ブラキトラケロパンは、ジュラ紀後期のアルゼンチンに生息していた竜脚類である。全長は10メートルほど。他の竜脚類は首が長いが、この種は首が短いという特徴で知られる。

ブラキトラケロパン
生息年代: 中生代ジュラ紀後期、160–150 Ma
全身骨格のキャスト
地質時代
中生代ジュラ紀後期
(約1億6,000万~1億5,000万年前) - 
オックスフォーディアンからチトニアンまで
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 竜脚形亜目 Sauropodomorpha
下目 : 竜脚下目 Sauropoda
上科 : ディプロドクス上科 Diplodocoidea
: ディクラエオサウルス科 Dicraeosauridae
: ブラキトラケロパン属 Brachytrachelopan
学名
Brachytrachelopan mesai
Rauhut et al. 2005
和名
ブラキトラケロパン

名前 編集

「首が短い羊飼い」という意味。ほかのディクラエオサウルス科の恐竜と比べても首が短いという特徴や、迷子になった羊を追いかけていた羊飼いによって化石が発見されたことに由来する。パンはギリシャ神話の牧神である。

特徴 編集

 
Brachytrachelopan mesai

前述のとおりブラキトラケロパンには「首が短い」という特徴があり、この特徴を生かし、ほかの竜脚類とは違い、低い場所に存在する植物を食べていた。これは、当時ジュラ紀は鳥脚類などの首の短い植物食恐竜が少なく、低い場所に存在する植物を独占することができたためである。

この恐竜はディクラエオサウルスと近縁であり、これらの仲間は首が短くなっていく傾向があったと考えられている。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集