プラハ放送交響楽団チェコ語: Symfonický orchestr Českého rozhlasu, 英語: Prague Radio Symphony Orchestra)は、プラハを本拠に活動するチェコオーケストラチェコ・フィルハーモニー管弦楽団プラハ交響楽団と共に「チェコ三大オーケストラ」の一つとして数えられている[1]

プラハ放送交響楽団
基本情報
出身地 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキアプラハ
ジャンル クラシック音楽
活動期間 1929年 -
公式サイト 公式HP

略歴 編集

チェコスロバキア国営放送が開局してから3年経過した1926年に同放送の専属オーケストラとして発足[2][3]。自国の作品を初めとして次第にレパートリーを広げ、1930年代にプラハで開催された国際現代音楽祭にヘルマン・シェルヘンの指揮の下で出演したことで一躍脚光を浴びる[1]

これまでにシャルル・ミュンシュフランツ・コンヴィチュニーヴァーツラフ・ターリヒゲンナジー・ロジェストヴェンスキー等の著名な指揮者を客演のため迎え入れたり、またセルゲイ・プロコフィエフオットリーノ・レスピーギアルテュール・オネゲルアラム・ハチャトゥリアンクシシュトフ・ペンデレツキ等といった著名な作曲家が自ら当楽団を指揮して自作の演奏を行うこともあった[2][4]

1998年には初のアメリカ・ツアーを実施、自国外ではアメリカの他にも日本韓国スイスドイツオーストリアクロアチアギリシャイタリアフランスイギリス等で公演を行ってきている[注 1]

なお、過去に当楽団を客演指揮した日本人指揮者には、北原幸男武藤英明川本貢司などがいる[5][6][7]

歴代首席(常任)指揮者 編集

レコーディング 編集

CD録音はポニーキャニオンスプラフォン等の主要レーベルから数多くリリースされてきており、中でも自国の作曲家エルヴィン・シュルホフピアノ協奏曲を収録したCD(ヴァーレク指揮他)は、1996年のカンヌ国際音楽見本市(MIDEM)で音楽批評家賞(カンヌ・クラシック賞)を受賞している。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 自国外で公演を行う際には、常に聴衆を楽しませるよう演奏曲目を組んでいる[1]

出典 編集

  1. ^ a b c iichiko presents プラハ放送交響楽団”. iichiko総合文化センター. 大分県芸術文化スポーツ振興財団 (2013年7月7日). 2017年4月9日閲覧。
  2. ^ a b About the Orchestra”. Prague Radio Symphony Orchestra (Symfonický orchestr Českého rozhlasu). 2017年4月9日閲覧。
  3. ^ プラハ放送交響楽団”. ABCクラシックガイド. 朝日放送(ABC) (2013年6月23日). 2017年4月9日閲覧。
  4. ^ プラハ放送交響楽団”. 邦人・招聘アーティスト. 日本アーティスト. 2017年4月9日閲覧。
  5. ^ 名古屋室内管弦楽団第9回定期演奏会” (PDF). 名古屋室内管弦楽団 (2016年12月8日). 2017年4月9日閲覧。 “裏面上部の指揮者プロフィール欄より”
  6. ^ サマーコンサート2000(公演プログラム)” (PDF). 神戸大学交響楽団 (2000年7月1日). 2017年4月9日閲覧。 “全3頁中3頁目上部の指揮者プロフィール欄より”
  7. ^ 松本深志高等学校創立140周年記念・志音会演奏会” (PDF). 松本深志高等学校音楽部志音会 (2016年10月23日). 2017年4月9日閲覧。 “裏面上部の客演指揮者プロフィール欄より”
  8. ^ 2018 – v čele orchestru Alexander Liebreich” (チェコ語). Symfonického orchestru Českého rozhlasu. 95 let historie Symfonického orchestru Českého rozhlasu. 2023年11月8日閲覧。
  9. ^ Petr Popelka” (チェコ語). Symfonického orchestru Českého rozhlasu. Orchestr. 2023年11月8日閲覧。

外部リンク 編集