ヘパリン置換とは、抗血小板薬抗凝固薬を服用している患者が外科手術や内視鏡的治療を受ける際に、これらの薬をヘパリンに変更すること。ヘパリン化とも呼ばれる。

概要編集

術前に抗血小板薬や抗凝固薬を服用している患者は、凝固系の働きが抑えられているため、外科手術や内視鏡的治療によって出血してしまうと、血液がなかなか固まらなくなってしまう。ワーファリンなどの薬がその対象であるが、半減期が長いため手術の数日前から服用を止めなければ周術期の出血リスクが高まる。

抗凝固薬の休薬ができる場合は休薬とするが、血栓塞栓症のハイリスク患者では逆に周術期の血栓塞栓症リスクが高まる。そこで、内服している抗凝固薬の代わりにヘパリンを経静脈投与することでそのリスクを減らすのである。

ヘパリンを用いることの利点編集

  • 半減期が短く、抗凝固作用が可逆的であるため、術前の4~6時間前まで継続できる。
  • 拮抗薬として硫酸プロタミン英語版があり、効果時間の調整や過剰投与した際に中和することができる[1]

出典編集

  1. ^ Internal medicine, Jay H. Stein, p. 635