フロントウイング
株式会社フロントウイング(英: Frontwing Co., Ltd.)は、日本のゲームソフトメーカー、映像ソフトメーカー。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
![]() 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目15番14号 九段バワンビル5階 北緯35度41分46.3秒 東経139度44分54.6秒 / 北緯35.696194度 東経139.748500度座標: 北緯35度41分46.3秒 東経139度44分54.6秒 / 北緯35.696194度 東経139.748500度 |
設立 | 1999年4月7日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 |
1010501023555 ![]() |
事業内容 |
アニメーション・ビデオグラムソフトウェアの企画/販売 コンピュータソフトウェアの企画/販売 国内コンテンツの海外翻訳/販売 キャラクターグッズの企画/販売 |
代表者 | 代表取締役 山川竜一郎 |
資本金 | 1500万円 |
従業員数 | 30名 |
外部リンク |
http://frontwing.jp/ http://www.frontwing.co.jp/ |
Frontwing | |
---|---|
ジャンル | ゲーム |
企業名 | 株式会社フロントウイング |
審査 | ソフ倫 |
デビュー作 |
カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜 (2000年8月4日) |
最新作 |
ろけらぶ 神社×先輩 (2020年9月25日) |
公式サイト | フロントウイング |
1999年設立[1]。山川竜一郎が代表取締役社長[2]およびプロデューサー[3]を務める。メインのブランドは社名と同じ「Frontwing」だが、それ以外に、「Survive(サヴァイブ)」「ホチキス」「b-Wings」などのブランド名でもソフトを販売していた。
概要編集
1999年にカードゲームを輸入や輸出を手掛ける会社として設立され、コンピュータゲームの開発は趣味という位置づけだったが[1]、後に主力事業として成長する。
学園を舞台としたゲームからハードな内容を含んだもの、3DCGを利用したものまで、作品の傾向は多岐にわたる[4]。3Dコンテンツの作成は「ポリゴン村」というチームを組み、2D作品で使用される動画への3D導入を検討するなど、作品の企画および制作に携わっている[5]。コンシューマー版に何作品か移植されているが、基本的に移植版の開発も同社が行なっている。また、3Dダンス動画作成ソフト『Dance×Mixer』の開発元でもある[6]。
代表作には『魔界天使ジブリール』シリーズおよび『グリザイア』シリーズ3部作などが挙げられる[4]。ライターの宮本直毅は『魔界天使ジブリール』に関して、「戦うのが見目うるわしいヒロインなら、そのリスクはエロい想像力を刺激」し、そういった作品の需要を示した作品と位置付けている[7]。対して『グリザイア』シリーズでは、第1作『グリザイアの果実』が萌えゲーアワード2011年度のGOLD大賞[8]、第2作『グリザイアの迷宮』が2012年度のSILVER大賞を獲得している[9]。
ANIPLEX.EXEから発売された非18禁ソフト『ATRI -My Dear Moments-』にFrontwingのクリエイターが関わっている[10]。
2018年9月10日に、アニメ・ゲームの企画する関連会社として株式会社フロントウイングラボを設立(代表取締役は山川が兼務)。2019年3月にブシロードと業務提携を締結し[11]、2021年4月1日付でブシロードが山川の持つ株式の過半数を取得し、ブシロードの子会社となっている[12]。
この兼ね合いからか、ブシロードミュージック(ブシロードグループの子会社)が音楽プロデュースを担当した2021年のテレビアニメ『ぼくたちのリメイク』では「フロントウィング」名義で作品プロデュースを担当している。(なお、この作品は『グリザイア』シリーズの一部キャラシナリオを担当した木緒なちが原作を手掛けたライトノベルを元に作られている)
発売ゲームソフトウェア一覧編集
ブランド名別で列挙する。
Frontwing編集
- 2000年8月4日 - カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜
- 2001年11月22日 - カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜 通常版ぷらす
- 2001年11月22日 - フーリガン
- 2002年4月26日 - 426
- 2002年9月27日 - 魔女のお茶会
- 2003年3月28日 - スイートレガシー〜ボクと彼女のあま〜い関係〜
- PS2版『スイートレガシー〜ボクと彼女の名もないお菓子〜』の逆移植。
- 2003年8月29日 - 私立アキハバラ学園
- 2003年12月19日 - あきばこ
- 2004年4月23日 - 魔界天使ジブリール
- 2004年8月27日 - そらうた
- 2005年4月22日 - 魔界天使ジブリール -episode2-
- 2006年2月24日 - ボーイミーツガール
- 2006年9月29日 - めがちゅ!
- 2007年3月23日 - きみはぐ
- 2007年12月27日 - タイムリープ
- 2008年6月27日 - 魔界天使ジブリール -episode3-
- 2008年12月26日 - ほしうた
- 2009年8月28日 - タイムリープぱらだいす
- 2009年12月25日 - ほしうた 〜Starlight Serenade〜
- 2010年4月23日 - 魔界天使ジブリール4
- 2011年2月25日 - グリザイアの果実
- 2011年7月29日 - 戦国天使ジブリール
- 2012年2月24日 - グリザイアの迷宮
- 2012年9月28日 - ピュアガール
- 2013年5月24日 - グリザイアの楽園
- 2014年2月28日 - イノセントガール
- 2014年8月15日 - アイドル魔法少女 ちるちる☆みちる 前編
- 2014年12月26日 - アイドル魔法少女 ちるちる☆みちる 後編
- 2015年3月27日 - ゆきこいめると
- 2015年11月27日 - 果つることなき未来ヨリ(非18禁)
- 2015年11月27日 - 果つることなき未来ヨリ X-RATED
- 2016年4月28日 - ISLAND(非18禁)
- 2016年6月23日 - Purino Party(Steamにて販売)
- 2016年7月28日 - コロナ・ブロッサム
- 2017年 - グリザイア ファントムトリガー(非18禁)
- 2018年4月27日 - ももいろクローゼット
- 2018年10月26日 - ろけらぶ 同棲×後輩
- 2019年8月30日 - ろけらぶ 電車×同級生
- 2020年4月23日 - 電脳天使ジブリール(DMM GAMESにて配信)
- 2020年6月19日 - ATRI -My Dear Moments-(非18禁、Steamにて販売、共同制作:枕)
- 2020年9月25日 - ろけらぶ 神社×先輩
- 2020年11月26日 - グリザイア クロノスリベリオン(Google Play、App Storeにて配信)
- 2022年4月5日 - グリザイア 戦場のバルカローレ(DMM GAMESにて配信)
Survive編集
ホチキス編集
b-Wings編集
- 2003年8月28日 - Take Off!!
その他編集
- 2002年10月25日 - ピアノストレイン
- teamFALSTAFFが開発。Frontwingが販売。
コンソール移植作品編集
移植作品の販売元は他社だが、基本的に開発は同社が行なっている。
ドリームキャスト版編集
- 2001年8月23日 - カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜(販売元:NECインターチャネル)
- 2003年6月26日 - 魔女のお茶会(販売元:NECインターチャネル)
PlayStation 2版編集
- 2002年8月29日 - フーリガン 〜君のなかの勇気〜(販売元:PCCW Japan)
- 2002年12月26日 - スイートレガシー 〜ボクと彼女の名もないお菓子〜(販売元:PCCW Japan)
- 426収録版『スイートレガシー』のリメイク。
- 2003年4月10日 - カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜(販売元:NECインターチャネル)
Xbox 360版編集
PlayStation 3版編集
- 2012年1月12日 - タイムリープ(販売元:プロトタイプ)
参加作品編集
テレビアニメ編集
主な制作スタッフ編集
- プロデューサー兼代表取締役社長[13]
- 山川竜一郎
脚注編集
- ^ a b "フロントウイング×枕×ライアーソフト代表座談会。アニプレックスが美少女ゲームを作る意義や業界の課題、未来を語る(1/3)". 11 April 2020. 2020年4月11日閲覧。
- ^ ファイ (2013年10月11日). “食べて飲んでカードゲーム三昧の“ChaosTCGナイトカーニバルin合宿”&“Vスパリングイン合宿in大津”を突撃レポート!”. 電撃オンライン 2013年10月27日閲覧。
- ^ “リレーコラム 第1回:山川竜一郎さん|コラム|NEXT DECADE - 佐藤ひろ美 10th Anniversary Project”. S. 2013年10月27日閲覧。
- ^ a b 電撃萌王編集部 2013, p. 138.
- ^ 武蔵野プロ (2011年7月21日). “eX.computerを愛用するフロントウイングの3Dチームに制作現場の“今”を聞く (1) 3D制作チーム「ポリゴン村」にインタビュー”. マイナビニュース 2013年10月27日閲覧。
- ^ 武蔵野プロ (2011年7月21日). “eX.computerを愛用するフロントウイングの3Dチームに制作現場の“今”を聞く (2) 業務用のマシンに求めるものとは?”. マイナビニュース 2013年10月27日閲覧。
- ^ 宮本 2013, p. 196.
- ^ “萌えゲーアワード 2011年度 受賞タイトル発表”. 萌えゲーアワード実行委員会. 2013年10月27日閲覧。
- ^ “萌えゲーアワード2012 受賞タイトル発表!!”. 萌えゲーアワード実行委員会. 2013年10月27日閲覧。
- ^ “ATRI -MY Dear Moments- 公式サイト”. 2020年1月25日閲覧。
- ^ 劇場アニメ『グリザイア:ファントムトリガー』公開と提携についてのお知らせ,株式会社フロントウイングラボ,2019年3月14日
- ^ ブシロード、「グリザイア」シリーズで知られるフロントウイングラボを買収,Social Game Info,2021年3月16日
- ^ “グリザイア10周年記念サイトがオープン!&グリザイアシリーズの全キャラクターを対象とした人気投票の実施が決定!”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2021年2月26日). 2021年3月19日閲覧。
参考文献編集
- 雑誌
- 書籍
-
- 宮本直毅 『エロゲー文化研究概論』総合科学出版、2013年。ISBN 978-4-88181-829-9。