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ベルリン級補給艦Berlin Klasse Einsatzgruppenversorger)は、ドイツ海軍が運用している補給艦の艦級。公称艦型は702型[1][2]

ベルリン級補給艦
BERLIN 2268.jpg
基本情報
種別 補給艦
前級 リューネブルク級 (補給艦)
ヴェスターヴァルト級 (給兵艦)
レーン級 (給油艦)
次級 最新
要目
軽荷排水量 10,115 t
満載排水量 20,240 t
全長 173.70 m
最大幅 24.00 m
吃水 7.40 m
主機 MAN-B&W 12V32/40ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 7,077 bhp
速力 最大20ノット
乗員 通常139人、94人の追加が可能
兵装 27mm機関砲×4基
搭載機 シーキング/NH90×2機
レーダー 航法用×3基
ソナー 障害物回避用×1基
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来歴編集

本級は、北大西洋条約機構(NATO)の域外に艦隊を派遣する際の後方支援を目的としている。

1990年代初頭の時点では4隻の建造が計画されていたが、予算上の問題から1994年には建造数は1隻に削減され、1996年10月に建造が認可された。また1996年度計画では2番艦の建造も復活し、これは1998年6月に認可された。ドイツ海軍としては残り2隻の建造計画復活を志向していたが、2001年に一旦は断念された[1]。その後3番艦のみ復活し、2008年12月に発注された[2]

設計編集

船体は二重構造とされており、またバルバス・バウが導入されている[2]

洋上移送
艦中部に門型ポスト1基を備えて、スライディング・ステイに対応したドライカーゴ/液体貨物兼用の補給ステーションを両舷に1ヶ所ずつ設定している。またこのほか、貨物・コンテナ用として両舷に電気油圧式クレーンを備えるほか、給油は艦尾からも行うことができる[2]
VERTREP用として、シーキング/NH90ヘリコプター2機を収容できるハンガーを備えている。ヘリコプター甲板にはMBB社製HHS機体移送システムが設置されている[2]
物資格納
標準的な搭載内容は下記の通りである。このほかにコンテナ84個を搭載できる[2]
  • ディーゼル油7,600トン(9,000 m3
  • 航空燃料490トン(600 m3
  • 真水1,100 m3
  • ボイラー用水50 m3
  • 潤滑油90 m3
  • 弾薬195トン
  • 糧食230トン
  • 予備部品100トン

本級では病院船機能も備えられており、94床の病床が確保されている[3]。またさらに、上記のコンテナ搭載スペースを用いて、必要に応じて可搬式作戦救急センター(MERZ)を搭載することで、機能を強化することもできる。これは陸上自衛隊野外手術システムと同様のユニット化システムであり、ドルニエ社によって開発されたもので、20フィート型コンテナ26基で構成される。救急外科手術集中治療、一般内科治療、歯科治療に対応でき、艦内病床に加えて、最大50名の患者を収容できる[2]

なお、自衛防空用としてスティンガー携帯式防空ミサイルシステムの射撃位置を設定する計画もあったが、2013年現在実現していない[2]

同型艦編集

# 艦名 起工 進水 就役
A1411 ベルリン
Berlin
1999年
1月
1999年
4月30日
2001年
4月11日
A1412 フランクフルト・アム・マイン
Frankfurt am Main
2000年
8月
2001年
1月5日
2002年
5月27日
A1413 ボン
Bonn
2010年
9月
2011年
4月11日
2013年
9月13日

参考文献編集

  1. ^ a b 岡部いさく「世界の新鋭補給艦 (特集 新型AOE「ましゅう」のすべて)」『世界の艦船』第629号、海人社、2004年8月、 92-99頁、 NAID 40006310092
  2. ^ a b c d e f g h Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 239. ISBN 978-1591149545. 
  3. ^ 小野圭司「近年における海軍艦艇の医療設備拡充の動き」『防衛研究所ニュース』第187号、防衛研究所、2014年5月。

関連項目編集