ヘレン・ソーヤー・ホッグ
ヘレン・ソーヤー・ホッグ（Helen Battles Sawyer Hogg、1905年8月1日 - 1993年1月28日）は、アメリカ合衆国出身で、カナダで活躍した天文学者である。球状星団の研究で知られる。彼女は、トロント・スター誌で1951年から1981年まで連載していた天文学のコラムと、1946年から1965年までJournal of the Royal Astronomical Society of Canada誌に“Out of Old Books”のタイトルで投稿していた天文学史に関する論文で有名である。
| Helen Sawyer Hogg ヘレン・ソーヤー・ホッグ | |
|---|---|
 ヘレン・ソーヤー・ホッグ(1969) | |
| 生誕 |
1905年8月1日 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ローウェル |
| 死没 |
1993年1月28日（87歳） カナダ オンタリオ州リッチモンドヒル |
| 国籍 |
アメリカ合衆国 カナダ |
| 研究分野 | 天文学 |
| 研究機関 |
デービッド・ダンラップ天文台 トロント大学 |
| 出身校 | ラドクリフ・カレッジ |
| 主な業績 | 球状星団 |
| プロジェクト:人物伝 | |
経歴・人物 編集
マサチューセッツ州ローウェルに生まれた。1926年にマウント・ホリヨーク大学を卒業すると、ハーバード大学天文台に勤め、ハーロー・シャプレーやアニー・ジャンプ・キャノンとともに星団の研究を行った。1931年にラドクリフ大学から博士号を授与された。
彼女は1930年にフランク・スコット・ホッグと結婚した。2人はブリティッシュコロンビア州ビクトリアに引っ越し、フランクはドミニオン天体物理天文台に勤めた。ヘレンは雇用されていなかったが、無報酬の助手として働いた。1935年、2人はオンタリオ州に戻り、ここでヘレンはデービッド・ダンラップ天文台の職を得た。この時期の彼女の研究テーマは炭素、窒素、酸素の吸収線を含むスペクトルを持つ恒星であった。1949年にアニー・J・キャノン賞を受賞。フランクは1946年から死去する1951年まで天文台長を務めた。
1967年には、天文学における顕著な功績により、リッテンハウス天文学会シルバーメダルを受賞した。リッテンハウス天文学会は、天文学者のデヴィッド・リッテンハウスを記念して設立された学会である。
1968年にはカナダ勲章を受章し、さらに1976年にはコンパニオンのランクに上がった[1]。
1983年、クルンプケ・ロバーツ賞を受賞。
エドワード・ボーエルが発見した小惑星ソーヤ・ホッグは、彼女の名前にちなんで命名された[2]。
出典 編集
- ^ Order of Canada Citation, archived in the Internet Archive, September 30, 2007
- ^ “(2917) Sawyer Hogg = 1980 RR”. MPC. 2021年8月8日閲覧。
外部リンク 編集
- Astronomy was Helen Hogg's lifetime work
- U.Toronto biography
- Biography
- Helen Sawyer Hogg Honored
- Out of Old Books: Essays on the History of Astronomy by Helen Sawyer Hogg
- Oral History interview transcript with Helen Sawyer Hogg 17 August 1979, American Institute of Physics, Niels Bohr Library and Archives
- Bibliography from the Astronomical Society of the Pacific