ヘビクイワシ

ヘビクイワシ(蛇食鷲、Sagittarius serpentarius)は、タカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属に分類される鳥類。本種のみでヘビクイワシ属を構成する。

ヘビクイワシ
ヘビクイワシ
ヘビクイワシ Sagittarius serpentarius
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svgワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Accipitriformes
: ヘビクイワシ科 Sagittariidae
R. Grandori & L. Grandori, 1935
: ヘビクイワシ属 Sagittarius
Hermann, 1783
: ヘビクイワシ S. serpentarius
学名
Sagittarius serpentarius
Miller, 1779
和名
ヘビクイワシ(蛇食鷲)
英名
Secretary bird

目次

名称編集

和名の「蛇食い鷲」は、蛇を蹴り弱らせて食べる姿に由来している。フランス語名のsecrétaire、英名のsecretary bird 等は「書記官の(ような鳥)」といった意味で、これを訳して日本語でも書記官鳥と表現されることがある。書記官という言葉が名前に使われるようになった理由には「冠羽が書記用の羽根ペンを連想させるから」という説と、「鳥の狩猟者」を意味するアラビア語: اﻟﺼقر الطير‎((aṣ-)ṣaqr aṭ-ṭayr)の音訳が民間語源化を経て定着した形であるという説がある。

分布編集

アフリカ大陸中部以南

形態編集

 
頭部

全長:100-150cm。翼開張:200cm。体重:2-4kg。メスよりもオスの方が大型になる。全身は灰色の羽毛で覆われ、風切羽は黒い。後頭には黒い羽毛が伸長して冠羽となる。眼の周囲には羽毛が無く、オレンジ色の皮膚が露出する。後肢は非常に長い。

生態編集

 
飛んでいる姿

サバンナに生息する。単独もしくはペアで生活するが、野火が起こると、火から逃れて草むらから飛び出す獲物目当てに集まり、集団で観察されることもある。地上を徘徊して獲物を捕らえるが、翼が退化して飛べないタカヘダチョウなどとは異なり、飛翔能力はある。

パフアダーなどの蛇を捕食する際、その頭部に連続で蹴りを入れ、弱らせてから食べる習性が知られているが、蛇を専門的に狙うわけではなく、昆虫爬虫類、鳥類とその卵、ネズミウサギなど幅広い動物性の餌を食べる。獲物を蹴飛ばす際には翼を左右に広げてバランスをとり、ソウゲンワシなどと獲物を取り合いになった時は、飛び上がって蹴り、追い払う。獲物を掴んで上空から落としてから食べることもある。

繁殖形態は卵生。ペアは一生解消されない。樹上に木の枝を組み合わせた巣を作る。巣は同じ物を使い続けるため、時に巨大な巣を形成することもある。

人間との関係編集

上野動物園のヘビクイワシ

日本国内では千葉市動物公園で飼育下繁殖に成功している。静岡県掛川市2003年開園した鳥類、植物のテーマパーク掛川花鳥園」では、同園で飼育されている「キックちゃん」によるショーで、得意技のキックを間近に見ることが出来る。

また南アフリカスーダンの国章デザインの一部に組み込まれている。

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集