ブチルアルデヒド
ブチルアルデヒド (butyraldehyde) は有機化合物でアルデヒドの一種。構造的にブタンの誘導体にあたる。メチルエチルケトンの構造異性体である。IUPAC名は ブタナール (butanal)。ノルマルブチルアルデヒドとも言う。可燃性の無色の液体で、甘酸っぱい焦げたような刺激臭を持つ。ほとんどの有機化合物と任意の割合で混ざり合う。引火点は −7 ℃、自己発火点は 230 ℃ である。
ブチルアルデヒド | |
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ブチルアルデヒド | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 123-72-8 |
KEGG | C01412 |
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特性 | |
化学式 | C4H8O |
モル質量 | 72.11 |
外観 | 無色液体 |
密度 | 0.8 |
融点 |
-99 |
沸点 |
85 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
1-ブタノールの脱水素化、クロトンアルデヒドの水素化、プロピレンのヒドロホルミル化などの方法で合成される。
空気と混ざると、酸化されて酪酸を生成する。
ブチルアルデヒドを水素化するとブタノール(1-ブタノール)が、アルドール反応後水素化すると2-エチルヘキサノールが得られる。
脚注編集
参考文献編集
- Merck Index, 11th Edition, 1591.