フジャイラ首長国(フジャイラしゅちょうこく、アラビア語: إمارة الفجيرة‎)は、アラブ首長国連邦に属する、オマーン湾に面した首長国。数カ所の飛び地を擁する。現首長はハマド・ビン・ムハンマド・アッ=シャルキー英語版。首都は同名のフジャイラ市

フジャイラ首長国
إمارة الفجيرة
Al Fuǧaira
Al Bithnah Fort
Al Bithnah Fort
フジャイラ首長国の旗
フジャイラ首長国の紋章
紋章
フジャイラの位置
フジャイラの位置
北緯25度16分 東経56度20分 / 北緯25.267度 東経56.333度 / 25.267; 56.333
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦
首長国 フジャイラ首長国
首都 フジャイラ市
政府
 • 首長名 ハマド・ビン・ムハンマド・アッ=シャルキー英語版
面積
 • 合計 1,166 km2
人口
(2015年)
 • 合計 213,712人
等時帯 UTC+4 (アラブ首長国連邦標準時)
ISO 3166-2 AE-FU
ウェブサイト Fujairah
フジャイラとアラブ首長国連邦の地図 マゼンタ(ピンク)色の地域がフジャイラ。UAEの東端にありオマーン湾に面する
フジャイラとアラブ首長国連邦を含む衛星写真 左側の海洋がペルシャ湾、右側がオマーン湾、中央がホルムズ海峡であり、イランに対する。フジャイラを南北に走る山岳地帯も見分けられる。
郊外のモスク

概要 編集

人口約21万人(2015年推計[1])、面積は1684 km2。 国土の西端は砂漠地帯で、大部分は高度300 m程度の山岳地帯からなる。ワジが海岸線の手前に形成した扇状地は幅数 kmの細長い平地を形成している。この地域に唯一の都市が置かれた。北部はムサンダム半島のオマーン領飛び地に接する。

交通 編集

航空 編集

フジャイラ国際空港(FJR、OMFJ)があるが、貨物専用であり、旅客を扱っていない。

海運 編集

市街の北部にはフジャイラ港があり、港外の船舶と港を結ぶ交通船と数基のガントリークレーンによるコンテナヤードを有する。アブダビで生産した原油をフジャイラまで運ぶパイプラインが建設され、製油所も計画され、ホルムズ海峡を迂回する原油の一大輸出基地へ変貌しつつある。

2001年に日本の自衛隊インド洋派遣部隊の補給基地として選ばれた。港外ではホルムズ海峡を通りペルシア湾に入るための多くの石油タンカーが錨泊し、補給を行っている。港への関係者以外の立ち入りは厳重に禁止されている。

鉄道 編集

2020年代において、フジャイラからアブダビ西部のグワイファートを結ぶ、全長1200キロの鉄道の建設計画が存在する[2]

隣接行政区画 編集

都市 編集

首長国には首都フジャイラ市以外に、以下の都市がある。

脚注 編集

  1. ^ Citypopulation.de/UAE” (2017年2月3日). 2017年11月29日閲覧。
  2. ^ 湾岸諸国の架け橋に UAEで進む鉄道計画”. AFP (2021年7月10日). 2021年7月10日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集