ベストブラッド日本種牡馬。おもな産駒に中央競馬重賞を2勝したホワイトアローがいる。本項では、本馬の初産駒サザンフィーバーの詳細についても併せて記述する。

ベストブラッド
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 1977年3月22日
死没 不明(1996年9月以降)
パーソロン
クレペラ
母の父 Crepello
生国 日本の旗 日本青森県八戸市
生産 タイヘイ牧場
調教師 鈴木清美浦
競走成績
生涯成績 不出走
獲得賞金 なし
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経歴編集

青森県八戸市タイヘイ牧場生産。父パーソロンは2度のリーディングサイアーを獲得した名種牡馬、母はイギリスからの輸入馬で、イギリスリーディングサイアー・クリペロ1000ギニー優勝馬アバーメイドの娘という良血馬だった。

その血統から誕生前より期待を寄せられていたが、右前脚が曲がっていたために常に脚部に不安を抱え、いちども出走せず競走生活から退いた。競走馬時代に管理した鈴木清は、「右脚さえまともだったら、かなりの成績を残しただろう。左側から馬体を見れば、それこそ惚れ惚れするような馬だった」と回想している。その後は種牡馬入りしたが、種付け料は無料に設定され、それでも初年度の種付け相手は1頭のみだった。

サザンフィーバーの活躍編集

1982年4月24日、唯一の初年度産駒となったサザンフィーバー(母ルラウス)が誕生。1984年、ベストブラッドと同じく鈴木清厩舎に入り、デビュー前から調教で目立った動きを見せた。11月に迎えた初戦(東京・芝1800m)は、2着に9馬身差を付けての逃げ切り勝利を収める。この競走の3着馬は、翌年クラシック戦線で中心馬の1頭となるスダホークだった。次走の条件戦(中山・芝1600m)も1分35秒4という好タイムで勝利し、クラシックに向けての有力馬に挙げられた。

4歳時は初戦のジュニアカップで3着。苦手の不良馬場で行われた共同通信杯4歳ステークスも3着となり、クラシック初戦・皐月賞への前哨戦としてスプリングステークスに出走。デビューから騎乗を続けた柴田政人ミホシンザンに騎乗、本馬の鞍上は増沢末夫に替わった。

レースではスタートから単独で逃げ、余裕を残したまま最後の直線に入った。しかし直後に右前脚粉砕骨折を生じて転倒。レース終了後、診療所で予後不良と診断され、安楽死の措置が執られた。通算5戦2勝。軽傷で済んだ増沢は、競走後「(無事なら)絶対に勝っていた」と語り、本馬を本命に推していたサンケイスポーツ記者の佐藤洋一郎は紙面に追悼文を寄せた。

以後編集

サザンフィーバーの活躍で注目されたベストブラッドは、タイヘイ牧場から北海道のアロースタッドに供用地を移した。種付け数も急増し、1985年には49頭、1986年には62頭への種付けを行った。この中から愛知杯スポーツニッポン賞金杯を制したホワイトアローを送り出し、重賞勝利馬の父となった。産駒には他に6勝を挙げオープン馬となったレッドプリティ、小倉3歳ステークス2着のリバルドサキ、愛知杯3着のミスカサブランカなどがいる。

その後、供用地はふたたびタイヘイ牧場に戻り、1996年を限りに種牡馬から用途変更となった。以後の消息は不明である。

血統表編集

ベストブラッド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 パーソロン系
[§ 2]

*パーソロン
Partholon 1960
鹿毛 アイルランド
父の父
Milesian 1953
鹿毛 イギリス
My Babu Djebel
Perfume
Oatflake Coup de Lyon
Avena
父の母
Paleo 1953
鹿毛 フランス
Pharis Pharos
Carissima
Colonice Abjer
Colonis

*クレペラ
Crepella 1963
芦毛 イギリス
Crepello 1954
栗毛 イギリス
Donatello Blenheim
Delleana
Crepuscule Mieuxce
Red Sunset
母の母
Abermaid 1959
芦毛 イギリス
Abernant Owen Tudor
Rustom Mahal
Dairymaid Denturius
Laitron F-No.12-g
母系(F-No.) 12号族(FN:12-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Blandford5×5=6.25%、Tourbillon5×5=6.25%(父内)、Clarissimus 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [1]
  2. ^ [2]
  3. ^ [1]
  4. ^ [1][2]

母クレペラの半妹ハンティングボックスも日本に輸入されており、その産駒に1982年の皐月賞優勝馬アズマハンターがいる[2]

脚注編集

  1. ^ a b c ベストブラツド 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c ベストブラッドの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月7日閲覧。

参考文献編集

  • 瀬戸慎一郎『悲劇のサラブレッド』(講談社、1993年)ISBN 4062062577
  • 大川慶次郎ほか『サラブレッド101頭の死に方(文庫版)』(徳間書店、1999年)ISBN 4198911851

外部リンク編集