸販売、輸出入
代表者 飯島彰
資本金 2500万円(平成17年1月現在)
外部リンク http://www.fernandes.co.jp/
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解説編集

前身となる斉藤楽器は1969年2月設立。当初はクラシックギターの販売が主であった。1972年10月に社名を現在のフェルナンデスに変更。同年から本格的にエレキギターの販売を開始する。

当初は主にフェンダーギブソンコピーモデルを販売していた。フェンダー系はフェルナンデスブランド、ギブソン系はバーニーBurny)ブランド、プロアーティストの特注モデルに特化したP-PROJECTと棲み分けがされている。廉価価格帯用にTARGET、Vester(Vester MANIAC)ブランドも存在した。

それまで形だけのコピー楽器が多かった業界へ本格的な設計(構造的にはオリジナルとは微妙に違いがあったが)の楽器を持ち込み、プロ・アマ問わず支持を得た。外観、構造のみならずロゴまでそっくりにしていた為、フェンダー社からクレームが来た事もあった。初期にはヘッド等にはFERNANDESのロゴの下や上などにelectric sound research groupのロゴが入っていた。

なお企画、販売はフェルナンデスだが、カワイ楽器東海楽器ヘッドウェイ鈴木バイオリン、PGM(プロフェッショナルギター マニュファクチュア)、マツモク工業などでOEM製造されている(一部会社は廃業済み)。国内外で違ったラインナップ展開をしており、アメリカ企画の海外モデル(FERNANDESの新ロゴのみ)が別に存在する。

1980年代以降はオリジナルモデルにも注力し、1990年3月に発売したスピーカー内蔵エレクトリックギターZO-3は35万頭[1]以上を売り上げた。

アーティストモデルも数多く手がけており、hideモデル、BUCK-TICKモデル、DEAD ENDモデルなどが存在する。

またオリジナル商品のサスティナーは、弦の振動を持続させることで永続的なサステインを得られるという画期的な機能によって、エドワード・ヴァン・ヘイレンスティーヴ・ヴァイニール・ショーンジ・エッジスラッシュら、多くの世界的ギタリストに使われている。

過去にはアメリカのエフェクターメーカーDigiTechとDODの国内総販売元を務めていたほか、イギリスのアンプメーカー「ハイワット」のブランドを所有していたこともある。

主なモデルの特徴編集

NTGシリーズ編集

FRシリーズ編集

1985年に発売以降、改良、仕様変更等を重ね、継続して販売されているディンキー(スーパーストラト)タイプ。24フレットが多いがサスティナー付きは22フレットがメイン。ピックアップはSSH配列を基準に多肢に渡る。ブリッジも数仕様あるが、フロイドローズタイプが多い。

フェルナンデス・FRシリーズを参照。

TEJシリーズ編集

1988年8月発売TEJ-45が初出。カタログ初出は1987年VOL.2(TEJ-85/TEJ-80/TEJ-75)。 テレキャスターボディにジャクソンタイプヘッドで80年代後期~90年代初頭に布袋寅泰BUCK-TICKの使用により大ヒットした。プレート付きのボルトオンネック。ジャクソンに倣いシャークフィンインレイのモデルやショップオリジナル別注も多数存在した。当時物はMade in JAPAN(カワイ→マツモク)。

RTシリーズ編集

APGシリーズ編集

ポール・リード・スミスのような構造の2ハムバッカータイプ。フェルナンデスブランド。弦長628mm(ギブソンスケール)。TOM(チューンオーマチック)ブリッジやフロイドローズブリッジ、他多様。アメリカ販売版はDragonfly名義。

Ravelleシリーズ編集

レスポールと同じ構造の2ハムバッカータイプで、ヘッド、ボディ形状にアレンジを加えたフェルナンデスUSAの看板モデル。フェルナンデスブランド。日本版では2002年カタログモデルのRJ-95T(TRANSTIC NERVE TALシグネーチャーモデル)が初出。2003年カタログよりレギュラーモデル掲出。他社に模倣されていない為、オリジナリティを保っている。

RLGシリーズ編集

レスポールスタンダードモデル。

RLCシリーズ編集

レスポールカスタムモデル。

BLCシリーズ編集

RSAシリーズ編集

RSGシリーズ編集

Hシリーズ編集

ファイヤーバードを変形させたような2ハムバッカーのボディに、B.C. Richコピーシリーズのヘッド、TOM(チューンオーマチック)ブリッジのモデル。Burnyブランド。シャチ、くじら等の愛称がある。アメリカ仕様はFERNANDESブランドで、名称はVertigo。

ZOシリーズ編集

フェルナンデス・ZO-3を参照。

FGZシリーズ編集

1995年以降カタログモデルシリーズ。1991年カタログモデルのFRS-100、FRS-85を形状の始祖とする細めのホーン、丸みを帯びた外周のボディと1弦側の厚みを削いだようなヘッド形状が特徴。外観のイメージはヤマハRGX、アイバニーズRGにも似ている。フェンダー系の構造でスーパーストラトの一種。入門モデルとしても大ヒットしており、中古のタマ数も非常に豊富。

ARSシリーズ編集

1999年頃発売。FRシリーズをストラトタイプの構造のボディに原点回帰させたモデル。FRシリーズのヘッド形状[2]を採用。FRシリーズと共通のヒールレスジョイント。後に、よりストラトに近いボディシェイプのRTシリーズに移行した。

JGシリーズ編集

1990年代後半発売。ジャガータイプのボディにFRシリーズのヘッド形状[3]を採用。FRシリーズと共通のヒールレスジョイントが多い。ジャガータイプだがネックスケールは648mm。

MG/BG/EG/EBシリーズ編集

B.C. Richの完コピシリーズ。順にモッキンバード(FMG-150/FMG-160/FMG-175)、ビッチ(FBG-170/FBG-180)、イーグル(FEG-150/FEG-160/FEG-175)、イーグルベース(FEB-160/FEB-170)。カタログ初出は1980年。ナチュラルカラーのスルーネックボディにブースター配線付きの完成度の高いものだった。ヘッドストックにはB.C. RichのRロゴに倣いFの一文字ロゴ表記(最初期ロットのみ石ロゴ)。MG/BG/EB並びにワーロックベースは80年代後期からXのメンバーのシグネーチャーモデルの原型になり大ヒットした(Burnyブランド)。

FSTシリーズ編集

LSシリーズ編集

1992年~2001年カタログモデル。レスポール系のシングルカッタウェイの外形にアレンジを加えたオリジナルのフラットトップのソリッドボディやメイプルトップ、マホガニーバックのボディ他。B.C. Richコピーシリーズのヘッドのモデル。ヒールカットされていないボルトオンネックジョイント他。TOM(チューンオーマチック)ブリッジ。Burnyブランド。一時期は契約ミュージシャンも多く使用していたが、Hシリーズの様に定着はしなかった。アメリカ仕様はFERNANDESブランドで、名称はMONTEREY。

STJシリーズ編集

カタログ初出は1986年(STJ-75)。 ディンキー(スーパーストラト)ボディにジャクソンタイプヘッド。ジャクソンディンキーのコピーモデルとも言える。プレート付きのボルトオンネック。BUCK-TICK今井寿がメジャーデビュー時(1987年12月11日日本青年館以降)に使用していた(本人モデルはレフティのP-PROJECT名義)。

FVシリーズ編集

BSVシリーズ編集

1984年カタログモデルのフェルナンデスヘビーメタルバージョンBSV-55(BSV-60)、BSV-70、BSV-90、BSV-135(フライングVを更に尖らせたヘッド形状、1弦側のみボディのネック付け根の切り欠きが特徴)が初出。24インチショートスケールのフライングVタイプ。ピックアップはハムバッカー(DF-3、DF-P等)×2。フロイドローズFRT-5G、FRT-3C等を搭載。2014年にBSV-155が再販された。44MAGNUM JIMMYシグネーチャーモデルはBSV-80J、BSV-90、BSV-155J(85年以降カタログ掲出)。

他多数。

主なエンドース契約ミュージシャン編集

過去にフェルナンデスのギター、ベースを使用していたミュージシャン編集

他多数。

関連項目編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ Z0-3が動物のゾウをモデルにしているため、フェルナンデスでは数量について「~本」ではなく「~頭」という表現を用いている。
  2. ^ [1]
  3. ^ [2]
  4. ^ 1978年~1985年カタログには矢沢永吉の名前記載あり。YBはYAZAWA BASSの略。

外部リンク編集