フランキー・モンタス

ドミニカ共和国の野球選手 (1993 - )

フランセリス・モンタス・ルナFrancellis Montas Luna, 1993年3月21日 - )は、ドミニカ共和国サン・クリストバル州サナイグア出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシンシナティ・レッズ所属。

フランキー・モンタス
Frankie Montas
シンシナティ・レッズ #47
オークランド・アスレチックス時代
(2019年4月10日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・クリストバル州サナイグア
生年月日 (1993-03-21) 1993年3月21日(31歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
255 lb =約115.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 アマチュアFA
初出場 2015年9月2日
年俸 $14,000,000 (2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

プロ入りとレッドソックス傘下時代 編集

2009年ボストン・レッドソックスと契約してプロ入り。

2010年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプロデビュー。12試合(先発4試合)に登板して0勝3敗、防御率9.55、18奪三振を記録した。

2011年もルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプレーし、5試合に先発登板して0勝1敗、防御率4.26、12奪三振を記録した。

2012年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスとA-級ローウェル・スピナーズ英語版でプレーし、2球団合計で13試合(先発10試合)に登板して1勝5敗、防御率3.65、45奪三振を記録した。

2013年はA級グリーンビル・ドライブでプレーした。

ホワイトソックス時代 編集

2013年7月30日にシカゴ・ホワイトソックスデトロイト・タイガースを含んだ三角トレードで、J.B.ウェンデルケンと共にホワイトソックスへ移籍した[1]。移籍後は傘下のA級カナポリス・インティミディターズ英語版でプレーし、移籍前を含めた2球団合計では24試合(先発23試合)に登板して5勝11敗、防御率5.43、127奪三振を記録した。

2014年はルーキー級アリゾナリーグ・ホワイトソックス、A+級ウィンストン・セイラム・ダッシュ英語版、AA級バーミングハム・バロンズでプレーし、3球団合計で15試合に先発登板して5勝0敗、防御率1.44、80奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、グレンデール・デザートドッグス英語版に所属した。11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]

2015年、マイナーではAA級バーミングハムでプレーし、23試合に先発登板して5勝5敗、防御率2.97、108奪三振を記録した。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜に選出された[3]。9月1日にメジャー初昇格を果たし、翌2日のミネソタ・ツインズ戦でメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは7試合(先発2試合)に登板して0勝2敗、防御率4.80、20奪三振を記録した。

ドジャース傘下時代 編集

2015年12月16日にロサンゼルス・ドジャーススコット・シェブラーホセ・ペラザブランドン・ディクソンシンシナティ・レッズトッド・フレイジャーとの三角トレードで、マイカ・ジョンソントレイス・トンプソンと共にドジャースへ移籍した[5]

2016年は傘下のAA級タルサ・ドリラーズとAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、2球団合計では7試合(先発4試合)に登板して防御率2.25、22奪三振を記録した。

アスレチックス時代 編集

2016年8月1日にジョシュ・レディックリッチ・ヒルとのトレードで、ジャレル・コットングラント・ホームズ英語版と共にオークランド・アスレチックスへ移籍した[6][7]。移籍後は傘下のマイナーでも登板しなかった。オフには2年ぶりにアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2017年は2年ぶりにメジャー登板し、23試合に登板して1勝1敗、防御率7.03、36奪三振を記録した。

2018年は13試合(先発11試合)に登板して5勝4敗、防御率3.88、43奪三振を記録した。

2019年は6月21日まで15試合に先発登板して9勝2敗、防御率2.70、43奪三振と好投していたが、同日に禁止薬物使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けた[8]

2021年は年間を通して先発ローテーションに定着し、32試合に登板して自身初の二桁勝利となる13勝(9敗)、防御率3.37の成績を挙げた。

ヤンキース時代 編集

2022年8月1日にJP・シアーズケン・ウォルディチャックルイス・メディーナクーパー・ボウマンとのトレードで、ルー・トリビーノと共にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[9]

2023年オフの11月3日にFAとなった[10]

レッズ時代 編集

2024年1月2日にシンシナティ・レッズと1400万ドルの単年契約を結んだ[11]。2025年の契約は2000万ドルの相互オプションとなり、バイアウトの際は200万ドルが支払われる[11]

投球スタイル 編集

投球データ(2021年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
シンカー 29.2 96.2 154.8 98.7 158.8
フォーシーム 29 96.4 155.1 99.4 160
スプリット 22.4 87.5 140.8 90.5 145.6
スライダー 19.4 88.9 143.1 93.5 150.1

速球シンカーフォーシーム)が投球の6割近くを占める。決め球はスプリットで2021年には被打率.126を記録している。

速球の最速は2017年に計測した101.6mph(約163.5km/h)。

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2015 CWS 7 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 66 15.0 14 1 9 1 0 20 0 0 8 8 4.80 1.53
2017 OAK 23 0 0 0 0 1 1 0 2 .500 152 32.0 39 10 20 0 3 36 1 0 25 25 7.03 1.84
2018 13 11 0 0 0 5 4 0 0 .556 283 65.0 74 5 21 0 2 43 5 0 34 28 3.88 1.46
2019 16 16 0 0 0 9 2 0 0 .818 394 96.0 84 8 23 1 4 103 5 0 35 28 2.63 1.11
2020 11 11 0 0 0 3 5 0 0 .375 237 53.0 57 10 23 0 1 60 2 0 35 33 5.60 1.51
2021 32 32 0 0 0 13 9 0 0 .591 778 187.0 164 20 57 1 7 207 11 0 79 70 3.37 1.18
2022 19 19 0 0 0 4 9 0 0 .308 423 104.2 91 12 28 3 1 109 4 0 44 37 3.18 1.14
NYY 8 8 0 0 0 1 3 0 0 .250 185 39.2 46 6 15 0 5 33 3 0 28 28 6.35 1.54
'22計 27 27 0 0 0 5 12 0 0 .294 608 144.1 137 18 43 3 6 142 7 0 72 65 4.05 1.25
2023 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 7 1.1 2 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00 2.25
MLB:8年 130 99 0 0 0 37 35 0 2 .514 2525 593.2 571 72 197 6 23 612 31 0 288 257 3.90 1.29
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



投手(P)












2015 CWS 7 0 1 0 0 1.000
2017 OAK 23 1 1 0 0 1.000
2018 13 0 5 0 0 1.000
2019 16 2 3 3 0 .625
2020 11 3 1 0 0 1.000
2021 32 10 17 1 2 .964
2022 19 3 6 0 1 1.000
NYY 8 7 2 1 0 .900
'22計 27 10 8 1 1 .947
2023 1 0 1 0 0 1.000
MLB 130 26 37 5 3 .926
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録 編集

MiLB

背番号 編集

  • 60(2015年)
  • 47(2017年 - 2023年)

脚注 編集

  1. ^ Detroit Tigers trade Avisail Garcia, Brayan Villarreal for Jose Iglesias as part of three-team deal” (英語). MLive.com (2013年7月30日). 2017年12月27日閲覧。
  2. ^ White Sox Make 7 Minor Roster Moves” (英語). cbslocal.com (2014年11月20日). 2017年12月27日閲覧。
  3. ^ Doug Padilla (2015年6月26日). “Frankie Montas earns Futures Game spot”. ESPN. 2017年12月27日閲覧。
  4. ^ Colleen Kane (2015年9月2日). “Frankie Montas ready to serve White Sox — as a starter or reliever” (英語). Chicago Tribune. 2017年12月27日閲覧。
  5. ^ Scott Merkin (2015年12月16日). “Todd-da! White Sox pull 3B out of 'Hat' Stove” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  6. ^ Ken Gurnick (2016年8月1日). “Reddick, Hill among Dodgers' Deadline haul” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  7. ^ “ドジャース、アスレチックスからR.ヒルとJ.レディック獲得”. ISM. Yahoo! JAPAN. (2016年8月2日). オリジナルの2016年8月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20160806162806/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160802-00000211-ism-base 2017年12月27日閲覧。 
  8. ^ “Oakland A's starter Frankie Montas hit with 80-game PED suspension”. USA Today. (2019年6月21日). https://www.usatoday.com/story/sports/mlb/athletics/2019/06/21/frankie-montas-oakland-as-pitcher-suspended-80-games-peds/1528653001/ 2019年6月25日閲覧。 
  9. ^ Yankees Acquire Frankie Montas, Lou Trivino” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年8月1日閲覧。
  10. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (2023年11月3日). 2023年11月10日閲覧。
  11. ^ a b Reds Sign Frankie Montas” (英語). MLB Trade Rumors (2024年1月2日). 2024年1月3日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集