プログラムオフィサー(program officer, PO)とは、研究機関シンクタンク財団などにおいて、研究助成のプログラムの企画立案、運営管理などを行う人のこと。

概要 編集

研究費や助成金の配分・交付だけでなく、配分・交付を受けたプロジェクトのサポートや評価のほか、当該分野の動向の把握、社会的課題の発掘、課題解決の方法の構築、プログラムの成果の発信、プログラムの評価や見直しなど、業務の内容は多岐にわたる[1][2]。そのため、特定の分野の専門知識や経験だけではなく、幅広いスキルが要求される。

また、プログラムオフィサーの採用や評価、プログラムオフィサー間の調整なども含め、プログラムを総括する立場の人をプログラムディレクターという[1]。ただし、プログラムディレクターはテレビ番組制作の演出担当者のことも指す(ディレクターを参照)。

プログラムオフィサーを設置している機関・組織 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 科学技術振興機構 「プログラムオフィサー及びプログラムディレクター制度について」。 (これは、次の2つより再構成されたものである。「競争的研究資金制度改革について 中間まとめ」 総合科学技術会議、2002年6月19日。「競争的研究資金制度改革について」 同前、2003年4月21日。)
  2. ^ ジョエル・J・オロズ 『助成という仕事-社会変革におけるプログラム・オフィサーの役割』 牧田東一監修、長岡智子監訳、明石書店、2008年。

参考文献 編集

  • GAP(国際公益活動研究会) 『国際プログラム・オフィサー-国際公益事業、国際交流・協力事業に果たす役割を考える』 アルク、1996年。
  • 牧田東一他 『プログラム・オフィサー-助成金配分と社会的価値の創出』 牧田東一編、編集工房球、2007年。