フラビウイルス科(Family Flaviviridae)は、一本鎖プラス鎖RNAウイルスアマリロウイルス目に属する1科[1]。ウイルス粒子は直径40 - 60 nmで、エンベロープを持ち、球状である。学名の由来は黄熱ウイルスにちなむ(ラテン語flavusは黄色の意味)。フラビウイルス科にはフラビウイルス属、ペスチウイルス属ヘパシウイルス属の3属が存在する。フラビウイルス科のウイルスは有機溶媒、ホルマリン、紫外線などへの抵抗性が低く、容易に不活化する。

フラビウイルス科
ウエストナイルウイルス
分類
レルム : リボウィリア Riboviria
: オルソルナウイルス界 Orthornavirae
: キトリノウイルス門 Kitrinoviricota
: フラスウイルス綱 Flasuviricetes
: アマリロウイルス目 Amarillovirales
: フラビウイルス科 Flaviviridae

フラビウイルス科のウイルスは脊椎動物に広く分布し、多くはベクターダニ)を介して伝播する。そのほとんどは不顕性感染であるが、重篤な症状を引き起こすことがある。ウシウイルス性下痢ウイルス1、ウシウイルス性下痢ウイルス2および豚熱ウイルスはニューカッスル病ウイルス(NDV)によってCPEが増強される。特に豚熱ウイルスによるものはEND法として利用される。

本科には脳炎血小板減少症出血熱)など重篤な感染症を引き起こすウイルスがいくつか含まれる。

分類 編集

参考文献 編集

脚注 編集

  1. ^ Virus Taxonomy: 2019 Release”. 国際ウイルス分類委員会 (ICTV). 2020年10月23日閲覧。

関連項目 編集