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フォルス (小惑星)

ケンタウルス族に属する小惑星

フォルス (5145 Pholus) は、ケンタウルス族に属する小惑星である。近日点が土星軌道付近、遠日点が海王星軌道のすぐ外側にある楕円軌道を描いている。紀元前764年以降、どの惑星にも1天文単位以内まで接近したことがなく、次に接近するのは5290年だと予想されている[1]エッジワース・カイパーベルトを起源に持つと考えられている。

フォルス
5145 Pholus
仮符号・別名 1992 AD
分類 小惑星
軌道の種類 ケンタウルス族
発見
発見日 1992年1月9日
発見者 スペースウォッチ
D. ラビノウィッツ
軌道要素と性質
元期:2009年6月18日 (JD 2,455,000.5)
軌道長半径 (a) 20.337 AU
近日点距離 (q) 8.720 AU
遠日点距離 (Q) 31.955 AU
離心率 (e) 0.571
公転周期 (P) 91.72 年
軌道傾斜角 (i) 24.66
近日点引数 (ω) 354.84 度
昇交点黄経 (Ω) 119.44 度
平均近点角 (M) 69.75 度
物理的性質
直径 185 ± 16 km
質量 ~6.6 ×1018 kg
平均密度 2.0? g/cm3
表面重力 ~0.052 m/s2
脱出速度 ~0.098 km/s
自転周期 9.980 時間
スペクトル分類 Z
絶対等級 (H) 7.0
アルベド(反射能) 0.046 ± 0.02
表面温度 ~62 K
色指数 (B-V) 1.19
色指数 (V-R) 0.78
Template (ノート 解説) ■Project

フォルスは1992年、アリゾナ大学スペースウォッチ計画に参加していたデイヴィッド・ラビノウィッツによって発見された。名前も彼の提案によるものであり、ギリシア神話ケンタウロスの一人ポロスのラテン語表記にちなんで名づけられた。

フォルスはケンタウルス族の中では二番目に発見された天体であり、少なくとも2005年までに発見された太陽系の天体としては最も赤いものである。そのために「ビッグ・レッド」とあだ名されることがある。この色は表面にある有機化合物によるものと推測されている[2]

フォルスの表面は、反射スペクトルから暗いアモルファスカーボンの領域と、水の氷、メタノールの氷、カンラン石、ソリンと呼ばれる有機化合物などの混合物からなる領域に分かれていると推測されている[3]

同じくケンタウルス族に属するキロンと異なり、フォルスには彗星に見られるような活動は観測されていない。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ Fifty clones of Centaur 5145 Pholus all passing within ~100Gm of Neptune on 5290-07-07”. 2010年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月23日閲覧。 (Solex 10)
  2. ^ Wilson PD, Sagan C, Thompson WR (1994). “The organic surface of 5145 Pholus: constraints set by scattering theory”. Icarus 107: 288–303. doi:10.1006/icar.1994.1024. PMID 11539180. 
  3. ^ Cruikshank DP, and 14 colleagues (1998). “The Composition of Centaur 5145 Pholus”. Icarus 135: 389–407. doi:10.1006/icar.1998.5997. 

外部リンク編集