フェンブフェン (Fenbufen) は、変形性膝関節症強直性脊椎炎腱炎等による炎症の治療に用いられる非ステロイド性抗炎症薬である[1]。腰痛、捻挫、骨折等の症状にも用いられる。CepalCinopalCybufenLederfenReugast等の商標名で、カプセルまたは錠剤として販売される。

フェンブフェン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
法的規制
  • POM
投与経路 経口
識別
CAS番号
36330-85-5
ATCコード M01AE05 (WHO)
PubChem CID: 3335
ChemSpider 3218 チェック
UNII 9815R1WR9B チェック
KEGG D01344  チェック
ChEBI CHEBI:31599 チェック
ChEMBL CHEMBL277522 チェック
化学的データ
化学式C16H14O3
分子量254.2854
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シクロオキシゲナーゼ (COX) を阻害し、IC50値はCOX-1で3.9μM、COX-2で8.1μMである。フェンブフェンを基礎として、よりCOX-2への選択性の高い誘導体も合成されている[2]

また、キノロン系薬物との相互作用が報告された、最初のNSAIDsでもある[3]

脚注

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  1. ^ Mawdsley, P and others, (1979). “A survey of clinical trials with fenbufen.”. Arzneimittel-Forschung 30 (4A): 740-746. 
  2. ^ Husain, Asif and Ahmad, Ausaf and Alam, MM and Ajmal, Mohd and Ahuja, Priyanka (2009). “Fenbufen based 3-[5-(substituted aryl)-1, 3, 4-oxadiazol-2-yl]-1-(biphenyl-4-yl) propan-1-ones as safer antiinflammatory and analgesic agents”. European journal of medicinal chemistry 44 (9): 3798-3804. doi:10.1016/j.ejmech.2009.04.009. 
  3. ^ 堀誠治,川村将弘 (2002). “非ステロイド性抗炎症薬からみたキノロン系薬との薬物相互作用: Gatifloxacin と norfloxacin の比較検討”. 日本化学療法学会雜誌 50 (7): 460-463. http://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05007/050070460.pdf.