ブリスベン空港
ブリスベン空港(ブリスベンくうこう、英: Brisbane Airport)は、オーストラリア・クイーンズランド州の州都ブリスベンにある空港。ブリスベン中心部の10km北東に立地している。
ブリスベン空港 Brisbane Airport | |||||||||||||
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![]() 2016年 新滑走路建設中 | |||||||||||||
IATA: BNE - ICAO: YBBN | |||||||||||||
概要 | |||||||||||||
国・地域 |
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所在地 | クイーンズランド州ブリスベン | ||||||||||||
母都市 | ブリスベン | ||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||
運営者 | ブリスベン空港会社 | ||||||||||||
運用時間 | 24時間 | ||||||||||||
ターミナル数 | 3 | ||||||||||||
拠点航空会社 | |||||||||||||
敷地面積 | 2700 ha | ||||||||||||
標高 | 4 m (13 ft) | ||||||||||||
座標 | 南緯27度23分0秒 東経153度7分5秒 / 南緯27.38333度 東経153.11806度座標: 南緯27度23分0秒 東経153度7分5秒 / 南緯27.38333度 東経153.11806度 | ||||||||||||
地図 | |||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||
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リスト | |||||||||||||
空港の一覧 |
歴史編集
1925年にイーグルファーム競馬場の隣接地に草地の滑走路が建設されイーグルファーム飛行場と命名された。翌1926年にはカンタス航空が定期便を就航させた。1931年、州政府は12km程離れた所にアーチャーフィールド空港を開業させた。この空港の設備はイーグルファームより優れていたため、民間の航空会社が移動した。
太平洋戦争中、イーグルファーム飛行場にはフィリピンから撤退したダグラス・マッカーサーの米軍司令部が置かれ、大幅に拡張された。アーチャーフィールド空港はオーストラリア空軍が使用した。戦争が終わると、航空会社はイーグルファームに戻り運航を再開した。
1970年代になるとイーグルファームの空港施設では増加を続けるブリスベンの航空需要に対応できなくなったため、オーストラリア連邦政府主導のもと、イーグルファーム空港の北側に新空港が計画された。
建設地は海岸の湿地帯のため、モートン湾のクリブ島の砂を投下して地盤のかさ上げを行った。新空港は1988年に開業した。旧空港の跡地は物流センターとなり、新空港の緩衝地帯を兼ねているため、24時間の離発着が許可されている。
2020年、新滑走路が完成した。
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利用実績編集
2017年の旅客数は2320万人で、オーストラリアの空港では3位だった。旅客の行き先の上位は、国内線はシドニー、メルボルン、ケアンズ、国際線はオークランド (ニュージーランド)、シンガポール、ドバイだった。
ターミナル編集
ブリスベン空港には旅客ターミナルが2つ、貨物ターミナルが1つある。
国内線ターミナル編集
航空会社 | 就航地 |
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アライアンス航空 | [チャーター便]: アリス・スプリングス、バレラ、クロンカリー、エメラルド、マイルズ、ナラブリ、グラッドストーン、ザ・グラナイツ、ザ・モニュメント、ニューカッスル、タウンズビル、トレペル[1] |
ブリンダベラ航空 | アーミデイル、コフスハーバー、タムワース |
GAM航空 | [チャーター便]: チンチラ |
JETGOオーストラリア | ダッボー、タムワース [チャーター便]: バーカルディン、オズボーンマイン、タウンズビル |
ジェットスター航空 | アデレード、ケアンズ、ダーウィン、ホバート、ローンセストン、マッカイ、メルボルン、ニューカッスル、パース、プロサパイン、シドニー、タウンズビル |
カンタス航空 | アデレード、アリス・スプリングス、ケアンズ、キャンベラ、ダーウィン、メルボルン、マウントアイサ、パース、ポートヘッドランド[2]、シドニー、タウンズビル [季節運航]: ブルーム、ホバート[いずれも2015年12月27日から2016年1月24日まで運航] |
カンタスリンク 運航は サンステート航空 |
バーカルジン、ビロエラ/サンゴール、ブラックオール、バンダバーグ、ケアンズ、キャンベラ、チャールヴィル、エメラルド、グラッドストーン、ハミルトン島、ハービー・ベイ、ロングリーチ、ロード・ハウ島、マッカイ、モランバ、ニューカッスル、ロックハンプトン、ローマ、タウンズビル |
カンタスリンク 運航は コバム航空オーストラリア |
アリス・スプリングス、キャンベラ、マッカイ、マウントアイサ、ロックハンプトン |
リージョナルエキスプレス航空 | ベドーリー、バーズビル、ブーリア、チャールズヴィル、カナマラ、マウントアイサ、クイルピー、セント・ジョージ、サーゴミンダー、トゥーンバ、ウィンドラー [チャーター便]: エメラルド |
スカイトランス航空 | チンチラ、タルーム |
ヴァージン・オーストラリア | アデレード、ケアンズ、キャンベラ、クロンカリー、ダーウィン、ハミルトン島、ホバート、マッカイ、メルボルン、マウントアイサ、ニューカッスル、パース、プロサパイン、ロックハンプトン、シドニー、タウンズビル [季節運航]: ローンセストン[3] |
ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空 | バンダバーグ、エメラルド、グラッドストーン、ポートマクォーリー、ロックハンプトン [季節運航]: マイルズ、ローマ |
国際線ターミナル編集
航空会社 | 目的地 |
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カンタス航空 | |
カンタス航空 運航は ジェットコネクト |
オークランド [季節運航]: クライストチャーチ、クイーンズタウン、ウェリントン |
ジェットスター航空 | バリ/デンパサール、ホノルル |
ヴァージン・オーストラリア |
ニュージーランド: オークランド、クライストチャーチ、ダニーデン、クイーンズタウン、ウェリントン |
エア・カナダ | バンクーバー[5] |
ニュージーランド航空 | オークランド、クライストチャーチ、ダニーデン、ノーフォーク島[6] [季節運航]: クイーンズタウン |
ニューギニア航空 | ポートモレスビー |
バヌアツ航空 | ルーガンビル、ポートビラ |
エア・カレドニア・インターナショナル | ヌメア |
キャセイパシフィック航空 | 香港 |
チャイナエアライン | オークランド、台北/桃園 |
中国東方航空 | 上海/浦東[7] |
中国南方航空 | 広州 |
エミレーツ航空 | ドバイ(一部シンガポール経由)、シンガポール |
エティハド航空 | アブダビ(シンガポール経由)、シンガポール |
エバー航空 | 台北/桃園 |
フィジー・エアウェイズ | ナンディ |
海南航空 | 深圳[8] |
ハワイアン航空 | ホノルル |
大韓航空 | ソウル/仁川 |
マレーシア航空 | クアラルンプール[9] |
マリンド・エア | クアラルンプール(バリ/デンパサール経由)[10]、バリ/デンパサール[10] |
ナウル航空 | ナウル |
フィリピン航空 | マニラ |
シンガポール航空 | シンガポール |
ソロモン航空 | ホニアラ |
タイ国際航空 | バンコク/スワンナプーム |
ヴァージン・サモア | アピア |
旅客便就航都市一覧編集
- メラネシア
- ポリネシア
- ミクロネシア
- 東アジア
- 東南アジア
- 西アジア
- 北アメリカ
貨物ターミナル編集
航空会社 | 目的地 |
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オーストラリアン・エア・エクスプレス | ケアンズ、メルボルン、タウンスビル |
パシフィック・エア・エクスプレス | ホニアラ、ナウル、ポートビラ[11][12] |
ペル航空 | マッカイ、ロックハンプトン、シドニー |
トール航空 運航は ジェット・クラフト航空 |
アデレード、ゴールドコースト、メルボルン、シドニー |
トール・プライオリティー | メルボルン、パース、シドニー |
過去に就航していた航空会社編集
- ブリンダベラ航空 (Brindabella Airlines)
- マックエアー航空 (MacAir Airlines)
- リージョナル・エクスプレス航空 (Regional Express Airlines)
- ヴァージン・ブルー (Virgin Blue)
- エアラインズ・パプア・ニューギニア (Airlines PNG)
- ノーフォーク航空 (Norfolk Air)
- パシフィック・ブルー (Pacific Blue)
- ロイヤルブルネイ航空 (Royal Brunei)
- スカイエアワルド (SkyAirWorld)
- ヘビーリフト(Heavylift)
- エアロペリカン航空 (Aeropelican Air Services)
- ガルーダ・インドネシア航空
- 日本航空
- 全日本空輸
- 中国国際航空
日本への路線編集
2023年3月現在、カンタス航空が東京/羽田線を週3便(月木土)で運航している[4]。
過去には、日本航空(日本航空の子会社・JALウェイズの機材・乗務員による運航)による成田国際空港行きノンストップ便が毎日運航していたが、2010年10月1日を最後に運航停止した。その結果、日本とブリスベンを結ぶノンストップ直行便の運航はなくなった。また、2007年3月までは関西国際空港行きノンストップ便がデイリーで運航していた。
2015年8月1日よりカンタス航空が成田国際空港へのデイリー便の運航を開始し、4年10ヶ月ぶりに日本路線が復活した[13]が新型コロナウイルス感染症の影響により運休。その後2022年12月1日に東京/羽田線の就航に伴い、成田国際空港から撤退した。
アクセス編集
鉄道編集
- エアトレイン(シティートレイン#エアポート線直通)
- 国際線ターミナル駅: ブリスベンセントラル駅まで約19分。
- 国内線ターミナル駅: ブリスベンセントラル駅まで約23分。
自動車編集
- バス:ローマストリート駅・市内の各ホテルより、コーチトランスが運行。大人片道9ドル。
- 車:ブリスベン市内から、キングスフォードスミス通り・ゲートウェイ高速道路などを経由して片道20分程度。
- タクシー:ブリスベン市内から空港まで片道30 - 40ドル。
脚注編集
- ^ “About Us”. Allianceairlines.com.au. 2012年3月5日閲覧。
- ^ “Skywest takes over Perth-Derby route | Australian Aviation Magazine”. Australianaviation.com.au (2012年2月20日). 2012年3月5日閲覧。
- ^ “Virgin ups summer capacity | Australian Aviation Magazine”. Australianaviation.com.au (2011年11月14日). 2012年3月5日閲覧。
- ^ a b “カンタス航空、本日2022年12月1日より東京/羽田~ブリスベン線の運航を再開”. sky-budget スカイバジェット. 2023年3月20日閲覧。
- ^ http://aircanada.mediaroom.com/index.php?s=43&item=901
- ^ “Air New Zealand to provide services from Brisbane and Sydney to Norfolk Island – Australia Site”. Airnewzealand.com.au (2011年12月22日). 2012年3月5日閲覧。
- ^ http://www.ausbt.com.au/china-eastern-to-start-shanghai-brisbane-flights-from-january-2016
- ^ 海南航空、9月20日から深圳/ブリスベン線に新規就航 A330で週2便 FlyTeam 2017年7月3日付
- ^ マレーシア航空、6月からクアラルンプール/ブリスベン線を運航再開 FlyTeam 2018年1月10日付
- ^ a b マリンド・エア、3月末からクアラルンプール/ブリスベン線に就航 FlyTeam 2017年3月9日付
- ^ Aircargo Asia Pacific. Impactpub.com.au. Retrieved on 20 November 2010.
- ^ Pacific Air Express. Pacific Air Express. Retrieved on 20 November 2010.
- ^ カンタス航空 羽田&成田から毎日オーストラリアへ|カンタス旅のスタイルガイド
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト (英語)
- 地図 - Google マップ