フランク・シャーウッド・ローランド

アメリカ合衆国の化学者

フランク・シャーウッド・ローランド(Frank Sherwood Rowland、1927年6月28日 - 2012年3月10日)は、アメリカ合衆国化学者であり、1995年のノーベル化学賞、また1989年日本国際賞の受賞者である。主に大気化学の分野において、大きな貢献をした人物である。

フランク・シャーウッド・ローランド
生誕 (1927-06-28) 1927年6月28日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州
死没 (2012-03-10) 2012年3月10日(84歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロスアンジェルス
パーキンソン病
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 化学大気化学
研究機関 カリフォルニア大学アーバイン校
出身校 オハイオ・ウェスリアン大学
博士課程
指導教員
ウィラード・リビー
主な受賞歴 日本国際賞(1989年)
ノーベル化学賞(1995年)
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:1995年
受賞部門:ノーベル化学賞
受賞理由:クロロフルオロカーボン(CFC)がオゾン層へもたらす影響に関する研究

人物 編集

オハイオ州出身。オハイオ・ウェスリアン大学卒業。1952年シカゴ大学にて博士号を修得後、プリンストン大学カンザス大学と経て、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の教授となる。

1970年より、マサチューセッツ工科大学マリオ・モリーナと共に大気化学の研究に打ち込む。

1978年には、全米科学アカデミーの一員に選ばれ、1993年にはアメリカ科学振興協会の会長を務めた。

彼のもっとも重要な貢献は、スプレー冷媒などに使われていたクロロフルオロカーボン (CFC) がオゾン層を破壊する実態を発見し、世界規模のCFC規制をもたらしたところにある。これによって1995年に、モリナおよびドイツパウル・クルッツェンと共にノーベル化学賞を受賞した。他、核兵器がもたらす大気への影響に関する研究や、地球温暖化に関する研究などにも携わっている。

ローランドの研究室があったアーバイン校の一校舎は、彼の偉業を称えてノーベル賞が授与された同年にローランドホール (Rowland Hall) と名付けられた。

2012年3月10日、カリフォルニア州ロスアンジェルス市内の私邸にてパーキンソン病合併症のために死去[1]。84歳没。

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出典 編集

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