メインメニューを開く

ヘラクレス英語: HERAKLES)は、タレス社が開発した多機能3次元レーダー[1]

HERAKLES
US Navy 100623-N-8539M-708 The Republic of Singapore Navy Formidable-class frigate RSS Supreme (73) arrives at Joint Base Pearl Harbor-Hickam to participate in Rim of the Pacific (RIMPAC) 2010.jpg
フォーミダブル級フリゲート「シュープリーム」
艦橋上の四角錐状構造物がヘラクレスの空中線部。
種別 艦載用多機能レーダー
開発・運用史
開発国 フランスの旗 フランス
送信機
周波数 Sバンド
送信尖頭電力 50 kW
アンテナ
形式 パッシブ・フェーズドアレイ (PESA)
走査速度 60 rpm
仰俯角 +70度
探知性能
探知距離 200 km/110 nmi (戦闘機に対して)
その他諸元
重量 4トン (甲板上)

本機は、非常に特徴的なアンテナを採用している。アンテナ本体はメガフォンのようなかたちをしており、上端を削られた底辺4メートルの四角錐型構造物の中に収容されて、毎分60回転という高速で回転して全周を走査する。このメガフォン型アンテナは4×4個のマイクロ波ホーンによって構成されており、それぞれのホーンには4個ずつの送受信機が配されている。またビームの指向は電波レンズによって行なわれており、アンテナ全体で1761個のフェーズ・シフターが配されている。これにより、電波ビームは70度の仰角まで指向できる。タレス社は、この方式を、純粋なアクティブ・フェイズド・アレイ(AESA)式より単純で信頼性に優れ(平均故障間隔(MTBF)は900時間と見積もられている)、パッシブ・フェイズド・アレイ(PESA)式よりもビーム形成能力に優れるものとしている。なおピーク出力は50キロワットとされている[2][3]

本機は、最大で400個の目標を処理可能である。探知距離は、戦闘機に対して200 km (110 nmi)、ステルス性を考慮したミサイルに対して60 km (32 nmi)、シースキマーに対して20 km (11 nmi)とされている。アスター艦対空ミサイルの運用に完全に適合化されており、指令誘導アップリンクを行うことができる[2]

採用国と搭載艦編集

参考文献編集

映像外部リンク
  シンガポール海軍「フォーミダブル」の搭載機
  1. ^ Thales. “HERAKLES - Phased Array Multi Function Radar (PDF)” (英語). 2014年6月9日閲覧。
  2. ^ a b Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. pp. 229-230. ISBN 9781557502629. http://books.google.co.jp/books?id=4S3h8j_NEmkC. 
  3. ^ 野木恵一「世界の艦載多機能レーダー (特集・多機能レーダーと艦艇デザイン)」『世界の艦船』第687号、海人社、2008年3月、 88-89頁、 NAID 40015830635

関連項目編集

  • SAMPSON - BAEシステムズ社の多機能レーダー。同じSバンドを使用するが、こちらはAESA式アンテナを採用している。