ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ
ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ(Bloudkova velikanka、「ブロウデク大ジャンプ台」の意味)はスロベニア北西部プラニツァに位置するスキージャンプ競技場。レタウニツァ・ブラトウ・ゴリシェクをはじめとするスキージャンプコンプレックスの一部で、現在の競技場は2012年に改築された二代目である。
ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ(2012年) | |
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2012年10月14日 (Opening with National Champioships) | |
施設情報 | |
所在地 | |
国 | スロベニア |
自治体 | プラニツァ |
建設期間 | 2011年7月 - 2012年10月 |
開場 |
2012年10月14日 (National Champ. of Slovenia) |
サイズ | |
K点 |
K-95 (NH) K-125 (LH) |
ヒルサイズ |
HS104 (NH) HS139 (LH) |
ヒルレコード |
Large Hill (M): 142.0 m - ペテル・プレヴツ Large Hill (M) - summer: 140.0 m - ロベルト・クラニエッツ Large Hill (M) - Nor. Combined: 136.0 m - 堀米翔太 Large Hill (L): 135.0 m - 高梨沙羅 Large Hill (L) - summer: 133.0 m - マヤ・ヴティッツ Normal Hill (M): 106.0 m - デヤン・ユデジュ Normal Hill (L): 102.5 m - ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ 102.5 m - 高梨沙羅 |
大会 | |
ワールドカップ | 2013/14 男子第32-34戦(LHx2, TL)、女子第10,11戦(NH),19戦(LH) |
ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ(初代) "Velika Rožman/Bloudkova skakalnica Rožman/Bloudkova velikanka" | |
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Planica's Ski-Flying week (1960) | |
施設情報 | |
所在地 | |
国 | スロベニア |
自治体 | プラニツァ |
開場 |
1934年2月4日 (NC of Kingdom of Yugoslavia) |
改修 | 1954年3月 |
閉場 |
1951年-1953年 (1回目) 2001年-2011年 (2回目) |
取り壊し | 2011年7月 |
サイズ | |
K点 | K-130 |
ヒルサイズ | HS140 |
ヒルレコード |
葛西紀明 (147.5 m 1998年) |
大会 | |
ジャンプ台の歴史
編集1934年、スタンコ・ブロウデクによってK点85mの台が建設され、その名が冠された。1945年に改修が行われ、2001年、老朽化のため閉鎖された。
完成時は世界最大のジャンプ台であり、1936年3月5日、史上初めて100mを超えるジャンプ(101m)がヨーゼフ・ブラドルによって記録された。その後も1950年に西ドイツ、オーベルストドルフのフライングで新記録が出るまではこの台の記録が世界記録であった。 1998年3月22日のスキージャンプ・ワールドカップで日本の葛西紀明が147.5mのバッケンレコードを記録。
2001年に閉鎖されていた競技場を2011年に取り壊し、同じく取り壊されたノルマルナ・ブロウトコヴァ・スカカウニツァの機能を合わせて2012年新たにラージヒル・ノーマルヒル併設の競技場として再オープンした。
ジャンプ台の概要
編集初代
編集- ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ K=120・HS=140
- インラン(助走路)傾斜:36.5°
- カンテ傾斜:11°
- ヒルサイズ:140m
- K点:120m
座標: 北緯46度28分35秒 東経13度43分16秒 / 北緯46.47639度 東経13.72111度 併設ジャンプ台
- レタウニツァ・ブラトウ・ゴリシェク K=200・HS=225
- ムワディンスキ・スカカウニツィ・プラニツァ ミディアムヒル K=72・HS=80 / K=56・HS=62
- K=41・HS=45
- K=28・HS=30
- K=13・HS=15
バッケンレコード
編集年月日 | 氏名 | 記録 |
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1934 | フランツ・パルメ ユーゴスラビア王国 | 55.0 m |
1934.2.4 | フランツ・パルメ ユーゴスラビア王国 | 60.0 m |
1934 | ペール・ヨンソン ノルウェー | 78.0 m |
1934 | ビルゲル・ルート ノルウェー | 78.0 m |
1934 | シグムント・ルート ノルウェー | 81.0 m |
1934 | シグムント・ルート ノルウェー | 82.0 m |
1934 | グレゴア・ヘール オーストリア | 83.0 m |
1934 | シグムント・ルート ノルウェー | 86.5 m |
1934.3.25 | ビルゲル・ルート ノルウェー | 92.0 m |
1935 | ライダル・アンデシェン ノルウェー | 93.0 m |
1935 | スタニスワフ・マルサシュ ポーランド | 95.0 m |
1935 | ライダル・アンデシェン ノルウェー | 98.0 m |
1935 | ライダル・アンデシェン ノルウェー | 99.0 m |
1936.3.15 | ヨーゼフ・ブラドル オーストリア | 101.0 m |
1938 | ヨーゼフ・ブラドル オーストリア | 107.0 m |
1941 | ルドルフ・ゲーリング ドイツ国 | 108.0 m |
1941 | フランツ・マイアー ドイツ国 | 109.0 m |
1941 | ハンス・ラール ドイツ国 | 111.0 m |
1941 | パウル・クラウス ドイツ国 | 112.0 m |
1941 | ルドルフ・ゲーリング ドイツ国 | 118.0 m |
1948 | フリッツ・ツァンネン スイス | 120.0 m |
1957 | ヘルムート・レクナゲル 東ドイツ | 124.0 m |
1960 | ヘルムート・レクナゲル 東ドイツ | 124.5 m |
1960 | ヘルムート・レクナゲル 東ドイツ | 127.0 m |
1966 | イジー・ラシュカ ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 | 129.0 m |
1966 | イジー・ラシュカ ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 | 130.0 m |
1976.3.20 | レンナート・エリメ スウェーデン | 132.0 m |
1981.3.22 | アルミン・コグラー オーストリア | 134.0 m |
1993.3.27 | 葛西紀明 日本 | 145.5 m |
1998.3.22 | 葛西紀明 日本 | 147.5 m |
優勝者一覧
編集この一覧は1934年ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ開場以降の国際大会のトップスリーである。[1]及び[2]に依る。