プププランド (Dream Land ) は、任天堂ゲーム星のカービィシリーズ』及びテレビアニメ星のカービィ』に登場する架空の国家惑星ポップスターの中のどこかに位置し、国家元首デデデ大王(自称の可能性もある)。首都は不明 (アニメではププビレッジ) 。作品によって設定が異なる。ここでは、基本的にゲームにおけるプププランドについて説明する。アニメ版についてはアニメ版星のカービィの用語一覧を参照。

自然 編集

地形 編集

作品によって異なるが、シリーズを通して基本的には緑豊かな土地が多く都市部は少なめである。どこまでが国なのかは不明だが、作品によっては南国風の土地や砂漠、雪山や火山なども存在する。さらに、雲の上にも建造物がある。他に、『星のカービィ 鏡の大迷宮』ではプププランド上空に鏡の国、『星のカービィ 参上! ドロッチェ団』では世界のへそという地下世界があることが分かっている。地下世界は他に『星のカービィ スーパーデラックス』に「マジルテ」というものも存在する。マジルテの水晶の畑エリアにはクリスタルが沢山あるが、ドロッチェ団にも一部クリスタルがある。

気候 編集

カービィや住人の大多数が住んでいるところは日本同様、四季がある。その他国内には『星のカービィ2』に登場するアイスバーグのような寒帯の土地や、『星のカービィ3』に登場するサンドキャニオンのような砂漠気候の土地、その他高山気候の土地も存在する。

経済 編集

ゲーム版では住民の殆どが自由奔放に生きている。ゲーム中に出てくる食べ物や元気ドリンクなどがどこで生産されているのかは不明。『星のカービィ スーパーデラックス』のモード「洞窟大作戦」で手に入るお宝には"G" (ゴールド) という通貨単位が用いられているが、実際に導入されているかは不明 (なお、この1Gは日本円の1円に等しい価値) 。観光客が訪れるかは不明だが、「空の星がきれい」として有名である。

軍事 編集

「あきれかえるほど平和」と言われるように、軍事力はほとんどなしに等しい。実際、『星のカービィ トリプルデラックス』では城に侵入してきたタランザに兵士であるワドルディ達は手も足も出ず[1]デデデはさらわれ、『星のカービィ ロボボプラネット』ではデデデ城から大砲でハルトマンワークスカンパニーを迎撃したが、城ごと吹き飛ばされてしまった。また、デデデ大王は飛行砲台カブーラーや多くの戦闘用ロボット(メカデデデ、デデデロボ、デデ・デデデンZ)を所持しているが、それらがカービィとの対決以外で使われたことはない上に、カブーラーに至っては敵に奪われ『コア・カブーラー』として改造されてしまったりと、軍用兵器として扱われてはいない。 この他、メタナイト戦艦ハルバードを所持しており、自身も騎士団メタナイツの首領を務めている。

政治 編集

デデデ大王による政治が行われている(作品中では確認できない)。デデデ大王は特に政策なども行っていないどころか、時には国の秘宝を隠したりなどしている。『カービィのエアライド』では「プププランドの大王だというウワサだ!」と、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは「プププランドの自称大王」と書かれている。

住民構成 編集

様々な民族が存在するため、詳細不明。国家元首であるデデデ大王の民族は古来よりプププランドを治める長として存在していた事は確認されている。

地域 編集

デデデ城
デデデ山に建てられており国王デデデが生活している。またプププ全人代や会議等もこのデデデ城で行われており、城は精鋭のデデデ親衛隊が警備有事の際は防衛も行われる。
夢の泉
プププランドの生き物に安らかな眠りと幸福な夢を与える泉。レインボーリゾート近辺の「ザ ファウンテン オブ ドリーム」に存在する。力の源のスターロッドがなくなると力を失い、夢が見られなくなってしまう。これはポップスター周辺の星々にも存在し、星と星とを「ミルキーロード」でつなぎ大彗星を呼ぶ力も持っている。
虹の島々
星のカービィ2』の舞台。小さな七つの島が集まってできていて、いつも虹がかかっている。それぞれの島にそれの源、虹のしずくという宝がある。
マジルテ
星のカービィ スーパーデラックス』の「洞窟大作戦」でカービィが落ちてしまった地下世界。60個の宝物があり、4つのエリアがある。
世界のへそ
星のカービィ 参上! ドロッチェ団』の舞台。地下世界で、マジルテとの関係は不明。また、メタナイトが戦艦ハルバードを隠していた場所でもある。
グルメット
星のカービィ スーパーデラックス』で「グルメレース」が行われた場所。カービィの飛行能力でも簡単にはたどり着けない絶壁の上にある。「かぼちゃグランド」「もろこしホール」「たまねぎガーデン」の3つのエリアに分れている。

アニメ版「星のカービィ」でのプププランド 編集

地理 編集

ププビレッジ
キャピィ族やカービィたちが住んでいる小さな村。丘の上にはデデデ城がある。近隣に集落はない。コンビニエンスストアガソリンスタンド警察レストラン医者郵便などが存在するが全て民営である。
カブーの谷
星の戦士のシェルターであるカブーがある谷。予知能力などがあることから村の者からは敬われている。

地名・観光地 編集

デデベガス
デデデ城を無料開放した土地。
ギラウェア火山
ププビレッジ唯一の火山であり、噴火もすることから活火山と見られる
ウィスピーウッズの森
アコルの森(東の森)
墓場
森を抜けた場所に存在する。墓石は洋型である。
プププ警察署
観光客が牢屋を撮影(囚人もいっしょに)。
デデデ帝国博物館

気候 編集

南国の島なので年間を通して温暖なようである。しかし人工的に雪が降ることがある(例:魔獣アイスドラゴンが雪を降らしたり、ペンギー族に侵略された時など)。

住民構成 編集

主にキャピィ族とワドルディ族で構成されており、キャピィ族は村人、ワドルディ族は兵士である。村には、コックカワサキのような少数民族もいる。また、一言に「キャピイ族」と言っても、様々な地域から移民してきた者が多いようで、文化や風習には違いがある(これらの事情を含め、村人の一人であるキュリオは多民族村と表現している)。

政治 編集

国家元首はデデデ大王。自ら「独裁者」と名乗ることから絶対王政による独裁政治を行っているようである。そのため住人には人権が認められておらず、大王の言葉には絶対服従である(とはいえ、基本的に住民の道徳観任せであり、真面目に政治をやっている様子はほとんど見ない)。側近はドクター・エスカルゴンパーム大臣といった人物が存在する。首都はププビレッジのようである。なお税金は徴収しているようであり、住民が「税金払ってるんだから少しは戦ってよぉ〜」と言っていたこともある。

経済 編集

第一次産業から第三次産業まで存在し、スイカ栽培を行っていたり、ガソリンスタンドを営む者もいる。「デデン」と呼ばれる通貨が存在するが、レートは不明。デデンがどこで生産されているかは不明。ナイトメア社との取引にも使われている。硬貨では10デデン硬貨()、紙幣では10デデン紙幣、100デデン紙幣が確認できる。デデンのマークはアルファベットのDに斜線を足したもの。一時期ワドルディが村に来たことにより「ワドルディ景気」が起こった事がある。平和な国と言われている割には、魔獣が出現したり、征服されたり、あるいはされそうになったり (43・66・90・91・98・99・100話) する。

軍事 編集

デデデ城は敵からの侵入を防ぐために堀に囲まれており、城の外部には大砲が配置されている。その他には罠も存在している。軍隊はワドルディ族。軍の指揮官はワドルドゥ隊長であるが、彼自身はワドルディ族ではない。城の至る所で、警備兵のワドルディが槍を持って巡回している。エスカルゴンの計算によれば、兵士であるワドルディの食費が国家予算の90パーセントを占めるとのことなので、軍事国家と考えることもできる (デデデらがホーリーナイトメア社につぎ込んだ多額を含むかは不明) 。

漫画でのプププランド 編集

詳細は各漫画の記事を参照。

星のカービィ(作者:さくま良子
星のカービィ デデデでプププなものがたり(作者:ひかわ博一
レストランや博物館、デパートなどの建築物や、交通機関が盛んで、住民は自由奔放に生きている。軍事についてはジャングルボム軍曹が務めている。イベントに関しては毎年恒例のマラソン大会や格闘技大会など。第一話ではプププランド自体が一つの惑星であるかのように描写されていた(当時はポップスターの設定が無かった為)。
星のカービィ プププランドの仲間たち(作者:姫野かげまる
コックカワサキが経営しているレストラン「カワサキ堂」の他、魚屋や八百屋、焼き鳥屋などの店がある。
星のカービィ カービィ&デデデのプププ日記(作者:まつやま登
星のカービィ! も~れつプププアワー!(作者:谷口あさみ
この作品ではコンビニやレストランの無い田舎という設定となっている。また、裏側は都会となっている。話が進むに連れてコンビニ「ドロッチェイレブン」やファミリーレストラン「デデーズ」が建つようになった。海岸にはスイカ大明神として祀られているスイカが置かれている。

その他 編集

初代スマブラ:プププランド
スマブラDX:プププランド・グリーングリーンズ、プププランド・夢の泉、旧ステージ・プププランド(初代『スマブラ』のプププランドと同じ)
スマブラX:グリーングリーンズ(『スマブラDX』のグリーングリーンズと同じ)
スマブラ3DS:プププランド(初代『スマブラ』と異なり、『星のカービィ』のゲーム画面をモチーフにしている)
スマブラWii U:洞窟大作戦

脚注 編集

  1. ^ この時、玉座の裏に隠れる者までいた。