フライングハイ
『フライングハイ』(原題:Airplane!、別題:Flying High)は、1980年のアメリカ合衆国のコメディ映画。 脚本・監督はジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー。
フライングハイ | |
---|---|
Airplane! | |
監督 |
ジム・エイブラハムズ デヴィッド・ザッカー ジェリー・ザッカー |
脚本 |
ジム・エイブラハムズ デヴィッド・ザッカー ジェリー・ザッカー |
製作 | ジョン・デイヴィソン |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
撮影 | ジョゼフ・バイロック |
編集 | パトリック・ケネディ |
配給 | パラマウント映画 |
公開 |
![]() ![]() |
上映時間 | 88分 |
製作国 |
![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $3,500,000[1] |
興行収入 | $83,453,539[1] |
次作 | フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅 |
概要
全編ほぼパロディだけで構成されたコメディ映画『ケンタッキー・フライド・ムービー』の脚本家たちが自らメガホンをとり、ロバート・ヘイズ 、ジュリー・ハガティらが出演したこの映画は、『大空港』や『Zero Hour』(日本未公開)などの1970年代のパニック映画のパロディ作品である[2]。
この映画の予算は約350万ドル(当時の日本円で約7億7000万円)だったが、北米で8345万ドル(約184億円)の大ヒットを飛ばした[1]。
制作者たちは全米脚本家組合賞の最優秀脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)や 英国アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた[3] 。 また、のちにアメリカ映画協会のアメリカ喜劇映画ベスト100の10位に選ばれ、ストライカーとルーマックの遣り取り「Surely you can't be serious.」「I am serious...and don't call me Shirley.」がアメリカ映画の名セリフベスト100で79位にランクイン。テレビ局Bravoの"100 Funniest Movies"で6位にランクインした。
『裸の銃を持つ男』シリーズなどで知られるレスリー・ニールセンがコメディ作品に出演するきっかけとなった作品でもある[4]。
あらすじ
かつて優秀な戦闘機乗りだったテッド・ストライカーは、戦争の後遺症で飛行機恐怖症に苦しんでいた。何とか恐怖症を克服したテッドは、それが原因で別れた恋人のエレインが搭乗する飛行機に乗り込み、よりを戻してくれるよう懇願するが、彼女はにべもない。そんな中、大空を航行中に機内食が原因の集団食中毒が発生し、機長も副操縦士もダウン。乗客の運命はテッドの操縦に託された…。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
TBS版 | ||
テッド・ストライカー | ロバート・ヘイズ | 野島昭生 |
エレイン・ディッキンソン | ジュリー・ハガティ | 高島雅羅 |
ルーマック医師 | レスリー・ニールセン | 中村正 |
クラレンス・オーバー機長 | ピーター・グレイブス | 若山弦蔵 |
スティーヴ・マクロスキー管制官 | ロイド・ブリッジス | 寺島幹夫 |
レックス・クレーマー機長 | ロバート・スタック | 小林清志 |
ランディ | ローナ・パターソン | 榊原良子 |
ジョニー・ヘンショー=ジェイコブズ管制官 | スティーブン・スタッカー | 池田勝 |
ロジャー・マードック副操縦士 / 本人 | カリーム・アブドゥル=ジャバー | 玄田哲章 |
ヴィクター・バスタ | フランク・アシュモア | 秋元羊介 |
ガンダーソン | ジョナサン・バンクス | 玄田哲章 |
ポール・キャリー | クレイグ・ベレンソン | |
黒人英語を話す老婦人 | バーバラ・ビリングスレー | 鈴木れい子 |
ハメン夫人 | リー・ブライアント | 中川まり子 |
デイヴィス夫人 | ジョイス・バリファント | 山田栄子 |
ジョーイ | ロス・ハリス | 山田栄子 |
クレーマー夫人 | バーバラ・スチュアート | 片岡富枝 |
日本の将校 | ジェームズ・ホン | |
黒人英語を話す乗客 | アル・ホワイト | |
その他 | 大山高男 広瀬正志 小滝進 島田敏 滝沢博子 花咲きよみ 高田由美 島香裕 | |
演出 | 伊達渉 | |
翻訳 | 木原たけし | |
プロデューサー | 熊谷国雄 | |
解説 | 荻昌弘 | |
制作 | 東北新社 TBS | |
初回放送 | 1983年6月13日 『月曜ロードショー』 ※BD収録[5] |
カメオ出演
この映画には脚本・監督及びその家族が多数カメオ出演している。
- デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー:ターミナルウィンドウを通して、飛行機をタクシー乗り場へ誘導してしまう2人の地上勤務員役。
- ジム・エイブラハムズ:熱心な宗教者役。エイブラハムズの母も、ルーマック医師の席の隣に最初座っていた女性役で出演。
- シャーロット・ザッカー(デヴィッドとジェリーの母):飛行機の着陸音で目を覚ます女性役。
- スーザン・ブレスラウ(ザッカー兄弟の妹):空港の搭乗券のチェックをする女性職員役。
- エセル・マーマン:最後に出てくる兵士役。
- モーリン・マクガヴァン(日本語吹替:片岡富枝):シスター・アンジェリーナ役(『エアポート'75』に登場するシスター・ルースのパロディ)。
- ジミー・ウォーカー:着陸前の飛行機のフードの上に乗ってオイルチェックをした整備士役。
- ハワード・ジャービス:映画の冒頭とラストに登場するタクシー乗客役。『California Proposition 13』の著者で財産税の改革論者として有名。
脚注
- ^ a b c “Airplane! (1980) - Financial Information”. The Numbers. 2010年8月15日閲覧。
- ^ Abrahams, Jim; David Zucker; Jerry Zucker (2000年). Airplane! DVD audio commentary (DVD). Paramount Pictures.
- ^ “Awards for Airplane!”. IMDB. 2009年4月4日閲覧。
- ^ 英誌読者が選ぶ「コメディ映画のベスト50」
- ^ 本編終了後に表示される日本語吹替スタッフは誤ったものが収録されており上記のキャスト、スタッフはクレジットされていない。また、収録されてる吹替は再放送時の物で初回版より10分ほど短い。
外部リンク
- フライングハイ デジタル・リマスター版 | パラマウントピクチャーズ(Blu-ray・セル商品(2020年10月9日発売))(日本語)
- フライングハイ | パラマウントピクチャーズ(Blu-ray・セル商品(2019年9月19日発売))(日本語)
- フライングハイ | パラマウントピクチャーズ(DVD・セル商品(2005年3月1日発売))(日本語)
- フライングハイ | パラマウントピクチャーズ(DVD・セル商品(2003年10月1日発売))(日本語)
- フライングハイ パック(S-D) | パラマウントピクチャーズ(DVD・セル商品(2003年9月26日発売))(日本語)
- フライングハイ - allcinema
- フライングハイ - KINENOTE
- Airplane! - オールムービー(英語)
- Airplane! - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Airplane! - TCM Movie Database(英語)
- フライングハイ - Box Office Mojo(英語)
- フライングハイ - Rotten Tomatoes(英語)