プレイディア
プレイディア(Playdia)とは、1994年にバンダイより発売された家庭用ゲーム機。バンダイはゲーム機ではなく「CD-ROMプレイヤー」と称していた。定価24,800円(税別)[1]。正式発表前の仮称はBA-X[1]。
![]() プレイディア | |
メーカー | バンダイ |
---|---|
種別 | 据置型ゲーム機 |
世代 | 第5世代 |
発売日 |
![]() |
CPU | TMP87C800 |
対応メディア | QIS規格CD-ROM |
コントローラ入力 | 無線(赤外線) |
売上台数 |
![]() |
前世代ハードウェア | アルカディア |
次世代ハードウェア | ピピンアットマーク |
概要編集
CD-ROMドライブを装備し、ソフトウェアはCD-ROMで供給された。音楽CDの再生も可能で、再生中の画面はブルーバックで再生状態やトラックナンバーなどは表示されない。コントローラは赤外線によるワイヤレス方式で単4電池2本を使用する。使用しない際には本体にはめ込んで格納することが可能。
ターゲットとなる年齢層は小学生をメインとして設定されており、当時の家庭用ゲームとしてはハード・ソフト共に安価であった[1]。
イメージキャラクターは発売当時は有名子役タレントの安達祐実で、本機そのものの関連CMには必ず出演しているどころか、プレイディア用の非売品ソフトにまで出演している。それが縁となり、祐実の子役時代の代表作の日本テレビのテレビドラマである『家なき子』は、ソフトが展開されている最中に放送されたため、番組自体(土曜グランド劇場)はバンダイがスポンサーでは無かったのにもかかわらず、『テレビシリーズ 家なき子 〜すずの選択〜』のタイトルかつ唯一のサードパーティー製タイトル[注 1]として本機でゲーム化されていた。
ソフトウェアのパッケージには、「QIS」というロゴと、「このソフトはQIS規格専用ソフトです」とある。QISとは、「Quick Interactive System」の略であり、CD-ROMへの高速アクセス機能を指す[1]。
現在、バンダイの公式サイトにはプレイディアの情報はなく社史にも記載がない[2]。情報はアンケート結果にソフトが言及されているのみである[3]。
バンプレストから1996年に稼働した業務用筐体の『みちゃ王』は、内部にプレイディア本体[注 2]そのものを改造したうえでそのまま搭載している[4]ため、みちゃ王用のディスクは、業務用ながらそのまま家庭用のプレイディア本体で利用することが可能となっている。
なお、競合他社製品が軒並み32ビットや64ビットCPUを搭載したため、本機は5世代目ゲーム機としては唯一の8ビットである。
構成編集
- 三洋 LC89515 - CD-ROM ホスト インターフェース
- 東芝 TA2035F - CD フォーカス、トラッキングサーバー
- 東芝 TC9263F - CDシングルチッププロセッサー
- ローム BA6398FP - 4チャンネルBTLドライバー CDプレイヤーモーター用
- 東芝 TMP87C800F - 8 Bit マイクロコントローラ(8K ROM, 16K RAM) - 8 MHzで作動64K(TLCS-870シリーズは大部分をZ80に基づいている)にアクセス可能
- シャープ LH52B256 - 256K(32K × 8)SRAM
- NEC μPD78214GC - 8 Bit マイクロコントローラ(16K ROM, 512 byte RAM) - 12 MHz で動作, 1MB(NEC 78K series)にアクセス可能
- 東芝 TC514256JAJ - 256K ワード × 4 ファストページDRAMチップ
- 旭化成 AK8000 - オーディオ / ビデオプロセッサー
- フィリップス DA8772AH - トリプル 8Bit DAC
- Sony CXA1229M - NTSC/PAL エンコーダー
- ローム BA10324AF - クアッド Opアンプ
- 三洋 LC78835K - 18BIT フィルタ付DAC
- ローム BU3052BCF - デュアル 4 チャンネルアナログマルチプレクサ
プレイディアのソフト一覧編集
脚注編集
脚注編集
- ^ a b c d e 『マイコンBASICマガジン』1994年11月号とじ込み付録「スーパーソフト・ホット・インフォメーション」より。『マイコンBASICマガジン』1994年11月号付録35頁。
- ^ 歴史 | バンダイ公式サイト - バンダイ
- ^ 1995年|調査結果バックナンバー|バンダイこどもアンケート|株式会社バンダイ - バンダイ
- ^ @pekindaq - 2017年4月4日