フラムFC

イングランドのサッカークラブ

フラム・フットボール・クラブFulham Football Club, イギリス英語発音[ˈfuləm ˈfutˌbɔːl klʌb] )は、イングランドの首都ロンドン西部・フラム地区をホームタウンとする、イングランドプロサッカーリーグ(EFLチャンピオンシップ)に加盟するプロサッカークラブ。クラブカラーは

フラムFC
原語表記 Fulham Football Club
愛称 The Cottagers, The Whites, The Lily Whites
クラブカラー
創設年 1879年
所属リーグ フットボールリーグ
所属ディビジョン チャンピオンシップ
ホームタウン ロンドン
ホームスタジアム クレイヴン・コテージ
収容人数 25,700[1]
代表者 アメリカ合衆国の旗 シャイド・カーン[2]
監督 イングランドの旗 スコット・パーカー
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

日本ではしばしば「フルハム」、「フルアム」と紹介されることが多いが、ここでは「フラム」で統一する。

概要編集

1879年に創立。ホームスタジアムは西ロンドンテムズ川沿いに本拠を構えるクレイヴン・コテージ(収容人数25,700人)。

同じ西ロンドンに本拠を置くチェルシーFCとは距離にして数キロ、ロンドン地下鉄の駅で2駅しか離れていない。チェルシーとの縁は深く、1890年代に建設された現在のチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジは元々はフラムの本拠地になる予定で竣工されたものであった。しかし金銭面で折り合いがつかず、使用は実現しなかった。その結果、宙に浮いたスタジアムの有効利用としてチェルシーが設立された。

前オーナーはイギリスのデパートハロッズ』のオーナーであったモハメド・アルファイド

歴史編集

1879年に教会のチームとして発足した「フラム・セント・アンドリューズ」が起源。その後、1888年に教会名を外し、フラムFCという名のプロクラブが設立された。

創立から多くの年月を下部リーグで過ごしていたが、1990年代後半に高級百貨店ハロッズの経営者であるモハメド・アルファイドがオーナーになり資金力を得るとチーム力を強化。その結果、2001-02シーズンにはジャン・ティガナ監督の下、記録的な勝ち点を積み重ね2部に相当するチャンピオンシップにおいて優勝をなしとげプレミアリーグへ昇格を果たした。

2002年にはUEFAインタートトカップを制したが、リーグではジャン・ティガナに代わってクリス・コールマンがシーズン途中で指揮を執った2003-04シーズンの9位以外は2桁順位であり、特に2006-072007-08は2シーズン続けて監督がシーズン途中で解任され、残留争いをするなど下位に低迷した。

2008-09シーズンは、大きな補強もなくほぼ変わらない戦力であった為に、開幕前には降格候補にも挙げられるほどであった。しかし、シーズンが始まると前シーズン途中から指揮を執り残留へ導いたロイ・ホジソンの下、得点力はないながらも堅い守備で勝ち点を重ね、7位で終えて、UEFAヨーロッパリーグへの出場権を得た。

2009-10シーズンはクラブ史上最高のシーズンとなる。リーグ戦の順位こそ12位だったものの、FAカップ準決勝進出。ヨーロッパリーグでは前年度王者のシャフタール・ドネツクをラウンド32で撃破。続くラウンド16ではイタリアの強豪ユヴェントスと対戦。アウェイの1stlegで3-1と敗れるが、ホームでの2ndlegでは相手に先制を許すものの、その後4ゴールを奪い4-1で逆転勝ち。トータルスコア5-4でベスト8への勝ち上がりを決めた。その後は前年度ブンデスリーガ王者のヴォルフスブルク、同じくブンデスリーガのハンブルガーSVを破り、決勝に進出。決勝ではアトレティコ・マドリードに延長戦の末に2-1で敗れたが、準優勝という結果を収めた。

2013年7月にNFLジャクソンビル・ジャガーズのオーナーであるシャイド・カーンがフラムを買収。なおジャガーズは2013年シーズンから4年間ロンドンでホームゲームを行うことが決定しており、オーナーは買収と関連した動きであることを示唆している[3]

2013-14シーズンは開幕13試合で勝ち点10しか獲得できず、[4]、2013年12月1日、マルティン・ヨル監督を解任し、レネ・ミューレンステーンが就任したが[4][5]、チームの調子は上向かず、シーズン3人目の監督としてフェリックス・マガトが就任した[6]。2014年5月3日にアウェーでのストーク戦に1-4で敗れ、最終的に19位となり、2000-01シーズン以来のチャンピオンシップへの降格が決まった。

2014-15シーズンは開幕7試合で勝ち点1しか獲得できず、2014年9月、マガト監督を解任し、キット・サイモンズが就任した[7]。最終的に17位となり、2季連続降格の危機を免れた。

2015-16シーズンは2015年11月7日にホームでバーミンガム・シティに2-5で敗れ[8]、12位となった時点でキット・サイモンズ監督を解任し、[9][10]12月27日にセルビア人のスラヴィシャ・ヨカノヴィッチが就任した。[11]しかし、昨シーズンより成績を下げて降格圏と勝ち点11差の20位で終えた。

スタジアム編集

ロンドン郊外にあるクレイヴン・コテージを本拠地としている。当チームの愛称「コテッジャーズ(The Cottagers)」はクレイヴン・コテージにちなんだものといわれている。昇格時にプレミアリーグでは許可されていない立見席があったため、2002-03シーズンから2年間の予定で全面的な改修工事が施され、その間は当時下部リーグのFAディビジョン2(3部相当)に所属していたクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)のホームスタジアムロフタス・ロードを暫定本拠地として使用した。

当時の会長モハメド・アルファイドは、クレイヴン・コテージがテムズ川のほとりの住宅街という独特な立地にあるため、改修の規模が条例で制限されることや地域住民が改装に反対運動を起こすことを嫌い、この機を利用してスタジアムを売却して住宅地とし、本拠地を移すことを画策していた。しかし、古くからのファンの反対や新たな用地買収の失敗に見舞われ、結局移転を断念し、リーグのルールを最低限クリアする全席座席化や老朽箇所の補修などにとどめて(収容能力も22,000人程度に縮小)、2004-05シーズンにクレイヴン・コテージに復帰した。

タイトル編集

国内タイトル編集

なし

国際タイトル編集

2002

過去の成績編集

シーズン ディビジョン FAカップ リーグカップ 欧州カップ / その他 最多得点者
リーグ 順位 選手 得点数
1998-99 ディヴィジョン2 46 31 8 7 79 32 101 1位 5回戦敗退 3回戦敗退 ジョフ・ホースフィールド 15
1999-00 ディヴィジョン1 46 17 16 13 49 41 67 9位 5回戦敗退 準々決勝敗退 リー・クラーク 8
2000-01 ディヴィジョン1 46 30 11 5 90 32 101 1位 3回戦敗退 準々決勝敗退 ルイ・サハ 27
2001-02 FAプレミアリーグ 38 10 14 14 36 44 44 13位 準決勝敗退 4回戦敗退 バリー・ヘイルズ
スティード・マルブランク
ルイ・サハ
8
2002-03 FAプレミアリーグ 38 13 9 16 41 50 48 14位 5回戦敗退 4回戦敗退 UIC 優勝 スティード・マルブランク 6
UC 3回戦
2003-04 FAプレミアリーグ 38 14 10 14 52 46 52 9位 準々決勝敗退 2回戦敗退 ルイ・サハ 13
2004-05 FAプレミアリーグ 38 12 8 18 52 60 44 13位 5回戦敗退 準々決勝敗退 アンディ・コール 12
2005-06 FAプレミアリーグ 38 14 6 18 48 58 48 12位 3回戦敗退 3回戦敗退 コリンズ・ジョン 11
2006-07 FAプレミアリーグ 38 8 15 15 38 60 39 16位 5回戦敗退 2回戦敗退 ブライアン・マクブライド 9
2007-08 プレミアリーグ 38 8 12 18 38 60 36 17位 3回戦敗退 3回戦敗退 クリント・デンプシー 6
2008-09 プレミアリーグ 38 14 11 13 39 34 53 7位 準々決勝敗退 4回戦敗退 アンディ・ジョンソン 10
2009-10 プレミアリーグ 38 12 10 16 39 46 46 12位 準々決勝敗退 3回戦敗退 UEL 準優勝 ボビー・ザモラ 8
2010-11 プレミアリーグ 38 11 16 11 49 43 49 8位 5回戦敗退 3回戦敗退 クリント・デンプシー 13
2011-12 プレミアリーグ 38 14 10 14 48 51 52 9位 4回戦敗退 3回戦敗退 UEL GS敗退 クリント・デンプシー 17
2012-13 プレミアリーグ 38 11 10 17 50 60 43 12位 4回戦敗退 2回戦敗退 ディミタール・ベルバトフ 15
2013-14 プレミアリーグ 38 9 5 24 40 85 32 19位 4回戦敗退 4回戦敗退 スティーヴ・シドウェル 8
2014-15 チャンピオンシップ 46 14 10 22 62 83 52 17位 4回戦敗退 4回戦敗退 ロス・マコーマック 17
2015-16 チャンピオンシップ 46 12 15 19 66 79 51 20位 3回戦敗退 3回戦敗退 ロス・マコーマック 21
2016-17 チャンピオンシップ 46 22 14 10 85 57 80 6位 5回戦敗退 3回戦敗退 トム・ケアニー 12
2017-18 チャンピオンシップ 46 25 13 8 79 46 88 3位 3回戦敗退 2回戦敗退 ライアン・セセニョン 15
2018-19 プレミアリーグ 38 7 5 26 34 81 26 19位 3回戦敗退 4回戦敗退 アレクサンダル・ミトロヴィッチ 11
2019-20 チャンピオンシップ 46 23 12 11 64 48 81 4位 4回戦敗退 2回戦敗退 アレクサンダル・ミトロヴィッチ 25
2020-21

記録編集

2017年8月13日現在

欧州での記録編集

大会 勝率
UEFAカップ / UEFAヨーロッパリーグ 39 21 10 8 62 31 +31 053.85
UEFAインタートトカップ 8 4 4 0 11 5 +6 050.00
総通算 47 25 14 8 73 36 +37 053.19

欧州の成績編集

現所属メンバー編集

  • 2018-19シーズンフォーメーション
2020年2月7日現在[12]
No. Pos. 選手名
1   GK マーカス・ベッティネッリ
3   DF マイケル・ヘクター
4   DF デニス・オドイ ( )
5   DF アルフィー・モーソン
6   MF ケヴィン・マクドナルド
7   MF ネースケンス・ケバノ ( )
8   MF ステファン・ヨハンセン
9   FW アレクサンダル・ミトロヴィッチ
10   MF トム・ケアニー ( )( )
12   GK マレク・ロダーク
13   DF ティム・リーム
14   FW ボビー・デコルドバ=リード ( )
No. Pos. 選手名
15   DF テレンス・コンゴロ
18   MF ハリー・アーター ( )
19   FW イヴァン・カヴァレイロ
20   DF マキシム・ル・マルシャン
21   MF ハリソン・リード
22   DF サイラス・クリスティ ( )
23   DF ジョー・ブライアン
24   FW アントニー・クノッカール
25   MF ジョシュ・オノマー
26   GK ジョーダン・アーチャー
36   MF ルカ・デ・ラ・トレ
43   DF スティーブン・セセニョン
47   FW アブバカル・カマラ

※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。

監督

ローン移籍編集

in
No. Pos. 選手名
14   FW ボビー・デコルドバ=リード (カーディフ・シティ)
18   MF ハリー・アーター (ボーンマス)
19   FW イヴァン・カヴァレイロ (ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)
No. Pos. 選手名
21   MF ハリソン・リード (サウサンプトン)
24   FW アントニー・クノッカール (ブライトン&ホーヴ・アルビオン)
15   DF テレンス・コンゴロ (ハダースフィールド・タウンFC)
out
No. Pos. 選手名
31   GK ファブリシオ・アゴスト・ラミレス (RCDマヨルカ)
--   MF ジャン・セリ (ガラタサライ)
No. Pos. 選手名
--   MF アンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ (ビジャレアル)

歴代監督編集

氏名 国籍 期間
ハリー・ブラッドショー   イングランド 1904 - 1909
フィル・ケルソ   スコットランド 1909 - 1924
アンディ・ドゥカット   イングランド 1924 - 1926
ジョー・ブラッドショー   イングランド 1926 - 1929
ネド・リッデル   イングランド 1929 - 1931
ジミー・マッキンタイア   イングランド 1931 - 1934
ジミー・ホーガン   イングランド 1934 - 1935
ジャック・パート   イングランド 1935 - 1948
フランク・オスボーン   イングランド 1948 - 1949/1953 - 1956
ビル・ドッジン・シニア   イングランド 1949 - 1953
ドウグ・リヴィングストン   スコットランド 1956 - 1958
ベドフォード・ジェザード   イングランド 1958 - 1964
ヴィク・バッキンガム   イングランド 1965 - 1968
ボビー・ロブソン   イングランド 1968 - 1969
ビル・ドッジン・ジュニア   イングランド 1969 - 1972
アレク・ストック   イングランド 1972 - 1976
ボビー・キャンベル   イングランド 1976 - 1980
マルコム・マクドナルド   イングランド 1980 - 1984
レイ・ハルフォード   イングランド 1984 - 1986
レイ・レウィングトン   イングランド 1986 - 1990
アラン・ディックス   イングランド 1990 - 1991
ドン・マッケイ   スコットランド 1991- 1994
イアン・ブランフット   イングランド 1994 - 1996
ミッキー・アダムス   イングランド 1996 - 1997
レイ・ウィルキンス   イングランド 1997 - 1998
ケビン・キーガン   イングランド 1998 - 1999.5
フランク・シブリー   イングランド 1999.5
ポール・ブレイスウェル   イングランド 1999.5 - 2000.3
カール=ハインツ・リードレ   ドイツ 2000.3 - 2000.7
ジャン・ティガナ   フランス 2000.7 - 2003.4
クリス・コールマン   ウェールズ 2003.4 - 2007.4
ローリー・サンチェス   北アイルランド 2007.4 - 2007.12
ロイ・ホジソン   イングランド 2007.12 - 2010.6
マーク・ヒューズ   ウェールズ 2010.7 - 2011.6
マルティン・ヨル   オランダ 2011.6 - 2013.12
レネ・ミューレンステーン   オランダ 2013.12 - 2014.2
フェリックス・マガト   ドイツ 2014.2 - 2014.9
キット・サイモンズ   ウェールズ 2014.9 - 2015.11
スラヴィシャ・ヨカノヴィッチ   セルビア 2015.12 - 2018.11
クラウディオ・ラニエリ   イタリア 2018.11 - 2019.2
スコット・パーカー   イングランド 2019.2 -

歴代所属選手編集

GK編集


DF編集


MF編集


FW編集


脚注編集

  1. ^ Premier League Handbook 2018–19”. Premier League (2018年7月30日). 2019年1月3日閲覧。
  2. ^ Welcome To Shahid Khan”. Fulham F.C. (2013年7月12日). 2013年7月12日閲覧。
  3. ^ NFL JAPAN ジャガーズのオーナー、英サッカーチーム買収を完了”. NFL JAPAN. 2013年7月13日閲覧。
  4. ^ a b How do Premier League clubs fare after sacking their Manager?”. Proven Quality (2014年2月18日). 2014年2月19日閲覧。
  5. ^ “Fulham hire Felix Magath after sacking Rene Meulensteen”. BBC Sport. (2014年2月14日). https://www.bbc.co.uk/sport/football/26200035 2014年2月14日閲覧。 
  6. ^ “Rene Meulensteen, Ray Wilkins and Alan Curbishley exit Fulham”. BBC Sport. (2014年2月18日). https://www.bbc.com/sport/football/26251769 2018年2月14日閲覧。 
  7. ^ “Felix Magath departs Fulham with Kit Symons taking charge on temporary basis”. Sky Sports. (2014年9月19日). http://www1.skysports.com/football/news/11681/9476634/felix-magath-departs-fulham-with-kit-symons-taking-charge-on-temporary-basis 2014年10月5日閲覧。 
  8. ^ Match Report – Fulham 2 – 5 Birm'ham | 7 November 2015”. Sky Sports. 2015年11月8日閲覧。
  9. ^ Fulham results & fixtures for the 2015–2016 season”. 2016年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月8日閲覧。
  10. ^ Fulham sack manager Kit Symons”. Sky Sports. 2015年11月8日閲覧。
  11. ^ Jokanović Appointed | Fulham Football Club”. 2015年12月27日閲覧。
  12. ^ First Team”. Fulham FC. 2019年9月7日閲覧。

外部リンク編集

公式
ニュース
その他