フジロック日本静岡県で開発されたの品種[1]

静岡県では1987年に静岡県中小家畜試験場(菊川町(現・菊川市)、現・静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター)が設立されて以来、豚の系統造成を行っている[1]。中小家畜試験場では設立当初からSPF(Specific Pathogen Free)環境下における系統造成を行っており、これは日本初の試みでもあった[1]。また、不良肉質に影響を及ぼすRyR1遺伝子英語版を排除する取り組みも行っており、1994年大ヨークシャー種系統のSPF系統豚フジヨークを作り上げている[1]。その一方で、SPF豚の普及には雄系のSPF系統造成豚が不可欠であることから、1992年よりデュロック種の系統開発を始め、5世代にわたる選抜を経て、1997年に完成したSPFデュロック種系統豚がフジロックである[1]

静岡県ではフジヨークとフジロックという雌雄のSPF系統豚が完成したことで、1998年静岡型銘柄豚普及推進協議会を設立し、静岡県の銘柄豚として「ふじのくに」を冠したブランド展開を行っている[1]

2010年からはフジロック後継豚の開発が始まり、2023年に2代目デュロック種系統豚となるフジロック2が完成した[1]

特徴 編集

以下のような特徴が挙げられる[2]

  • 肉質が優れている。
  • 飼い易い。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g 柴田昌利「静岡県における系統造成」(PDF)『All about SWINE(日本SPF豚研究会誌)』第50巻、日本SPF豚研究会、2017年、27-30頁。 
  2. ^ 静岡型銘柄豚「ふじのくに」”. 静岡の畜産ひろば. 特産物まるごと情報. 公益社団法人静岡県畜産協会. 2023年5月7日閲覧。

関連項目 編集