ベルモット
白ワインを主体とするフレーバーワイン
ベルモット(Vermouth)とは、白ワインを主体とし、ニガヨモギ[1]などの香草やスパイスを配合して作られるフレーバードワインである。日本においては酒税法上、「果実酒」ではなく「甘味果実酒」として取り扱われる。主に食前酒として飲まれるほか、カクテルの材料や料理に使われる。イタリア発祥のスイート・ベルモットとフランス発祥のドライ・ベルモットとがある。英語での発音は「ヴァームース」に近い。
- スイート・ベルモット
- 甘口(sweet)のベルモットである。イタリアのピエモンテ地方等で主に作られていたため イタリアン・ベルモット(Italian Vermouth)とも呼ばれる。ドライ・ベルモットと比べるとハーブの風味が強く、多くはカラメルで着色してあるために淡褐色を示す。チンザノ(Cinzano)社やマルティーニ(Martini)社製のものが有名である。カクテル「マンハッタン」や「ネグローニ」などに使用される。
- ドライ・ベルモット
- 辛口(dry)のベルモットである。主にフランスで製造されたためフレンチ・ベルモット(French Vermouth)とも呼ばれる。ノイリー・プラット(Noilly Prat)社製が有名である。カクテル「マティーニ」や「ギブソン」などに使用される。
脚注編集
参考文献編集
- トビアス・スティード ベン・リード著/永井二菜 有限会社リンガフランカ訳『HOLLYWOOD COCKTAILS』グラフィック社 2000年