ブリュッセル条約(ブリュッセルじょうやく)あるいは合併条約(がっぺいじょうやく)は、1965年4月8日にブリュッセルで署名され1967年7月1日に発効した、ヨーロッパで発足していた3つの共同体(欧州石炭鉄鋼共同体欧州経済共同体欧州原子力共同体)の組織体制を統合する条約。

欧州諸共同体の単一の理事会および委員会を設立する条約
通称・略称 ブリュッセル条約
合併条約
署名 1965年4月8日
署名場所 ブリュッセル
発効 1967年7月1日
主な内容 欧州石炭鉄鋼共同体欧州経済共同体欧州原子力共同体の組織体制を統合
関連条約 アムステルダム条約
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正式名称は、「欧州諸共同体の単一の理事会および委員会を設立する条約」(仮訳)である。

概要 編集

これにより3つ全ての共同体を共通の予算の下で運営する機関として、欧州委員会欧州連合理事会が設置された。

この条約を現在の欧州連合の事実上の始まりとする見方もある。欧州共同体またはEC(European Communities)という用語はこのときから使われるようになった。

この内容は1997年に調印されたアムステルダム条約によって引き継がれ、本条約は失効した。

タイムライン 編集

署名
発効
条約
1948年
1948年
ブリュッセル
1951年
1952年
パリ
1954年
1955年
パリ協定
1957年
1958年
ローマ
1965年
1967年
統合
1986年
1987年
単一議定書
1992年
1993年
マーストリヒト
1997年
1999年
アムステルダム
2001年
2003年
ニース
2007年
2009年
リスボン
               
                   
欧州諸共同体 (EC) 欧州連合 (EU) 3つの柱構造
欧州原子力共同体
I

I
欧州石炭鉄鋼共同体 (ECSC) 2002年に失効・共同体消滅 欧州連合
(EU)
    欧州経済共同体 (EEC) 欧州共同体 (EC)
     
III
司法・内務
協力
  警察・刑事司法協力
欧州政治協力 共通外交・安全保障政策
II
(組織未設立) 西欧同盟    
(2010年に条約の効力停止)