ベビーシッター英語: babysitter)とは、母親に成り代わって乳幼児の世話をする人をいう。

Nurse Reading to a Little Girl (メアリー・カサット画、1895年)

概要編集

イギリスヴィクトリア朝の裕福な家庭では、乳幼児の育児係の若い女性を雇う習慣が広くいきわたり、そういう女性をナース、もしくはチャイルド・ナースと呼んだ(メイド#英国(主にヴィクトリア朝)におけるメイドの種類参照)。チャイルドがついたのは、病人の看護をするナースと区別するためである。ウェット・ナース、ドライ・ナースと使い分ける場合もある。「ウェット」が、乳幼児の世話をするナースである(おしめやミルクなど濡れたものに触れる機会が多いため)。これらのナースという英語表現は、16世紀までは専ら乳母を意味しフローレンス・ナイチンゲールが近代看護の看護学校を立て上げる以前から使用されていたもので、「看護師」とそのままに訳してしまうと誤解を招く。上記のナースは、しばしば上流階級の家庭に住み込みで働いたものである。

のち、ナニーと呼ばれるイギリス独自のベビーシッターの職業が定着し、その養成校も設立された。看護師、保育士の専門教育が始まる時期と相前後しており、相互に刺激しあいながら教育カリキュラムが作られていった。 単なる小遣い稼ぎに数時間、近所の女の子が夜やってきて、両親の外出中、幼児を見ていてくれるのとはかなり違ったものである。

日本でも、近年は社会情勢の要求により、音楽や体育などの特殊家庭教師と従来のベビーシッターの業務を兼務する形で新たなサービスを展開する業者や、徒歩や公共交通機関を利用した送迎サービスをベビーシッターの業務とともに行う業者など、サービスの多様化がみられる。

日本での実態および事件について編集

しかし、日本ではベビーシッターの資格制度が全く無く、誰でもインターネットのマッチングサイトに登録すると開業できることにより、時折事件や事故が発生している[1]。これは、公的保育施設の絶対数不足や上昇を続ける物価・税金に反して所得の上昇が抑制されている事から生活の維持・向上の為に共働きを選択せざるを得ず、危険を承知で子供を預けざるを得ない保護者の事情もある[2]。以上により、政府も業界やベビーシッターの質について実態の把握及び、資格制度や法整備について検討するとしたが実態としては全く進んでおらず放置されており、自己責任の名のもとに国民に危険を背負わせているのが現状である[要出典]

  • 芸能界におけるトラブル

華原朋美高嶋ちさ子の間で、ベビーシッターを巡るトラブルが勃発した[3]

華原が出産後に、高嶋が紹介した、ベビーシッターの言動に不信感を感じていた華原が、監視カメラを設置し、その映像を確認した際に、そのベビーシッターが、哺乳瓶を咥え、ジュースを飲んでいる状態の1歳にも満たない長男の足を持ち、逆さ吊りにし、その後、揺さぶる映像が映っており[4]、この映像を見た専門家より「0歳児の脳は完璧に出来上がっているわけではないので、1歳、2歳、3歳と障害が出る可能性もゼロではない」と指摘を受けた[5]ことから、華原は、この件を高嶋に相談したが、高嶋は「これのどこが虐待なも?」(原文ママ)、「もしもこれを虐待と取るのだとしたら、おかしいよ」「こうやって監視している事自体恐ろしいです。そんな人とは絶対私は付き合えない」と華原を非難した。これについて高嶋やベビーシッターからの、華原に対する謝罪は一切なく[6]、取材に対しコメントもしていない[7]

なお、「逆さ遊び」を推奨する説は、一部あるものの[8]、「逆さ吊り」の状態は心臓などに負担をかける危険な状態であるとされている[9]。更に、乳児に関しては「不安定な体位をとることで誤って落下させたりぶつけたりという危険」に加え[10]、「一瞬であれば脳に異常が出ることはないと思われるが(※ただし「2秒間」の揺さぶりは『揺さぶられっ子症候群』を引き起こすのに十分である)[11]、赤ちゃんの脳は未発達なので、激しく体を揺さぶったり、逆さまにしたりする遊びは避けるべき」とされている[12]。虐待の意図はなくとも、普通にあやしていたつもりが、大事故につながるケースがある為、上記の様な行為は非常に危険である[13]

脚注編集

  1. ^ ベビーシッター宅での2歳児死亡事件についての解説 | 駒崎弘樹
  2. ^ ベビーシッター逮捕事件で「母親のやり方理解できない」 大沢あかねコメントに批判の声も - ライブドアニュース
  3. ^ https://entamega.com/48243
  4. ^ https://news.livedoor.com/article/detail/18898902/
  5. ^ https://www.excite.co.jp/news/article/Narinari_20200917_61553/
  6. ^ https://news.livedoor.com/article/detail/18878909/
  7. ^ https://entamega.com/48243
  8. ^ こどもプラスの記事
  9. ^ https://logmi.jp/business/articles/193736
  10. ^ https://www.askdoctors.jp/topics/544817
  11. ^ https://www.akcl.jp/colum/co44cat0.html
  12. ^ https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=69313
  13. ^ https://www.akcl.jp/colum/co44cat0.html

参考文献編集

関連項目編集