フラワー装飾技能士(フラワーそうしょくぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する、フラワー装飾に関する学科および実技試験に合格した者をいう[1]。なお、試験問題作成は中央職業能力開発協会が行う[2]

フラワー装飾技能士
実施国 日本の旗 日本
資格種類 国家資格
分野 フラワー装飾
試験形式 学科及び実技
認定団体 厚生労働省
等級・称号 1級-3級・フラワー装飾技能士
根拠法令 職業能力開発促進法
公式サイト http://www.javada.or.jp/
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生花をメインに、ブライダルブーケの製作、パーティー葬儀場などの飾り、フラワーアレンジメントパーティ会場の飾りつけなどフラワー装飾技能を証明する資格で、名称独占資格である。

等級には、1級から3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられている[1]

実技作業試験内容(フラワー装飾作業) 編集

1級 編集

  • 課題1:立食用卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=40分
  • 課題2:卓上装飾花の製作作業を行う。試験時間=35分
  • 課題3:ブーケの製作作業を行う。試験時間=60分

2級 編集

  • Aコース
    • 課題1:花束の制作作業を行う。試験時間=45分
    • 課題2:アレンジメントの製作作業を行う。試験時間=30分
    • 課題3:ブーケの製作作業を行う。試験時間=45分
  • Bコース
    • 課題1:籠花(スタンド花)の製作作業を行う。試験時間=30分
    • 課題2:贈呈用花束の製作作業を行う。試験時間=30分
    • 課題3:花器付盛花の製作作業を行う。試験時間=30分

3級 編集

  • 課題1:花束及びリボンの製作作業を行う。試験時間=35分
  • 課題2:バスケットアレンジメントの製作作業を行う。試験時間=30分
  • 課題3:ブートニアの製作作業を行う。試験時間=20分

受検資格 編集

受検資格を得るために必要な実務経験期間は以下の通りである[3]

  • 3級 - 制限なし(実務経験があればよい)
  • 2級 - 2年以上(直接受検する場合)あるいは制限なし(3級合格後)
  • 1級 - 7年以上(直接受検する場合)あるいは4年以上(3級合格後)あるいは2年以上(2級合格後)

専門学校短期大学高等専門学校高等学校専攻科大学専修学校各種学校職業能力開発校等の卒業者、修了者に関しては、必要とされる実務経験期間が緩和される。ただし、専修学校においては、大学院入学資格付与課程、大学編入学資格付与課程、大学入学資格付与課程、あるいは厚生労働大臣が指定するものに限る。各種学校においては、厚生労働大臣が指定するものに限る[3]

取得後の称号 編集

技能検定に合格すると1級は厚生労働大臣名の、2級及び3級は各都道府県知事名の合格証書が交付され[2]、フラワー装飾技能士を称することができる。資格を表記する際には「1級フラワー装飾技能士」、「2級フラワー装飾技能士」、「3級フラワー装飾技能士」のように等級を明示する必要がある。等級の非表示、等級表示位置の誤り、職種名の省略表示などは不可である。なお、職業能力開発促進法により、フラワー装飾技能士資格を持っていないものがフラワー装飾技能士と称することは禁じられている。

脚注 編集

  1. ^ a b フラワー装飾技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目”. 厚生労働省職業能力開発局. 2014年12月5日閲覧。
  2. ^ a b 技能検定のご案内(中央職業能力開発協会)
  3. ^ a b 受検資格(都道府県知事の実施する職種)|厚生労働省

関連項目 編集