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フォーミュラE

FIA フォーミュラE選手権 (FIA Formula E Championship、フォーミュライー、FE)は化石燃料を使用しない電気自動車フォーミュラカーによるレース。俗に「電気自動車のF1」などと紹介される。2014年9月から開催されている。

フォーミュラE
EPrix logo.svg
カテゴリ シングルシーター
国・地域 国際
開始年 2014-15
ドライバー 23 (2018-19)
チーム 11 (2018-19)
コンストラクター ダラーラ/スパーク
エンジン
サプライヤー
日産自動車
アウディ
DSオートモビルズ
マヒンドラ
ヴェンチュリー
ペンスキー
ジャガー
NIO
BMW
タイヤ
サプライヤー
ミシュラン
ドライバーズ
チャンピオン
フランスの旗 ジャン=エリック・ベルニュ
テチーター
チーム
チャンピオン
ドイツの旗 アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー
公式サイト FIAFormulaE.com
Motorsport current event.svg 現在のシーズン

目次

概要編集

 
アプト・スポーツラインのフォーミュラEチーム(2015年、ベルリン)

2012年8月27日、国際自動車連盟 (FIA) がシリーズ設立を発表した[1]。フォーミュラEホールディング (FEH) がシリーズを運営し、同社CEOにはスペインの実業家アレハンドロ・アガグ英語版[2] が就任した。都市部の大気汚染対策となる電気自動車の普及促進を狙い、レースは世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コースで行なわれる[3][4]。シリーズは秋に開幕し、年をまたいで年間10戦程度が行なわれる。世界選手権ではないため、各イベントはグランプリ(GP)ではなくe-Prix(イープリ)と呼ばれる。

運営の効率化やチーム運営費用の削減などの目的もあり、レースの本部及び各チームのファクトリーは全てドニントンパークに集約されており、2014年1月に建物がオープンした[5]。またこの関係から、マシンテストは当初全てドニントンにて行われていた。ただし商業面の担当部門はロンドン市内にオフィスを構える[5]

初年度の2014 - 15年は「スパーク・ルノー・SRT 01E (Spark-Renault SRT_01E) 」と呼ばれる専用マシンを用いたワンメイクレースとして実施される。2015 - 16年はシャシーはワンメイクとなるものの、パワートレインについてはチーム独自に製造・改良することが認められる。搭載バッテリーの充電量に限度があるため、ドライバー1名あたり2台のマシンを使用し、レース中にピットで乗り換えなければならない[6]。なお2018 - 2019シーズンからは乗り換えが無くなり、ドライバーは1台のマシンで完走することが求められるようになる[7]。将来的には停車中にワイヤレス充電するシステムや、コース上の給電レーンを走行してワイヤレス充電する「ダイナミック・チャージング」の導入を目指している[8][9]

また、ワイヤレス給電などのテクニカルパートナーとしてクアルコムと契約を結んでいるほか[10]、物流面ではDHLと契約し、同社が全面的にマシン等の機材輸送を担当する[11]。2017 - 2018シーズンからはオフィシャルアパレルパートナーにヒューゴ・ボスがついているほか[12]、同シーズン途中よりABBグループがシリーズ全体の冠スポンサーとなった[13]

オフィシャルカーはフォーミュラE公式パートナーのBMWが供給、セーフティーカーi8を2台とオフィシャルカーにi3を2台の計4台が供給される。なお、セーフティーカー(正式名称はクアルコム・セーフティーカー)のドライバーは、長年WTCCでセーフティーカーのドライバーを務めるブルーノ・コレイアが務める。

またサポートレースとして、人工知能が操る自動運転車によるレース『ロボレース』の計画が進んでいる。フォーミュラEと同じコースで、60分間のレースを行う。全10チームの参加を想定しており、各チーム2台ずつ、合計20台の無人レーシングカーが参戦する。この内1チームは、世界中から自動運転関連技術のエキスパートを集めた混成チームとなる予定[14]

レギュレーション編集

特に記載がない限り、フォーミュラE公式サイト[15]、FIAプレスリリース[16][17] より。

  • 選手権はドライバー部門とチーム部門がある。ドライバー部門は年間成績のうち最も成績が悪かった1戦を切り捨てる有効ポイント制。チーム部門は全成績が対象となる。
  • ポイントは1位から10位まで順に25-18-15-12-10-8-6-4-2-1ポイント。ポールポジション3ポイント、ファステストラップ1ポイント(シーズン2までは2ポイント)
    • ファステストラップについては、2016 - 2017シーズンにおいて、ファステストラップを記録したドライバーが、全戦において入賞圏外もしくはリタイアしたドライバーであった為、2017 - 2018シーズンよりトップ10の中で最速タイムを記録したドライバーにポイントが付与されることになった。
  • レースは基本的に土曜日[18] のワンデイイベント。
    • 練習走行は1回のみ、60分。
    • 予選は55分。ただし走行時間は40分。5台ごとにグループとなり計4グループに分かれて行う。各グループで10分間タイム計測を行う。練習走行のタイム順に1台ずつ出走し、最大4周まで(アタックラップは2周)。2015 - 2016シーズンからは各グループの走行時間が6分間に短縮される一方で、予選上位5位までの車によるスーパーポール方式のタイムアタックが行われる[19]
    • 決勝レースは最大で60分。フォーメーションラップを行わず[20]、原則としてスターティンググリッドから2列下がったダミーグリッドについた後[21]、スターティンググリッドに移動してからスタンディングスタートでレースが開始される。
  • レース中にマシン乗換えのための最低1回のピットストップが義務付けられる。
    • 乗り換え前と後の2台のカーナンバーを異なる色にする。
    • 時間制限が設定されており、ガレージ内での乗り換え作業は50秒以上かけなければならず、ピットインからピットアウトまでのトータルタイムも指定秒数(レース毎に指定)以上をかけなければならない。(2017 - 2018シーズン現在はトータルタイムの制限がない)
  • タイヤがパンクした場合を除き、マシン乗り換え時にタイヤ交換作業は行なえない。
  • 練習走行と予選ではパワーユニットの最大出力 (200kW/270bhp) を使用可。決勝レース中はセーブモード(初年度は150kW/202.5 bhp、2年目,3年目は170kW、4年目より180kW)に制限される。
  • SNS上の人気投票で選ばれたドライバー3名に、レース中エキストラパワーの使用を認める「Fan Boost(ファン・ブースト)」制度を採用。
    • 初年度はレース中5秒間だけ最大出力を180kW/243bhpに上げることが出来る[22]。2年目より乗換え後のレース後半に1回のみ、180kWから200kWの範囲内で100kJのエネルギーが使える(秒数制限はなし)。
    • ファン投票の締切り期限は、初年度はレース開始まで、2015 - 16年からはレーススタート6分後まで。
  • 参戦するには最低でも国際B級ライセンスを持った上でFIAからeLicenceを取得する必要がある。
  • 1シーズンにつき、各ドライバーは車毎にモーター・バッテリーパック・ギアボックスの使用は1つまで。
  • 1イベントにつき、最大で5つの前輪用タイヤと5つの後輪用タイヤが使用できる。
  • 1チームに於いて車のオペレーションスタッフは12名まで。
  • セーフティカー手順はFIA標準に従う。
  • 公式以外のテストは認めない。
  • 2016年より、ドライバー部門のシリーズチャンピオンはスーパーライセンスの発給資格を得る[23]

マシン編集

第1世代編集

 
スパーク・ルノー・SRT 01E
 
ミシュラン製全天候型18インチタイヤ

2013年9月のフランクフルトモーターショーで「スパーク・ルノー・SRT_01E」が披露された[6]。設計はスパーク・レーシング・テクノロジー[24] が担当し、パワートレイン全体を監修するテクニカルパートナーにルノーが就き、後述する主なサプライヤーから供給される各種コンポーネントを統括する[25]。開発ドライバーにはルーカス・ディ・グラッシ[26]佐藤琢磨[27] が起用される。

動力性能的にはF3マシンと同等レベル[22]。0–100 km/h加速は2.9秒、市街地コースのため最高速度は225km/h程度に抑えられる(いずれも想定値)。市販EVは変速機非搭載(最終減速のみ)だが、フォーミュラEでは4段ギアボックスを搭載する[22]

シャシーは、F1などのオープンホイールカーのレースで常に憂慮されるタイヤ同士の接触を原因とする車体が宙に舞うクラッシュを極力防ぐための工夫が凝らされている。フロントウィングの翼端板は正面から見た時にフロントタイヤのトレッド面を完全に覆う形状となっている他、サイドポンツーン後部はリアタイヤ前部のトレッド面を、さらにリアウイング下部と一体になったバンパーがリアタイヤ後部のトレッド面を覆い、トレッド面同士の接触を防ぐ構造になっている。また、コクピット両側には翼断面形状のクラッシャブルストラクチャーが取り付けられている。

ミシュランが供給するタイヤは18インチの溝入り全天候型タイヤとなり、1イベントにつき1台のマシンが使用可能なタイヤは1.5セット(6本)に限られる[28]

初年度は実質ワンメイクレースとなったが、2年目からはパワートレイン(モーター+インバーター+ギアボックス)について各チームの独自開発が認められており、ルノーやアウディなどが参入している[29]。将来的にはシャシーの独自開発も認められる方針である。バッテリーに関しては参戦費用の高騰につながる懸念から、当面は共通化を維持する方針である[30]

3年目の2016 - 2017シーズンからは、上下2段構造のフロントウィングが導入された。これは空力的効果というよりも、フォーミュラEの先進性を外観上でも強調するための施策である[31]

第2世代編集

 
Gen2マシン

5年目の2018 - 2019シーズンからは新たに「Gen2」と呼ばれる新型シャシーが投入され、2021 - 2022シーズンまでの4シーズンに渡って使用される予定である[32]。前年までのシャシーとの相違点は下記の通り。

  1. ボディカウルの一部が前後のタイヤを完全に覆う形状となる。そのため「フォーミュラカー」ではあるが、オープンホイールカーではなくなっている。
  2. バッテリーが見直され、小型化・大容量化が図られている。これにより、レース途中でマシンを乗り換える必要がなくなっている。
  3. フォーミュラ1同様、コックピットに頭部保護デバイスのHaloが装着される。このHaloにはLEDが内蔵されており、アタックモードやファンブースト使用時にはLEDが発光、観客が視覚的にブーストを使用したことが分かるようになっている。
  4. リアウィングが廃止され、小型のウィングレット状のパーツがリアホイールハウス上に装着されている。ウィングの廃止によって損なわれるリアのダウンフォースは、従来よりも巨大化されたリアディフューザーで得る。

主なサプライヤー編集

歴代チャンピオン編集

主なシリーズ参戦ドライバー編集

ドライバー 参戦年 主な成績 F1参戦歴
  ジャック・ヴィルヌーヴ 2015 2015-16年20位 1996-2006(ウィリアムズBARルノーザウバーBMWザウバー
  ヤルノ・トゥルーリ 2014-2015 2014-15年20位、2015-16年NC 1997-2011(ミナルディプロストジョーダン、ルノー、トヨタロータス
  ステファン・サラザン 2014-2018 2014-15年14位、2015-16年6位、2016-17年10位、2017-18年22位 1999(ミナルディ)
  ニック・ハイドフェルド 2014-2018 2014-15年12位、2015-16年10位、2016-17年7位、2017-18年11位 2000-2011(プロスト、ザウバー、ジョーダン、ウィリアムズ、BMWザウバー、ルノー)
  フェリペ・マッサ 2018- 2002, 2004-2017(ザウバー、フェラーリ、ウィリアムズ)
  佐藤琢磨 2014 2014-15年24位 2002-2008(ジョーダン、BAR、スーパーアグリ
  ジャスティン・ウィルソン 2015 2014-15年25位 2003(ミナルディ、ジャガー
  ヴィタントニオ・リウッツィ 2014-2015 2014-15年23位、2015-16年NC 2005-2007, 2009-2011(レッドブルトロ・ロッソフォース・インディアHRT
  スコット・スピード 2015 2014-15年15位 2006-2007(トロ・ロッソ)
  フランク・モンタニー 2014 2014-15年16位 2006(スーパーアグリ)
  山本左近 2015 2014-15年35位 2006-2007, 2010(スーパーアグリ、スパイカー、HRT)
  ネルソン・ピケJr. 2014- 2014-15年チャンピオン、2015-16年15位、2016-17年11位、2017-18年9位 2008-2009(ルノー)
  セバスチャン・ブエミ 2014- 2014-15年2位、2015-16年チャンピオン、2016-17年2位、2017-18年4位 2009-2011(トロ・ロッソ)
  ハイメ・アルグエルスアリ 2014-2015 2014-15年13位 2009-2011(トロ・ロッソ)
  小林可夢偉 2017 2017-18年24位 2009-2012, 2014(トヨタ、ザウバー、ケータハム
  カルン・チャンドック 2014-2015 2014-15年17位 2010-2011(HRT、ロータス)
  ブルーノ・セナ 2014-2016 2014-15年10位、2015-16年11位 2010-2012(HRT、ルノー、ウィリアムズ)
  ルーカス・ディ・グラッシ 2014- 2014-15年3位、2015-16年2位、2016-17年チャンピオン、2017-18年2位 2010(ヴァージン
  ジェローム・ダンブロシオ 2014- 2014-15年4位、2015-16年5位、2016-17年18位、2017-18年14位 2011-2012(ヴァージン、ロータス
  ジャン=エリック・ベルニュ 2014- 2014-15年7位、2015-16年9位、2016-17年5位、2017-18年チャンピオン 2012-2014(トロ・ロッソ)
  シャルル・ピック 2014-2015 2014-15年18位 2012-2013(マルシャ、ケータハム)
  エステバン・グティエレス 2017 2016-17年22位 2013-2014, 2016(ザウバー、ハース
  アンドレ・ロッテラー 2017- 2017-18年8位 2014(ケータハム)
  パスカル・ウェーレイン 2018- 2016-2017(マノー、ザウバー)
  ストフェル・バンドーン 2018- 2016-2018(マクラーレン
  ピエール・ガスリー 2017 2016-17年16位 2017-(トロ・ロッソ、レッドブル)

評価と反応編集

マシンがF3レベルであることや4年目までマシンの乗換が必須であること、エンジン音がなく静かなためレース中にBGMが流されるといった既存のモータースポーツとは違うルール・環境のため、批判的な意見もある。1年目の頃にはF1関係者から「チーズ(くだらないもの)だね」(セバスチャン・ベッテル[33]「これはモータースポーツではない」(ニキ・ラウダ[34] といった意見があった。一方でかつてF1に参戦し、今はフォーミュラEへ参戦中のヴァージン・レーシングリチャード・ブランソンは、2年目の頃に「2020年代にはF1に代わりフォーミュラEがトップシリーズとなる」というコメントをしている[35]

ただ、そういう批判が出てしまう理由もあった。2016 - 2017シーズンまでは、バッテリー消費量の関係から決勝で完走を優先すれば全速力での走行は困難になる(逆に言えば全速力で走行すれば完走できない)という問題があった(その対策としてマシンの乗換が行われていた面もある)。また、このシーズンまでは「決勝でファステストラップを記録したドライバー」にポイントが与えられるルールであったため、レース序盤のアクシデント等で上位進出が絶望的になったドライバーが完走を諦めファステストラップ狙いで全速アタックを行うケースもよく見られた。特にシリーズ初期の最終戦のドライバーズチャンピオン争いもファステストラップの2ポイントを巡って激しい争いが発生し、この2ポイントが明暗を分けた[36][37]。このため2017 - 2018シーズンからは「レース上位10名のうちファステストラップを出した者」にポイントが与えられるようレギュレーションが改められた。

また、電気自動車であることから、マシントラブルの原因は電気系統に係わる箇所が大半となり、燃費と同語彙で「電費」やガス欠と同語彙で「電欠」など特徴的な言い回しも散見[38]される。そのうち、バッテリーの発熱が問題となることが多く、小林可夢偉によれば「ファンブーストを使うとバッテリーの温度が上がって後で大変なことになる」[39]「発熱によりリアブレーキの回生システムがシャットダウンすることがあり、そうなると突然ブレーキが効かなくなる」[40] など、バッテリーの状況に左右されるという問題が発生することが課題となっている。一方で、速度だけでなく伝送されたバッテリー残量も公開されるため、車体の現状が実況に反映されるなどのメリットもあった。

現在のF1を頂点としたピラミッドで見た場合、スーパーライセンスのポイントの関係上、若手のキャリアアップとして機能しているとは言えず、実際、ドライバーの顔ぶれを見ると、F1でシートを失ったドライバーの転戦先となってしまっている面がある[41]。2018年まではフォーミュラEでチャンピオンになっても単独でF1参戦に必要なポイントを得られないため、他のカデゴリーであるGP2(現F2)やスーパーフォーミュラインディカー、WEC等の掛け持ち参戦が主流であった。ところが、2019年からスーパーライセンスポイントの割り当てが変更により、合算が廃止されたため、掛け持ちして参戦するメリットがなくなった[42][43]。そのため、ステップアップカデゴリーやトップカデゴリー的な性格が強まることとなった。

チーム側は当初プライベーター中心だったものの、シーズン2からパワートレインの開発が自由化されたことで、自動車メーカーが関与するワークスチームへの移行が進んでいる。そのうえ、フォルクスワーゲンのディーゼル排気不正問題が発覚し、2040年代までに内燃機関自動車の販売を禁止する法案がヨーロッパ各国で可決されるなど[44]、自動車産業の環境問題への取り組みが注目される中で、フォーミュラEはローコストにEV開発をアピールできる場として期待されている[45][46]。ルノーに続いてDSオートモビル(シトロエン)、ヴェンチュリーZF)、マヒンドラジャガーアウディ[47]BMW[48]、新興EVメーカーのネクストEVファラデー・フューチャーが現在参戦しており、メルセデス・ベンツ[49]ポルシェもそれぞれDTMWECから撤退する代わりにフォーミュラEへの参戦を表明している。ヨーロッパのメーカーに比べると日米のメーカーの出足は鈍いが、日本では日産が2018年シーズンからの参戦を表明し、ホンダも検討中と噂されている[50][51]

放送局編集

国際放送編集

2013年8月にFOX SPORTSがテレビ放映権を獲得しており[52]、同社が国際的なマルチメディア展開を担当する。 日本ではFOXスポーツ&エンターテイメントが2014 - 15年の全戦をレースの翌火曜日夜に録画中継していたが、1シーズン限りで終了した。

日本国内編集

テレビ朝日編集

シリーズ創設時点では日本でのテレビ放映権はテレビ朝日が獲得しており、同社の保有する地上波・BS(BS朝日)・CS(テレ朝チャンネル)の3波を活用して全戦生中継を行う。フリー走行はBS朝日、予選はテレ朝チャンネル、決勝レースは地上波のテレビ朝日にて放送されることが発表された[53] が、この体制で放送されたのは2014 - 15年開幕戦の北京大会のみであり[54]、以降は決勝レースについてもBS朝日での放送となった。後に地上波ではレース後1週間後を目安として決勝レースの録画放送がされるようになった[55]。2015 - 16年は開幕戦から全セッションがCSのみでの生中継となり、BS朝日では開催数日後のハイライトのみとなった(地上波のハイライトはそのまま継続)。現在はAbemaTVでテレビ中継と同内容のものを配信している。また2014 - 15年最終戦より、オンボードカメラ・ライブタイミング・車両の位置がインターネットでリアルタイムで見られる「ドライバーズカメラ[56]」を開始したものの、2015 - 16年シーズン第5戦のメキシコシティ大会までで更新がストップしている。

シーズン開幕前にはBS朝日にて特集番組「『フォーミュラE』ってなんだ!?徹底ガイド」(2014年8月23日放送)も放送し、鈴木亜久里片山右京の対談、「日本勢(アムリン・アグリ)の参入」「女性ドライバーが活躍できるレース」などとフォーミュラEの魅力を紹介し生中継に対する気合が伺えていた[57]。しかし放送を重ねるに連れ、上記の通り放送規模の縮小で徐々に中継に対して消極的になっている状況が見えていた。

J SPORTS編集

2017 - 18年シーズンは、J SPORTSが全戦を生中継を中心に放送すると発表した。特に小林可夢偉がスポット参戦する第1・2戦は無料放送を予定しているほか、事前番組『FIAフォーミュラE選手権 ナビ』(J SPORTS3・2017年11月26日)や再放送も実施予定[58]

コメンタリー編集
実況
解説

BS日テレ編集

無料放送のBS日テレが、2017 - 18年シーズン全戦のハイライト放送を行う[59]

コメンタリー編集
実況
解説

脚注編集

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  1. ^ "New FIA Formula E Championship". 国際自動車連盟.(2012年8月27日)2013年10月20日閲覧。
  2. ^ GP2GP3に参戦するアダックス英語版のオーナーで、かつてはスーパーアグリF1チームの株式買収候補として噂された。
  3. ^ "“フォーミュラE”、EV普及促進を狙い大都市で開催". オートスポーツweb.(2012年8月10日)2013年10月22日閲覧。
  4. ^ 川原田剛 "鈴木亜久里、プロストが参戦する「フォーミュラE」って何だ? page2/3". Web Sportiva.(2013年11月14日)2013年11月16日閲覧。
  5. ^ a b Formula E to build new headquarters at Donington Park - ドニントンパーク・2014年1月23日
  6. ^ a b "【フランクフルトモーターショー2013】フォーミュラE用のEVマシンがお目見え!". autoblog 日本版.(2013年9月16日)2013年10月20日閲覧。
  7. ^ 【フォーミュラE】シーズン5以降も、ピットストップを存続へ - motorsport.com 2017年5月10日
  8. ^ 平澤寿康 "クアルコムがカーレース『フォーミュラE』とのパートナーシップを発表". 週アスPLUS.(2010年9月10日)2013年10月20日閲覧。
  9. ^ "フォーミュラE、レース中のワイヤレス充電の導入を目指す". F1-Gate.com.(2013年9月10日)2013年10月20日閲覧。
  10. ^ Qualcomm becomes Founding Technology Partner of FIA Formula E Championship - Formula E・2013年9月9日
  11. ^ DHL delivers Formula E across the globe - Formula E・2013年9月10日
  12. ^ ヒューゴボス、30年以上のF1スポンサー活動を打ち切り、フォーミュラEにスイッチ - オートスポーツ・2017年11月15日
  13. ^ フォーミュラE:オートメーション技術大手『ABB』がシリーズの冠スポンサーに就任 - オートスポーツ・2018年1月10日
  14. ^ フォーミュラE、16/17年に自動運転レースを併催 オートスポーツweb(2015年12月1日)2015年12月24日閲覧
  15. ^ "Event Format". Formula E. 2013年10月20日閲覧。
  16. ^ "FIA Formula E Championship". FIA.(2013年12月)2014年2月9日閲覧。
  17. ^ World Motor Sport Council - Friday 11 April, Marrakech”. 国際自動車連盟 (2014年4月11日). 2014年4月13日閲覧。
  18. ^ 2014 - 15年最終戦のみ土曜日・日曜日の2日間
  19. ^ Formula E launches Super Pole shoot-out - Formula E・2015年9月18日
  20. ^ 2014 - 15年開幕戦のみフォーメーションラップを行ったが、バッテリー残量を節約するため車列が極端なスロー走行になってしまい、第2戦よりルールが変更された。
  21. ^ ダミーグリッドのスペースが確保できない場合など、別の場所にダミーグリッドを設けて移動する場合もある(2016 - 2017シーズンのニューヨーク戦など)。
  22. ^ a b c 世良耕太 "ahead 1月号- EVのF1開幕元年“Formula E”とは何か". オートルックワン.(2014年1月31日)2014年2月9日閲覧。
  23. ^ WORLD MOTOR SPORT COUNCIL 2015 - MEXICO - FIA・2015年7月10日
  24. ^ GP2に参戦するARTグランプリの創始者フレデリック・ヴァスールが代表を務める新会社。ヴァスールは以前にも電動フォーミュラカー「フォーミュレック・EF01」を開発している。
  25. ^ Formula E unveils new Spark-Renault SRT_01E at Frankfurt Motor Show - Formula E・2013年9月10日
  26. ^ パワー抑え、フォーミュラEの新車初テストを実施 - オートスポーツ・2013年11月21日
  27. ^ 佐藤琢磨、フォーミュラEの開発ドライバーに就任 - オートスポーツ・2013年11月20日
  28. ^ フォーミュラE、全天候型の18インチタイヤを採用 - オートスポーツ・2013年9月18日
  29. ^ FIA、FE第2期で使用されるパワートレインを承認 - オートスポーツ・2015年8月5日
  30. ^ フォーミュラE、2025年までは共通バッテリーを使用か。コスト上昇懸念”. motorsport.com. (2017年12月10日). 2018年12月17日閲覧。
  31. ^ フォーミュラEが「未来的な新型ウイング」のレンダリング画像を公開”. オートスポーツ. (2016年7月29日). 2018年12月17日閲覧。
  32. ^ Formula E will extend lifespan of its new Gen2 car to four seasons - AUTOSPORT・2018年12月5日
  33. ^ ベッテル、フォーミュラEは「チーズ」 espnf1.2014年7月25日
  34. ^ ニキ・ラウダ「フォーミュラEはモータースポーツじゃない」 Topnews.2014年9月26日
  35. ^ 「2020年にフォーミュラEはF1を上回る」 | Formula 1 | F1ニュース | ESPN F1 - ESPN
  36. ^ 14-15シーズンではランキングトップのネルソン・ピケJr.と2位のセバスチャン・ブエミがチャンピオンを争う中、ブエミの出したファステストラップをピケJrのチームメイトであった伏兵オリバー・ターベイが更新してポイント獲得を阻止し、結果1ポイント差でピケJr.がチャンピオンを獲得した。もしターベイが更新していなければ、ブエミはファステストラップの2ポイントを得て逆転していた。
  37. ^ 15-16シーズンでは同点でチャンピオンを争うブエミとルーカス・ディ・グラッシが、1周目で接触し両者ともに完走が絶望的になったことからファステストラップ狙いの走行に切り替え、結果ブエミがファステストを出しそのタイムを誰も更新できなかったためチャンピオンに輝いた。
  38. ^ 開始当初は実況・解説がこの言い回しに苦笑するシーンが多々あった。
  39. ^ フォーミュラE開幕参戦の可夢偉「ファンブーストを使わなくても怒らないで」と珍要求 - オートスポーツ・2017年11月22日
  40. ^ 回生がなくなると「恐ろしいくらいクルマが止まらない」。FE香港2日間で可夢偉が感じた課題と手応え - オートスポーツ・2017年12月3日
  41. ^ 14-15シーズン(1年目)ではエントリーした35名中19名がF1経験者。フル参戦者はF1のベテランドライバーのヤルノ・トゥルーリニック・ハイドフェルド、フォーミュラ・ニッポンチャンピオン経験者のロイック・デュバル。スポット参戦者としてF1表彰台経験者でありインディカー優勝経験もある佐藤琢磨やGP2チャンピオン経験者のファビオ・ライマーなどそうそうたる顔ぶれが並んだ。また、ジャン=エリック・ベルニュストフェル・バンドーンなどのF1のシートを失ったと同時にこちらのカデゴリーに転戦したドライバーもおり、1年目はまだしも2年目以降もこの傾向が続いており、若手ドライバーのキャリアアップやフォーミュラカーの新しいカデゴリーになっているとは言い難い状況であった。
  42. ^ スーパーライセンスポイントの割り当て変更。SF王者は25ポイントに増加 -jp.motorsport.com・2018年12月10日閲覧
  43. ^ 2018年までは合算し40ポイントを超えていれば、1年でライセンスの条件を獲得できたのが、2019年からは合算が禁止されたため、そのポイントを一度に達成できるF2の年間トップ3とインディカー・シリーズのチャンピオン以外は1年でその条件を満たすことができなくなった(前述の該当者以外は最短でも2年必要となった)。
  44. ^ “英政府が正式発表、2040年ガソリン車とディーゼル車を販売禁止へ”. ニューズウィーク日本版. (2017年7月27日). http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/2040-2.php 2017年7月31日閲覧。 
  45. ^ “モータースポーツ界に激震。ポルシェ、メルセデスの相次ぐ撤退~フォーミュラE参戦は何を示すのか”. AUTOSPORTweb. (2017年7月31日). http://www.as-web.jp/sports-car/147374?all 2017年7月31日閲覧。 
  46. ^ “【フォーミュラE】ポルシェがWECを辞し、FE参戦を目指す理由”. motorsport.com. (2017年7月31日). https://jp.motorsport.com/formula-e/news/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%81%8Cwec%E3%82%92%E8%BE%9E%E3%81%97-fe%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E7%90%86%E7%94%B1-936958/ 2017年7月31日閲覧。 
  47. ^ FE:アウディ、2017年からフォーミュラEにフルワークス参戦へ”. AUTOSPORTweb (2016年9月2日). 2016年10月4日閲覧。
  48. ^ FE:BMWがアンドレッティと提携。フルワークス化に向けた布石か?”. AUTOSPORTweb (2016年9月28日). 2016年10月4日閲覧。
  49. ^ FE:F1王者メルセデス、18/19年シーズンのフォーミュラE参戦権獲得”. AUTOSPORTweb (2016年10月4日). 2016年10月4日閲覧。
  50. ^ ニッサンとBMW、早ければ16/17年のフォーミュラEに参戦か”. AUTOSPORTweb (2016年3月18日). 2016年9月7日閲覧。
  51. ^ ホンダ長谷川氏、FE参戦の可能性を示唆。「予算的にはF1と同時参戦できる」”. AUTOSPORTweb (2016年7月5日). 2016年9月7日閲覧。
  52. ^ FOX Sports confirms international multi-media deal with FIA Formula E Championship - Formula E・2013年8月9日
  53. ^ BS朝日によるハイライトの放送あり
  54. ^ 北京大会では決勝レースがセーフティカーの導入などで長引いたものの、中継延長時間の設定がなかった為、最終ラップ以降はBSでの中継となった。
  55. ^ テレビ朝日と一部系列局のみ放送
  56. ^ Formula E Driver's Camera
  57. ^ なお結果として、アムリン・アグリはシーズン2閉幕後にチームを売却、女性ドライバーはシーズン1早々に離脱(キャサリン・レッグは第2戦、ミケーラ・セルッティは第4戦まで)するなど放送内容とは逆の結果となった。
  58. ^ J SPORTS、12月開幕の2017/18年フォーミュラEを放送。全14戦を生中継中心に - オートスポーツweb・2017年11月17日・同日閲覧
  59. ^ フォーミュラE:BS日テレでの全戦ハイライト放送決定。小林可夢偉参戦の香港戦は12月6日 2017年12月1日、同日閲覧。

外部リンク編集