ブラックチェンバー』は、1969年4月3日から同年6月26日まで、フジテレビ系列にて放映された東映制作の[1]テレビドラマ。全13話、モノクロ作品。

ブラックチェンバー
ジャンル テレビドラマ
脚本 放映リスト参照
演出 放映リスト参照
出演者 中山仁内田良平 ほか
エンディング 中山仁『影のバラード』
製作
プロデューサー 新藤善之、渡辺洋一吉川進
制作 フジテレビ東映
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1969年4月3日〜1969年6月26日
放送時間木曜日22:00〜22:56
放送分56分
回数13

特記事項:
モノクロームで放送。
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概要 編集

生島治郎作の小説『影が動く』などの“影シリーズ”を原作としてテレビドラマ化された。

警察から籍を抹消され、厳しい訓練を経た上で結成された、鏡と轟の秘密チームの活躍を中心に描く。彼らは警察手帳手錠も、警察の権限も組織力も持たず、時に法を犯すこともいとわず、自分の力だけを以って事件の解決に動く。また、彼らの私生活についてはほとんど描かれるような事は無かった。

銭形平次』『旅がらすくれないお仙』と高視聴率のテレビドラマを制作する東映が「異色のハードボイルド・アクション」と銘打ちスタートさせたが[1]、すぐポカっとやる殴り合いで終始するストーリーの単調さで、第1話の視聴率が6.8%、第2話が6.7%[2]、その後も7〜8%台の低空飛行を続け、フジテレビサイドから東映に「ハードボイルドとは、殴り合いと思っているのでは。画面が汚く、労務者沖仲士がしばしば出てきて現代風のカッコ良さがない」等と批判された[1]。この年4月からの新番組のうち、第一号としてテコ入れを受け、中山仁内田良平の男二人に女優のお色気を盛り込むことになった[1]。しかしそれでも思うように好転せず、スポンサーからの要望もあって第13話を以って終了して、後番組へ方向転換することになった[3]

後番組は本作の続編的な作品となる『特命捜査室』で、このドラマにも本作から中山仁千葉治郎(現・矢吹二朗)賀川雪絵(現・賀川ゆき絵)がそれぞれ同じ役名のままで続投している。

ビデオソフト等 編集

  • 本作品はオープニングと第2話の「殺し屋を消せ」のエンディング部分が過去に『東映TV主題歌大全集1 現代劇篇』に収録されており、後に東映ビデオからLDとVHSで発売されている。DVD版は未発売。

放映データ 編集

  • 放映期間:1969年4月3日〜1969年6月26日
  • 放映曜日・放映時間帯:毎週木曜日22時〜22時56分
  • 放映話数:全13話
  • 放映形式:モノクロ16mmフィルム

スタッフ 編集

  • 原作:生島治郎
  • プロデューサー:新藤善之(フジテレビ)、渡辺洋一(東映)、吉川進(東映)
  • 脚本:放映リスト参照
  • 監督:放映リスト参照
  • 制作担当:桑原秀郎
  • 進行主任:大山勝利
  • 音楽:八木正生
  • 擬斗:日尾孝司
  • 撮影:星島一郎
  • 録音:岩田広一
  • 記録;小貫綮子
  • 照明:大町博信
  • 美術:北郷久典
  • 編集:大橋四郎
  • 助監督:館野彰
  • 制作:フジテレビ、東映

主題歌・挿入歌 編集

  • 主題歌(エンディング):『影のバラード』 歌:中山仁 (作詞:藤原純、作曲:八木正生)

キャスト 編集

放映リスト 編集

回数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
1 1969年

4月3日

殺しの地下ルート 飯田豊一 山田達雄 蜷川幸雄伊藤久哉須賀不二男
2 4月10日 殺し屋を消せ 宮園純子万里昌代高橋昌也二本柳寛岡部正純久富惟晴
3 4月17日 必殺の墓標 山田信夫 降旗康男 プラバー・シェス鶴見丈二
4 4月24日 皆殺しの密輸部隊 田口勝彦 田口勝彦 ミスター珍北原義郎原良子

マイク・ダーニン高品格増田順司三重街恒二

5 5月1日 第十三期殺人同期生 竹本弘一 高毬子睦五郎六本木真神田隆青木義朗大村文武
6 5月8日 昼下がりの狙撃 磯野洋子真山知子永山一夫石橋雅史市村俊幸石井隆一
7 5月15日 天国へのハイウエー 小林恒夫 岡田英次国景子高宮敬二豊田紀雄ヒデとロザンナ
8 5月22日 影の殺人者 七条門 村山新治 影万里江岸田森伊藤寿章萩玲子相馬剛三
9 5月29日 殺人への招待 津田幸夫 山田達雄 御木本伸介小園容子、睦五郎、日高晤郎南弘子
10 6月5日 白昼の暗殺者 佐藤友美長谷川明男今井健二澤村宗之助北上弥太郎
11 6月12日 可愛い女と危険な女 山田稔 田口計高倉みゆき山城新伍沼田曜一依田英助瀬良明
12 6月19日 珈琲の国から来た男 布施博一 佐伯清 安藤昇服部マリ浅見比呂志村上冬樹

川野耕司丸茂光紀勝部演之

13 6月26日 バラ色の死刑台 押川國秋 田口勝彦 有沢正子伊豆肇南廣ジョン・フォルソ

守屋俊志三原博星野兼児郎

脚注 編集

  1. ^ a b c d 「テレビ 『ブラック・チェンバー』にテコ入れ」『サンデー毎日』1969年5月11日号、毎日新聞社、40頁。 
  2. ^ 週刊TVガイド 1969年5月16日号 p.20「スタジオレポート『早くも企画変更?ブラックチェンバー』」
  3. ^ 週刊TVガイド 1969年6月13日号「ばんぐみレポート『高城丈二ら新参加「ブラック ―」が強化』」
フジテレビ 木曜22時台
前番組 番組名 次番組
男はつらいよ
ドラマ版
(22:00 - 22:45)
ふるさと紀行
(22:45 - 23:00)
THK制作
ブラックチェンバー