ホグワーツ魔法魔術学校

ホグワーツ魔法魔術学校(ホグワーツまほうまじゅつがっこう、: Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズおよび、その派生作品に登場する学校。

イングランド北部ノーサンバーランド州アニックに存在するカントリー・ハウスアニック・カースル。映画シリーズにおけるホグワーツのロケーション撮影地のひとつ。

概要編集

主人公のハリー・ポッターが入ることになる学校。

年少の魔女魔法使い魔法についての理論や実技を学ぶための7年制かつ、全寮制の教育機関。その年の9月1日時点で11歳である魔女や魔法使いに入学資格が与えられる。進級や卒業についての制度はとくに明記がないが、成績不良や素行不良が目に余る場合は退学もありうる[注 1]

場所はイギリススコットランドとされる[1][2]。最寄駅はホグズミード駅

世界一安全と評される古代魔法の牙城でもあり、ヴォルデモートでさえホグワーツへの侵攻には時間を要する。

イギリスのパブリックスクールグラマースクールをモチーフにしていると推測され[3]、随所に類似点、共通点が見られる。

校章に書かれているモットーは “Draco dormiens nunquam titillandus.(ラテン語: 眠れるドラゴンを擽る可からず〈ねむれる ドラゴン を くすぐる べからず〉)”。

「ホグワーツ(Hogwarts)」の名称はローリングが作品執筆中にふと思いついたものだが、以前にキューガーデンで見たトウダイグサ科植物hogwort)の名前から取ったのではないかと友人に指摘され、本人もその植物名を思い出して合点したのだという[要出典]

歴史編集

ゴドリック・グリフィンドールヘルガ・ハッフルパフロウェナ・レイブンクローサラザール・スリザリンの4人の魔女と魔法使いによって、993年ごろに創設された。

創立者たちは自身の名を冠した寮を設け、好みの生徒を自身の寮に選び取るが、早い時期に彼ら自身が後述の問題に思い当たり、寮生を選ぶための「組分け帽子」を生み出した。

その後サラザール・スリザリンは、ホグワーツの生徒そのものを生粋の魔法族の家系(いわゆる純血)の者のみに限るべきと考え、他の三者(とくにゴドリック・グリフィンドール)と争い決裂。自分の「継承者」がホグワーツに相応しない生徒(マグル出身者)を追放できるよう、「秘密の部屋」を造り、そこに「スリザリンの怪物(バジリスク)」を封じて、ホグワーツを去った。

運営編集

12人の理事からなる理事会があり、校長の任命や停職の権限を持つ。それらの決定は、投票による多数決。そのうちのひとりにルシウス・マルフォイがいる(第2巻まで)。

教職員編集

物語開始時点での校長はアルバス・ダンブルドア。各教科を受け持つ教師は校長が任命する。副校長はミネルバ・マクゴナガル。各寮の寮監4名は寮生全体の責任があるため[注 2]、一般の教師より権限ある立場らしい。

生徒編集

生徒数はおよそ1000人[4]。「マグル生まれ」や「スクイブ」の関係で一学年あたりの生徒数は異なる。生徒は入学時に後述の4つの寮に「組分け」が行なわれる。「組分け」の儀式の特性上、寮の人数はそれぞれ異なる。平均ではひとつの寮あたり約250名となるのだが、作中ではスリザリン生は約200名とされる。合同授業が授業の大半を占めているため、毎授業約70名以上で行なわれる(魔法薬学など、一部には少人数制の授業もある)。

校歌編集

ハリーが一年生となるときの入学式の際、ダンブルドア校長の指示のもと、合唱する。自分の好きなメロディで歌って良いので、皆がばらばらに歌い終える。ハリーの入学式のときに一番遅く歌い終えるのは飛び切り遅い葬送行進曲で歌うフレッドとジョージウィーズリーの双子兄弟(ロン・ウィーズリーの兄)。ダンブルドアはそれにあわせて最後の何小節を杖で指揮し、誰にも負けないくらいの大きな拍手をし、「音楽は何にもまさる魔法じゃ」と言う。

それ以降は原作小説ではそのような描写はないが、映画『炎のゴブレット』DVDの未公開シーンで、ダームストラングとボーバトンの客を迎えるときに歌う場面がある。

編集

 
4寮それぞれのシンボル

ホグワーツ魔法魔術学校には、創立者の名前にちなんだ「グリフィンドール」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」「スリザリン」の4寮が置かれている。生徒はそれぞれの寮に分かれて生活し、同学年で同寮の生徒たちを1つのクラスとして授業を行う。ただし1クラス36人では少なすぎるため、ほとんどの授業は同学年の他の寮(科目により異なる)のクラスと合同授業となる。なお、6年生以上(OWL試験のあと)は、各々の成績によって履修できる科目が異なるため、受講者の人数しだいでは4つの寮すべてで合同授業を行う場合がある(例:第6巻『謎のプリンス』の魔法薬学)。

同寮の生徒は「ホグワーツにいる間、家族のようなもの」である。また原則2年生以上からの選抜によるクィディッチの寮対抗のトーナメントや生徒の態度によって得点の加減がある寮対抗杯などがある。これはイギリスのパブリックスクールにはよく見られることである。

寮の選択は4人の創立者が魔法によって知恵を吹き込んだ「組分け帽子」が生徒の重視する徳目や希望を取り入れたうえで行ない、生徒が組分け帽子をかぶると、帽子が四寮から最適の寮を宣言する。

生徒が希望を出せば受け入れられるので、帽子が生徒の希望の寮にも適性ありと認めれば、生徒自身が望んだ寮にも入れる。また望まない寮を拒否することもできるシステムになっている。逆に生徒が自身にふさわしくない寮を提示してきたときは却下する。

ハリーの場合は、スリザリンの資質も持ち合わせていることから、組分け帽子にスリザリン入寮を勧められるが、闇の魔法使いの出身者が多いことや、嫌悪するドラコ・マルフォイがスリザリンに入寮したことから拒否し、帽子もまた承諾する。逆にネビル・ロングボトムの場合、入学当初は自分に自信が持てず劣等感を抱いていたため、帽子が入れようとした勇気を信条とするグリフィンドールではなく、「劣等生の寮」と噂されていたハッフルパフに入寮を希望する。しかし帽子はネビルの偏見による希望を撥ね付け、結局グリフィンドールに入れる。

組分けに5分以上の時間がかかる生徒は「組分け困難者」と呼ばれる。これは50年に一度ほどしか出現しない珍しい現象である。

グリフィンドール編集

寮旗は真紅の地に金の獅子(グリフィンドールはフランス語で「金のグリフィン」を意味する)。

勇猛果敢な騎士道を有する生徒を求めており、アルバス・ダンブルドアなど優れた魔法使いを数多く輩出している。主人公のハリーはスリザリン入寮を拒否したことで、この寮に組分けされる。寮生の多くは、基本的に騎士道を尊ぶ謙虚な生徒が多いが、騎士道を持ち合わせていない生徒(ヴォルデモートに与したピーター・ペティグリューなど)や傲慢さを垣間見せる生徒(シリウス・ブラックジェームズ・ポッターコーマック・マクラーゲンなど)もいて、スリザリン生が持つような狡猾さや邪念を持ち合わせる生徒が入寮することもある。

談話室はホグワーツ城で最も高い8階の東塔に位置し、入り口を守る「太った婦人」の肖像画のまえで合言葉を言うと、入室できる。

映画版で談話室の壁に掛けられているタペストリーは、貴婦人と一角獣で、そのうちの「我が唯一の望み」の図柄がはっきりと確認できる。

ハッフルパフ編集

寮旗はカナリア・イエローの地に黒いアナグマ。憑きゴーストの太った修道士も同寮の卒業生である。

誠実で勤勉な努力家の生徒を求めており、他寮と比較すると顕著な才能を示す生徒の数が劣るが、ときおり別格級の資質を持った生徒がこの寮に入寮することがある。その例として、100年以上実施されていなかった三大魔法学校対抗試合においてホグワーツ最優秀生徒として代表選手に選ばれたセドリック・ディゴリー、魔法界において最難関とされる闇祓いになったニンファドーラ・トンクス、純血の名家・聖28一族の家系であるアーニー・マクミランハンナ・アボット、「幻の動物とその生息地」の著者、ニュート・スキャマンダーなどがいる。また四寮のなかでは闇の魔法使いの出身者がひとりもいないことでも有名である[注 3]。 一方で、不誠実な生徒(ハリーに終始非好意的な、ザカリアス・スミスなど)が入寮することもある。

談話室は厨房の廊下右手の陰にある樽の山が入り口になっていて、二つ目の列の真ん中の樽の底を2回ほど叩く(これを俗にハッフルパフ・リズムという)と、寮への扉が現れる。間違えると寮のセキュリティ対策として熱されたビネガーが掛けられる。中は黄色と黒のインテリアが施された温かな雰囲気の部屋で、アナグマの巣を彷彿とさせる通路にある、樽底のような戸がひとつひとつの部屋に繋がっている。

レイブンクロー編集

寮旗は青い地にブロンズの

学力や知性の高い生徒を求めており、組分け帽子がハーマイオニー・グレンジャーを分ける際、グリフィンドールとレイブンクローのどちらに組分けするかで迷う。寮生のなかには狭量であったり(ダンブルドア軍団の存在をアンブリッジに密告するマリエッタ・エッジコムなど)、自己顕示欲が強かったり(クィリナス・クィレルギルデロイ・ロックハートなど)、自分たちの基準に合わない知性の持ち主(ルーナ・ラブグッドマートル・エリザベス・ウォーレンなど)であるなら寮内の生徒でも見下したりする生徒もいる。とくにこのようなタイプの生徒はいじめを行なったりする陰険さがあり、ルーナなどの良識的な生徒を除き、そういった寮内での仲間意識においては四寮のなかではスリザリンと同様、場合によってはそれ以上に悪質である。

なお、ほかの寮においては、寮内区画に立ち入る際には入り口で合い言葉を唱えることを求められるが、この寮においては鷲のノッカーが出す問題の謎解きが求められ、答えられない場合は答えられる者が来るまで待って教わらなければならない[注 4]。談話室は西塔の天辺にあり、ロウェナによる「高みより全てを学ぶ」というメッセージが込められ、ホグワーツの敷地を360度一望できる。青いインテリアに星座の意匠が施された落ち着いた雰囲気の部屋で、なかには髪飾りを付けた寮祖ロウェナの立像がある。

スリザリン編集

寮旗は緑の地に銀の

狡猾さが特徴と言われており悪印象が強いが、才知溢れる優秀な生徒を求めている。闇の魔術に精通する生徒が多く、トム・マールヴォロ・リドルベラトリックス・レストレンジなど、多くの闇の魔法使いを輩出している。さらにマグル差別の選民思想を持つ純血主義者が多く、他寮と完全に決裂しているが、家族意識や縄張り意識が強く、比較的他寮よりも寮内の結束が高い傾向にある。第5巻『不死鳥の騎士団』ではクィディッチにおいて寮全体での大合唱を披露する。また、悪事が目立たないように慎重な行動を取る傾向があるため、減点されることが少なく寮全体の成績が良いことから、寮対抗杯連続優勝の時期がある。

マグル生まれの魔法使いに寛大であるホラス・スラグホーンや、非純血主義者でありニンファドーラ・トンクスの母であるアンドロメダ・トンクスなども出身者であり、良識的な生徒も入寮することがある。のちに寮監を務めることになるセブルス・スネイプの場合はみずからが闇の魔術に傾倒していたことでスリザリンに組分けされたが、ダンブルドアに評されるように勇敢な資質を持っている。

ダンブルドアによれば、サラザール・スリザリンは自身の寮生に「臨機の才、巧妙さ、決断力、やや規則を無視する傾向、蛇語能力」などの才能を求めていたとされ、ハリーはこれらにすべて当てはまる[5][出典無効]。また、ハリーの父であるジェームズは7年生次に更正するまで、スリザリンに通じる卑劣な一面があり、ハリーはスリザリンの求める才能を持ちスリザリンに組分けされそうになり、その次男のアルバスはグリフィンドールとスリザリンの両方の資質を持っており、実際にスリザリンに組分けされる。ハリーは当初スリザリンに好意をあまり持たないが、のちにスネイプに対する感謝と尊敬からスリザリンへの偏見を持たなくなる。

談話室はホグワーツの湖の下にある地下室で、大理石に囲まれた壮大な雰囲気である。しかし地下ということで他寮より陰気な印象を受け、採光もないが、灯りは緑色のランプで取っている。

アルバス・ポッタースコーピウス・マルフォイなどハリーの子世代の時代では、時代の変化とともにスリザリンの悪印象は昔よりも薄れ、他寮との決裂も改善され緩和となっており、良識的で闇の魔術や純血主義にまったく精通しない生徒でも優れた才知を持つならば入寮するようになっている。

寮ゆかりの品編集

グリフィンドールの剣
ゴドリック・グリフィンドールゆかりの品。純粋な銀から作られており、柄にはルビーがはめ込まれ、柄の真下にはゴドリック・グリフィンドールの名前が刻まれている[6]。「組分け帽子」に隠されていて、ゴドリックが認めた「真のグリフィンドール生」のみ取り出すことができる(その際、剣の実際の所在地は問わない)。ゴドリック・グリフィンドールのデザインに沿って、ゴブリンにより作られた。
ゴブリン製の銀は「自身を強化するものを吸収する」という特性があり、バジリスクを倒したことで「バジリスクの毒」を吸収。これによって分霊箱の破壊が可能となる。
また、ゴブリンと人間(魔法使い)の間では所有権のありかたが異なり、ゴブリンにとってはあくまでも製作者(ゴブリン)が所有者であって、購入者には貸しているに過ぎない。そのため魔法使いにとっては「ゴブリンから購入し、それを代々相続している」状態であるが、ゴブリンのひとりであるグリップフックによれば「ラグヌック1世の所有物であったものをグリフィンドールが盗んだ」ことになっている。
ハッフルパフのカップ
ヘルガ・ハッフルパフゆかりの品。小さな金のカップで精巧に作られた取っ手が2つあり、横にはハッフルパフ寮のシンボルであるアナグマが刻まれ、宝石も埋め込まれている。
ヘルガの末裔であるヘプジバ・スミスに家宝として受け継がれていたが、トム・リドル(のちのヴォルデモート)によって奪われ分霊箱にされた。
レイブンクローの髪飾り
ロウェナ・レイブンクローゆかりの品。レイブンクロー寮のシンボルである鷲(映画版では大カラス)と、レイブンクローの有名な言葉「計り知れぬ英知こそ、われらが最大の宝なり!」が刻まれていて、サファイアのような楕円形の石がはめ込まれている。これをつければ知恵が増すと言われている。
ロウェナの娘ヘレナが盗み出しアルバニアの森に隠していたが、リドルが学生時代にゴーストとなった彼女(灰色のレディ)から在り処を聞き出し、ホグワーツ卒業後にアルバニアを訪れて入手。アルバニアの農民を生贄に分霊箱にされた。
スリザリンのロケット
サラザール・スリザリンゆかりの品。重い金でできており表にはヘビのような形をした「S」が緑の石ではめ込まれ輝いている。
子孫であるゴーント家に受け継がれ、マールヴォロ・ゴーントはこれと、蘇りの石が付いた指輪を純血の証として大切にしていた。しかしマールヴォロとその息子モーフィンがアズカバンに送られると、マールヴォロの娘にしてヴォルデモートの母であるメローピーがこれを持ち出し、生活が困窮したすえに実際の価値よりはるかに安い10ガリオンでカラクタカス・バークスに売り払った。
貴重な遺品を収集する裕福な魔女ヘプジバ・スミスが、バークスの店であるボージン・アンド・バークスから購入したが、先述のハッフルパフのカップとともに奪われた。

敷地編集

敷地内には、校舎兼生活施設であるホグワーツ城、禁じられた森、広大な面積を有する湖などがある。また、施設内には生徒立入禁止の区域があり、侵入すると厳しく罰せられる。

未成年の魔法使いが大勢集まった場所であるため、さまざまな侵入防止の魔法がかけられている。それらの魔法のせいで、マグルが魔法の代わりとするもの、例えば電化製品などは正常に作動しないらしい[注 5]

屋内編集

 
ダラム大聖堂。映画シリーズにおけるロケーション撮影地のひとつ

ホグワーツ城は魔法で建造されていると思われ[誰によって?]、勝手に動く階段、隠し通路、隠し部屋、合言葉が必要な寮の談話室などの特殊な仕掛けが満載である。また、教職員も知らない通路などがある。

あらゆることが魔法で管理されているため、電気やガス、電話など、各種ライフラインは水道以外通っておらず、その必要もないとされる。

城内の案内図については、学校公認のものが存在するような描写はないが、4名の生徒が魔法を駆使して私的に作った一点物の魔法道具「忍びの地図」がある。この「忍びの地図」には教職員も知らない隠し通路も詳細に描かれている。

大広間
 
映画シリーズで撮影に使用されたオックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジの大広間
玄関ホールの右横の扉から入ることができる、生徒・教授が食事や式典をするための広間である。奥には教授たちが座る長テーブル、そのまえには生徒たちが座る長テーブルが4つ、各寮ごとに座る。天井はその時の天気を映し出す魔法が掛けられて、ライトコート(光庭)のように見える[注 6]。ハロウィン、クリスマスなどのときは、飾りつけも変えられる。普通魔法レベル(O.W.L)試験のときには長テーブルが片付けられ、個人用の小さい机が準備される。また、原寮対抗杯のための各寮の得点が一目でわかる砂時計がある。第7巻『死の秘宝』における最終決戦の場所でもある。
厨房
大広間の下に配置されている厨房。地下廊下の厨房の外にある絵画の梨をくすぐると扉が開く。たくさんの屋敷しもべ妖精が日中働いている場所であり、生徒が厨房に入っていくとたくさんの屋敷しもべ妖精がいろいろな菓子や紅茶などを持ってくる。食事の際は、校長の合図で、大広間と全く同じに配置されたテーブルから食事を大広間へと上げる。
天文塔
ホグワーツで最も高い位置にある塔。この塔の屋上で天文学の授業が行なわれ、授業以外は立ち入り禁止となっている。第1巻『賢者の石』では、ハリーとハーマイオニー、ネビルが、ドラゴンのノーバートを厄介払いするために、この塔へ来る。また第6巻では、アルバス・ダンブルドアがセブルス・スネイプにこの場所で殺害される。
グリフィンドール寮談話室
グリフィンドール寮生が使用する談話室。「太った婦人」の肖像画が入口になっており、「太った婦人」に合言葉を言うことで肖像画が扉のように開く。合言葉は毎年必ず変わり、その他の時に変わることもある。
寮のシンボルカラーである真紅で統一された家具が置かれ、暖炉が勢いよく燃え上がる、心地のいい部屋。寮生はここで宿題をしたり、談話したりする。奥の階段を上り、右に行くと女子の寝室、左に行くと男子の寝室がある。ホグズミード村へ行ってもよい日、物々交換などの情報が張り出される掲示板があり、第5巻では、ホグワーツ高等尋問官令がよく貼り出される。
女子は男子生徒の寝室に行ける(一応規則では禁じられている)が、古い規則のため、この逆(男子生徒が女子の寝室に)は許されない。男子が女子寮へと続く階段を上ろうとすると階段のステップが閉じて斜面と化し、上まで登れなくなる。
ハッフルパフ寮談話室[7]
ハッフルパフ寮生が使用する談話室。入口は地下、厨房近くの静物画。カーテンは寮のシンボルカラーである黄色。暖かく居心地のよい部屋。生徒の寝室とは地下トンネルでつながっている。
レイブンクロー寮談話室
レイブンクロー寮生が使用する談話室。螺旋階段を上った先にある、鷲の形をしたブロンズ製のドアノッカーが付いた扉から入る。この扉には、他の寮と異なり、ドアノッカーの鷲から出される質問に正解しなければいけない関門が設定されている。裏を返せば、質問に正解できれば寮生でなくとも入れる(例:失われた物質はどこへ行くか、など)。
広い円形の部屋でアーチ型の窓があり、カーテンや絨毯は寮のシンボルカラーである青。天井と床には星の装飾がある。部屋の角に、大理石製のロウェナ・レイブンクロー像がある。生徒の寝室は談話室の上階にある。
スリザリン寮談話室
スリザリン寮生が使用する談話室。粗く削られた石壁の、どことなく陰湿な部屋である。地下牢に存在する。
湿ったむき出しの石が並ぶ壁、その壁に隠された石の扉が談話室への入り口。談話室内は細長く、天井が低い。窓からは湖内の様子が伺える。暖炉と椅子には彫刻がほどこされており、天井から鎖で吊るされたランプは緑がかっている。
寮の談話室の場所は他寮の生徒には知らされず、入ることもできないが、第2巻『秘密の部屋』でハリーとロンはクラッブとゴイルに扮して侵入する[注 7]
教職員の私室
教職員も実質的な全寮制であるため、それぞれに(各教科用の教室とは別に)私室が与えられている。教授の場合は通常、自身が教える科目の教室と隣接している。内装は、部屋の主によって異なる。
校長室
校長の部屋。壁には歴代の校長の肖像画が飾られており、盟約により歴代校長の肖像画たちは現役の校長に仕えることになっている。これら歴代校長の肖像画はホグワーツ以外の場所にも飾られていることが多いため、必要に応じて肖像画の歴代校長たちがほかの場所にある自分の肖像画へ移動し、その場の状況を見たり伝言を伝えたりできる。
教職員の私室と同様、内装はそのときの校長によって異なり、アルバス・ダンブルドアの場合は色々な魔法の道具が置かれている。
校長室に入室するためには、各寮の談話室と同様、合言葉が必要である。校長室の前には門の左右にガーゴイルの石像があり、合言葉を言うと飛び退く。
入室するための呪文はこまめに変更され、一部の者(教授)しか知らない。アルバス・ダンブルドアは、入室の呪文を菓子の名前に統一している[注 8]
ホグワーツの正当な校長であると認められた者以外が校長として入ろうとすると入室を拒絶される。第5巻ではダンブルドアを学校から追い出したドローレス・アンブリッジが校長室への入室を拒まれる。
監督生のバスルーム
監督生とクィディッチチームのキャプテンが使用を許可されているバスルーム。ふかふかのタオルの山、色とりどりの泡がでる蛇口、金の額縁のブロンドの人魚の絵などがある。第4巻『炎のゴブレット』では、ハリーが卵の謎を解くために利用する。
3階の女子トイレ
女の子のゴースト、嘆きのマートルが棲んでいるトイレ。そのため誰も近づかないので、ハリーたちがポリジュース薬を作るときに使用する。また、洗面台の蛇口のひとつは蛇型の傷のようなものがあり、そこが秘密の部屋への入口である。
秘密の部屋
サラザール・スリザリンがホグワーツを去るときに秘密に造った部屋。3階の女子トイレに入り口が隠されており、その入口を開くには蛇語(パーセルタング)で命じなければならない。秘密の部屋の秘密はスリザリンの子孫とその他一部の者に受け継がれたが、噂としては広く知れ渡っていた。何世紀にもわたって歴史家や歴代校長によって校内をくまなく捜索されてはいたが、パーセルマウスでなければ部屋にたどり着くことは不可能であるため、部屋の存在は長い間神話と結論付けられていた。
巨大で獰猛な蛇バジリスクが棲んでいるが、ハリーとの死闘のすえ、退治される。第7巻終盤時点ではすでに遺骸が腐敗し、骨だけが残っている。ただし、牙の猛毒は残っており、ロンが分霊箱の破壊に用いる。
必要の部屋
自分の目的に合致した道具や本などが満載の部屋で一般には知られておらず、「あったりなかったり部屋」と呼ばれている。「目的」が変わるごとに、その内装や中にある道具も入れ替わる。8階にあるが、普段入り口はただの石壁である。入るためには、壁の前を三回歩き回りながら、自分の目的を心に強く思い浮かべる事が必要である。第5巻ではダンブルドア軍団の会合、第6巻ではドラコ・マルフォイにより「姿をくらますキャビネット棚」を修理する場所、ハリーの教科書を隠す場所、トレローニーのシェリー酒瓶を隠す場所として利用される。第7巻ではふたたびダンブルドア軍団の会合、およびすべてのものを隠す場所として使われる。
第4巻でダンブルドアが語るところによると、尿意を催したためトイレへ急いでいたら必要の部屋に迷い込み、トイレが色々と並んだ部屋になっていたという。

屋外編集

温室
ホグワーツ城の裏手にあり、薬草学の授業に使われるほか、校医や授業に必要な魔法薬の材料を栽培している。
クィディッチ競技場
校内でクィディッチをするための競技場。ユニフォームに着替えるための更衣室が併設されている。一般的なクィディッチ競技場と大きく異なる点はないようで、楕円形のピッチの両端に3つずつ輪のゴールがそびえ立つ。観客席は各寮のシンボルカラーに飾られ、やはり高くそびえ立つ。観客席は木製である。『クィディッチ今昔』によると、クィディッチ競技場には金色のスニッチが競技場の外にでないための呪文が掛けられているとされているが、飛行高度に制限はないらしい。第4巻では、最終試練がこの競技場で行なわれる。
ふくろう小屋
学校の郵便配達用ふくろうと、生徒のふくろうが飼われている小屋。ハリーのふくろうであるヘドウィグやロンのふくろうであるピッグウィジョンも、普段はここにいる。学校からふくろう便を送るには、ここに来て配達するふくろうを選べばよい。また、学校からふくろう便を送るとき、ふくろうを持っていない者や自分のふくろうを使用したくない者は、学校のふくろうを自由に使ってよいことになっている。
ハグリッドの小屋
森番であり、のちに魔法生物飼育学の教授となるルビウス・ハグリッドやペットのファングが住む小屋である。禁じられた森のそばに立つ。ハリーやロン、ハーマイオニーがよく遊びに行く。第6巻でソーフィン・ロウル(映画ではベラトリックス・レストレンジ)によって焼き落とされる。第7巻では修理されたもようである。
暴れ柳
校庭の一角に植えられている、近づくものを激しく攻撃する習性を持つ巨大な柳の木。根元にこぶがあり、そのこぶを押さえると動かなくなる。根元の穴は、ホグズミード村の「叫びの屋敷」内部に通じている。
リーマス・ルーピンが入学した年に、木の根元にある「叫びの屋敷」への隠し通路へ入れなくする目的で植えられた。人狼であるルーピンが満月時にほかの生徒に危害を加えないために、彼の入学に配慮して用意された隔離場所となっている。
禁じられた森
 
映画シリーズで撮影に使用されたブラック・パーク英語版
ケンタウルス一角獣などの生息地。人狼もいるらしい[注 9]。基本的に生徒は入れない。しかし、ハリーは幾度となく入り、フレッドとジョージも出入りしているようである。また、第1巻では罰則の際に入る。ハグリッドの友達であるアクロマンチュラ(アラゴグ)の一族も生息している。
森番を務めるルビウス・ハグリッドは、森の奥で自分の趣味(合法非合法問わず)を手広く行なっている。
大イカや水中人、水魔などの生息地。第4巻で、三校対抗魔法試合の第2の課題の会場にもなる。

ホグワーツにかけられている魔法編集

  • 大広間の天井が外に広がる本物の空と同じようになる魔法
  • マグルが近づくと廃墟に見える魔法(封鎖された門に「危険、入るべからず。危ない」と書かれた注意書きが下がっている)
  • 「姿くらまし」・「姿現し」が敷地内で使用できない魔法[注 10]
  • 階段が勝手に動く魔法
  • 一部の扉に対して「アロホモラ」(開錠の呪文)が効かない魔法
  • ヘビ語(パーセルタング)や特定の呪文などを使うと部屋の入り口が開く魔法
  • 許可なしに敷地を越えられない魔法
  • 位置探知不可能になる魔法[注 11]
  • 侵入者避け呪文[注 12]

そのほかにも知られていない魔法がかけられている。

ゴースト編集

ホグワーツにいるゴーストは、みな銀色がかった透明で、話すことができる。また、何か問題などが起きた際にはゴーストどうしが集まりゴースト評議会を開くことがある。

嘆きのマートルマートル・エリザベス・ウォーレン
演 - シャーリー・ヘンダーソン
日本語吹き替え - 坂本千夏
厚ぼったい眼鏡を掛けた、太り気味の少女のゴースト。泣き虫で自己卑下癖がある。被害者意識が強く、ささいなことで癇癪を起こす。
約50年前、レイブンクロー寮に所属していた。クラスではいじめられっ子で、「太っている」「ニキビ面」「泣き虫」とからかわれるたびに3階の女子トイレにこもって泣いていた。トム・マールヴォロ・リドル(のちのヴォルデモート)が「秘密の部屋」を開いたときにバジリスクの犠牲となり、以来ゴーストとしてそのトイレに住み続けている[注 13]
このトイレは常に水浸しで使用不能となっており、めったに人が寄り付かない。たまにトイレの外に出ることもあるが、大体は水のある場所である。また、うっかりしているときにトイレの中身ごと流されることもあるらしい。
第4巻では「第二の課題」のヒントをハリー・ポッターに与え、第6巻ではドラコ・マルフォイの相談相手になる。ただし、困っている人を見ると喜ぶような面もあり、第2巻でポリジュース薬で変身に失敗したハーマイオニー・グレンジャーの姿を見て嬉しがり、第6巻でドラコが重傷を負ったときには嬉々として校内に言いふらす。また、のぞき癖もあるようで、監督生とクィディッチチームのキャプテンのみが使用を許される大浴場にも出没する[注 14]
2014年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンした「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」において、エリア内のトイレ(男女ともに)でマートルの声を聞くことができる。
映画では、『秘密の部屋』『炎のゴブレット』に登場。原作の設定とは異なり、太っておらずにきびもない。
ピーブズ
演 - リック・メイヨール
ホグワーツに住みついているポルターガイスト。大きい口に暗い瞳を持つ小男で、帽子を被り、オレンジ色の蝶ネクタイを着けている。
ピーブズという名前には「人をいらいらさせる」という意味があり[注 15]、その名前のとおり城内で悪戯(いたずら)を繰り返し、生徒や教職員、果てはゴーストや屋敷しもべ妖精まで困らせている。透明マントを被っても気配を感じることができるらしく、ピーブズの目をごまかすことはできない。
ピーブズを黙らせられるのはスリザリン寮憑きの「血みどろ男爵」だけであり、彼のまえでは人が変わったかのように非常に低姿勢である。またミネルバ・マクゴマガルも限定的ながら影響力を及ぼす場面があり、第5巻『不死鳥の騎士団』でドローレス・アンブリッジを追い出すためにマクゴナガルが無言会話でアドバイスした際には嬉々として従う。フレッドとジョージ・ウィーズリーの卓越した悪戯のセンスには敬意を払っており、第5巻後半にふたりがホグワーツを去るときに、フレッドがピープズに対し「俺たちに代わってあの女(アンブリッジ)をてこずらせてやれよ」と声をかけると、ピープズは帽子を取って2人に敬礼し、完璧にその命令を実行する。教員の命令にすら従わないことのあるピーブスが生徒に敬意を示し、命令を聞くなど前代未聞だったので、ふたりは全校生徒とほとんどの教員に尊敬されることになる。なお、ピーブズは厳密にはゴーストではなく、ずっと昔にホグワーツに迷い込んだ混沌の生き霊であるため、ホグワーツから追い出すことはできない[7]
映画版ではピーブズは役者もいてシーンの撮影もされていたのだが、時間の都合から出演シーンが全カットになった。なお、演じたリック・メイヨールはコメディアンで、2014年6月9日にランニングから帰宅後に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。
ほとんど首無しニックニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿
演 - ジョン・クリーズ
日本語吹き替え - たかお鷹
グリフィンドール寮専属のゴースト。ひだ襟服を着てタイツを穿いている。紳士然としていて、誰に対しても丁寧な口調で話す。グリフィンドール寮憑きではあるが、スリザリン寮憑きの血みどろ男爵との関係は非常に良好であり、スリザリンとグリフィンドールの不仲を嘆いている。
「ほとんど首無しニック」は通称であり、処刑される際、切れ味の鈍い斧で45回切りつけられたにもかかわらず、首が完全に切断されなかったことに由来している。首は1cm繋がっており、普段はひだ襟で隠されている。ニック自身は本名で呼ばれたいと思っているが、ほとんどの人間は通称のほうで呼んでいる。
なお、処刑日は1492年10月31日であり、第2巻では自身の500回目の絶命日パーティーを開く。その後、バジリスクを見て石化するが、第2巻終盤でもとに戻る。
また、『吟遊詩人ビードルの物語』よると生前のニックは宮廷に仕える魔法使いであったが、魔女狩りのとき、杖を奪われて牢獄に囚われていたため逃げ出せず、そのまま処刑されたという。
映画では、『賢者の石』『秘密の部屋』に登場。
灰色のレディヘレナ・レイブンクロー
演 - ニーナ・ヤング(映画版第1作)→ケリー・マクドナルド(映画版第8作)
日本語吹き替え - 愛河里花子
レイブンクロー寮専属のゴースト。ホグワーツ創始者のひとり、ロウェナ・レイブンクローの娘である。生前、ロウェナの髪飾りを盗み、アルバニアの森に隠していたが、ヴォルデモートに欺かれて髪飾りを奪われ、分霊箱に改造された。第7巻『死の秘宝』の終盤、レイブンクローの髪飾りを探すハリーのまえに姿を現す。ハリーに髪飾りのありかを聞かれ、ヴォルデモートのことが記憶にあったため、一度は答えるのを拒否するが、ハリーの必死の説得に心を動かされ、髪飾りの形状とみずからが髪飾りをアルバニアの森に隠していたこと、そしてそのありかをヴォルデモートに教えたことを話す(ただし、「必要の部屋」にあるとは知らなかったようであるが、ハリーが髪飾りを見たことを思い出させるヒントとなる)。
映画版では形状を教えないが、ヴォルデモートに分霊箱にされたことと「必要の部屋」にあることを語る。
太った修道士
演 - サイモン・フィッシャー・ベッカー
ハッフルパフ寮専属のゴースト。
血みどろ男爵
演 - トレンス・ベイラー
スリザリン寮専属のゴースト。性格は生真面目で神経質であり、仰々しい口調で喋る。ピーブズを制御できる唯一のゴーストでもある。生前、ヘレナ・レイブンクロー(のちの「灰色のレディ」)に恋をしており、ヘレナの母ロウェナから依頼を受けてヘレナを追うも、拒絶され、怒りのあまりヘレナを殺害する。そしてそれを後悔し、ヘレナを殺害した凶器で自殺した。「灰色のレディ」によれば、そのため彼がゴーストになってからみずからに鎖を着けているという。
映画版では『賢者の石』に登場。
スッパリ首無しポドモア卿
ゴースト。第2巻で、ほとんど首無しニックの絶命日パーティーに参加する。
カスバート・ビンズ
魔法史の教師。

絵画編集

ホグワーツのいたるところに飾られている絵画は、描かれている人物が動いたり話したりでき、また互いの絵画を行き来することができる。城の外には基本移動できないが、どこかほかに掛かっている自分自身の肖像画だけは別。

校長室には歴代校長の絵画が飾られているが、ここではそれ以外の絵画を記述する。

太った婦人
演 - エリザベス・スプリッグス(映画版第1作)→ドーン・フレンチ(映画版第3作)
日本語吹き替え - 竹口安芸子(映画版第1作)→北薗るみ子(映画版第3作)
グリフィンドール寮の入り口を守る絵画。少なくとも、アーサーモリー・ウィーズリーが学生のころからグリフィンドール寮の番を任されている。第3巻『アズカバンの囚人』ではシリウス・ブラックに襲われ職を退くが、トロールに警備されることを条件に再任される。
映画版では『賢者の石』と『アズカバンの囚人』に登場。『賢者の石』では巻き髪に上品な白いドレスで、性格もエレガントで抑え目だが、『アズカバンの囚人』ではおかっぱヘアに黒いワンピースで、コミカルかつアグレッシブとなっており、キャスト変更もあって容姿と性格が異なっている。
バイオレット
太った婦人の友人。しわしわ顔の魔女で、太った婦人からはバイと呼ばれている。
カドガン卿
老騎士の絵画。勇敢で血の気が多く、通りかかるものには無条件で戦いを挑んでいた。第3巻で太った婦人に代わり、みずから望んでグリフィンドール寮の番を任される。奇怪な合言葉を多用するが、当時指名手配中だったシリウス・ブラックを通したことで解雇される。
映画ではグリフィンドール寮に入るシーンなどで背後の絵の中を歩き回り、太った婦人の絵が切り裂かれたシーンで「何事じゃ」と発する。
バカのバーナバス
7階にあるタペストリー。必要の部屋への目印になっている。トロールにバレエを教えようとするさまが描かれている。
金の額縁のブロンドの人魚
監督生およびクィディッチキャプテン専用の浴室にいる。入浴中のセドリックやハリーを誘惑する。
果物が盛ってある器の絵
厨房への隠し戸。梨をくすぐると取っ手に変わる。

教育編集

通常授業では、変身する術や、魔法薬の調合、魔法生物の飼育、占いなど多くの教科があり、第3学年より選択制となる。授業内容は、O.W.L.試験の結果を受け、第6学年で再選択する。また、O.W.L試験やN.E.W.T試験などの定期考査がある。

教科編集

変身術
第1学年からの必須科目。動物をものに変身させたり物体を消去させたりする術などを訓練する。マクゴナガルによれば、一番難しい教科。
教授 - アルバス・ダンブルドア→ミネルバ・マクゴナガル(第1巻 - 第7巻)
薬草学
第1学年からの必須科目。魔法薬の調合に使う薬草の栽培と取り扱いを学ぶ。学年が上がると、マンドレイクなど、扱いに注意しなければならない植物の扱い方も勉強する。ホグワーツの敷地内にある温室で授業を行なう。
これを得意科目とするネビル・ロングボトムは卒業後、この科目の教授になる。
教授 - ヘルベルト・ビーリー→ポモーナ・スプラウト(第1巻 - 第7巻)→ネビル・ロングボトム
魔法史
第1学年からの必須科目。魔法界や魔法生物の歴史を学ぶ。日本の小中学校における「歴史」に相当する。ホグワーツの授業で唯一、ゴーストが教える学科。教授は毎回黒板を通りぬけて登場する。ビンズ教授は単調に教科書を読むので、ハーマイオニー・グレンジャー以外の生徒たちは放心状態になる[注 16]
教授 - カスバート・ビンズ
呪文学 / 妖精の魔法
第1学年からの必須科目。1、2年時は、杖を使い、物を浮かせる術などを訓練する(第2巻までの訳「妖精の魔法」が示すような、妖精がいたずらをするような類の魔法)。3年以上は「呪文学」であるため、さまざまな呪文を訓練する。
教授 - フィリウス・フリットウィック
闇の魔術に対抗する防衛術
第1学年からの必須科目。
攻撃的な呪文や魔法生物に対する知識、それらから身を守るための呪文を訓練する。
ヴォルデモートがこの職を二度志願して拒否されて以来、1年を超えて同じ教授が受け持っていたことはないことから、「呪われた学科」とも呼ばれている。ヴォルデモートが初めてこの職を志願した当時は、ほぼ半世紀ホグワーツに在籍した老教授、ガラテア・メリィソートが就いていた。ヴォルデモートの死後は、1年しか同じ教授が持てないジンクスはなくなる。また、作者のローリングによれば、物語終了後、年に数回はハリー・ポッターが出張して、特別授業を行なっている[要出典]
第7巻で死喰い人のアミカス・カローが担当すると、実質闇の魔術を教える授業になる。
教授 - クィリナス・クィレル(第1巻)→ギルデロイ・ロックハート(第2巻)→リーマス・ルーピン(第3巻)→アラスター・ムーディ(第4巻)→ドローレス・アンブリッジ(第5巻)→セブルス・スネイプ(第6巻)→アミカス・カロー(第7巻)
天文学
第1学年からの必須科目。天体についての知識を学び、天体観測を行なったり、天体の動きを計算したりする。授業は深夜の時間帯に、ホグワーツで1番高い天文塔の屋上で行われる。天文塔は授業以外では立ち入り禁止となっている。
教授 - オーロラ・シニストラ
魔法薬学
第1学年からの必須科目。魔法薬やその材料についての知識を学び、魔法薬の調合を実践する。地下牢教室で行なわれる。
セブルス・スネイプがスリザリン生を露骨に贔屓し、些細な理由で他の寮の点数を減らし、とくにハリーを目の敵にするため、ハリーにとってはもっとも嫌いな科目のひとつ。第6巻でホラス・スラグホーンが教鞭を取ってからは、スリザリン生に対する贔屓はなくなり、ハリーも目の敵にされなくなったため、状況は一変し、得意科目のひとつとなる。
教授 - セブルス・スネイプ(第1巻 - 第5巻)→ホラス・スラグホーン(第6巻、第7巻)
飛行訓練
 
映画『賢者の石』で飛行訓練シーンの撮影に使用されたアニック・カースル
第1学年からの必須科目。ただし、授業の描写が第2巻以降なく、O.W.L.試験も課されない。
箒(ほうき)に乗って飛ぶことを訓練する。マグルの学校の体育の授業に相当する。
ハリーたちの学年の初めての授業では、ネビル・ロングボトムが箒の制御に失敗し負傷する。その際、ドラコ・マルフォイがネビルの思い出し玉を奪って放り投げ、ハリーが箒に乗りながらキャッチを披露したのが偶然マクゴナガル教授の目に止まり、ハリーがグリフィンドールのクィディッチ・チームに入団するきっかけとなる。
教授 - ロランダ・フーチ
占い学
第3学年からの選択科目。未来を予見する方法を学び、実践する。魔法のなかでは不確定な分野であり、ハーマイオニーやマクゴナガルは占い学を嫌っている。内容としては、お茶の葉占いや水晶玉占いがある。
教授 - シビル・トレローニー、フィレンツェ( - 第5巻、共同担当)
マグル学 / 非魔法族学
第3学年からの選択科目。魔法界の視点からマグルの文化を考察する。占い学と同じ時間に授業がある。3人組ではハーマイオニーだけが受講するが、のちに受講しなくなる。
第7巻で担当のバーベッジが日刊予言者新聞にマグルを擁護する主張を載せたためヴォルデモートに殺害され、スネイプが校長になって以降はアレクト・カローが着任。必須科目に変更される。変更後はマグルを差別し、純血主義を尊重する授業となる。ヴォルデモートの死後、この科目がどのような内容となるかは描かれていない。
教授 - クィリナス・クィレル( - 第1巻)→チャリティ・バーベッジ(第1巻 - 第6巻)→アレクト・カロー(第7巻)
数占い学
第3学年からの選択科目。授業内容は描かれていない。3人組ではハーマイオニーだけが受講し、気に入る科目である。占い学と同じ時間に授業がある。
教授 - セプティマ・ベクトル
魔法生物飼育学
第3学年からの選択科目。生物相当。魔法生物を観察し、その生態や飼育方法などを学ぶ。この教科でのみ禁じられた森に入ることが許される。第3巻より、ケトルバーンに代わり、ルビウス・ハグリッドが就任する。
教授 - シルバヌス・ケトルバーン( - 第2巻)→ルビウス・ハグリッド(不在の場合、代理教師のウィルヘルミーナ・グラブリー=プランク)
古代ルーン文字学
第3学年からの選択科目。ルーン文字などを学ぶ。3人組ではハーマイオニーだけが受講し、得意科目とする。
教授 - バスシバ・バブリング

試験編集

O.W.L試験(普通魔法レベル試験)
ホグワーツ魔法魔術学校で15歳になった学生が受ける試験であり、Ordinary Wizarding Levels(普通魔法レベル試験)の頭文字を取って「O.W.Ls(ふくろう)」と呼ばれ、5年生の学期末に2週間をかけて実施される。将来の仕事に影響する重要な試験で、O.W.Lで一定の成績を修めた生徒だけが6年生からのN.E.W.Tレベルの授業に進むことができる。
試験官は魔法省魔法試験局から派遣され大広間が試験会場となる。試験のときにはホグワーツ大広間の4寮のテーブルは片付けられ、代わりに個人用の小さな机が教職員テーブルの方に向けて設置される。監督の先生の机には予備の羽根ペン、インク瓶、羊皮紙の巻紙の他、試験時間を計るための巨大な砂時計が置かれる。筆記試験のペーパーにはもっとも厳しいカンニング防止呪文が掛けられ、自動解答羽根ペン、思い出し玉、取り外し型カンニング用カフス、自動修正インクなどは当然持ち込み禁止である。
成績は点数ではなく6段階評価で行なわれ、高い順に「優・O」(大いに宜しい)、「良・E」(期待以上)、「可・A」(まあまあ)、「不可・P」(良くない)、「落第・D」(どん底)と続き、最低は「トロール並み・T」である。「O」から「A」までが合格であり、「P」以下は不合格である。結果は7月中にふくろう便によって伝えられる。
第5巻では、5年生になったハリー・ポッターロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーネビル・ロングボトムディーン・トーマスシェーマス・フィネガンがこの試験を受ける。
作者のローリングによると取得できる最大の学科数は12[要出典]。イギリスでは義務教育が終わる16歳で受験するGCEという中等教育終了試験があり、かつてはその中に、普通を意味する英語の "Ordinary" から「Oレベル」と呼ばれる普通レベル試験があった。「O.W.Ls」(普通魔法レベル試験)はそれをもじったもの[要出典]。1988年以降、Oレベル試験はGCSE「一般中等教育終了試験」に統合されている。
N.E.W.T試験(めちゃくちゃ疲れる魔法テスト)
ホグワーツ魔法魔術学校で17歳になった学生が受ける試験であり、頭文字から「N.E.W.T(いもり)」と呼ばれ、7年生の学期末に実施される。

生活編集

食事編集

ホグワーツでは、朝・昼・晩の食事は大広間内の寮別(職員は職員用)のテーブルでそれぞれ食事をとる。食事を大広間の外に持ち出したり、寮や医務室などに菓子などを持ち込んだりするのは、とくに注意を受ける描写はない。

形式は、テーブル上の皿に盛られた各料理を、取り皿に自分で自由に取って食べる食べ放題式。食事するかどうかは完全に個人の自由だが、食べ物が置かれている時間はある程度決まっているらしく、遅れると食べそこなうこともある。

平時の食事内容は、イギリスの家庭料理が主流。朝食はパンコーンフレークオートミール卵料理かぼちゃジュースオレンジジュースベーコンキッパー、昼食は肉料理と付け合せ、夕食はプディング料理、デザートトライフル、糖蜜パイなどである。

パーティ用の食事内容も、ほとんどがイギリス料理で、新入生歓迎会などではローストビーフやジャガイモ料理が出されている[注 17]。パーティの際は、呪文によって厨房から料理を召喚する。新入生歓迎会の際にはダンブルドアの年々違う呪文で厨房から料理が召喚される。なお、この料理は屋敷しもべ妖精が作っており、屋敷しもべの使役に難色を示すハーマイオニーが食べるのを拒否する場面もある。

平日と休日編集

ホグワーツは月曜 - 金曜(金曜のみ半日)を平日とし、土日を休日とする、いわゆる完全週休二日制。

平日のタイムスケジュールは明確でないが、作中の描写から1時限は45分で、午前は4時限、昼食を挟んで午後は2時限、天文学の授業のみ、夜空を観測する必然性から夜間に行なわれる。

生徒に対する懲罰や個人授業を行なう場合は、夕食後の午後8時から始めることが多い。終了時間は、監督している教職員の裁量による。

寮対抗クィディッチ杯の試合やホグズミード村行きなど、授業ではない学校の定例行事は、土曜に行なわれる。

行事編集

年間行事編集

夏終業・秋始業型でセメスター制を採る(と思われる[誰によって?])。

  • 9月1日:始業式、入学式(組分けも同時に行う)
  • 10月31日:ハロウィン・パーティ
  • 11月?:寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsスリザリン
  • 12月24日:クリスマス・イヴパーティ
  • 12月24日 - 1月1日?:クリスマス休暇(日本の学校制における冬休みに相当)
  • 3月末 - 4月ごろ:イースター休暇(日本の学校制における春休みに相当)
  • 寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsハッフルパフ
  • 6月1日~:学年末試験(1, 2, 3, 4, 6年生)、O.W.L試験(5年生)、N.E.W.T試験(7年生)
  • 寮対抗クィディッチ杯 グリフィンドールvsレイブンクロー
  • 7月・8月:修了式、夏休み。7月末 - 8月中旬に、学校からふくろう便によって教科書リストや成績表(O.W.LとN.E.W.Tのみ)が送られる。

学年行事編集

  • 入学前の夏休み:入学案内 - その年の9月1日(イギリスの年度始め)時点で11歳である魔法使いや魔女に入学資格が与えられ、夏休みのあいだにふくろう便で入学案内が送られる。マグル育ちの入学資格者には教職員が派遣され、魔法使いや魔法界について簡単に説明されるもようである。
  • 第1学年始業式:組分けの儀式 - 組分け帽子をかぶることで、帽子がその生徒にもっとも適した寮を選び宣告する。
  • 第2学年イースター休暇中:第3学年以降の選択科目決定
  • 第3学年以上:ホグズミード村行き(保護者の許可が必要)
  • 第5学年開始時:監督生の決定(第5学年以上の生徒で、各寮男女1人ずつ選出される)
  • 第5学年イースター休暇明け:進路指導
  • 第5学年6月:O.W.L(通称「ふくろう」/普通魔法レベル試験)
  • 第7学年開始時:首席の決定
  • 第7学年6月:N.E.W.T(通称「いもり」/「めちゃくちゃ疲れる魔法テスト」と言われている)

特別行事編集

  • 三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント) - 死者が出たため、無期限休止中。第4巻で「100年ぶりの開催」。危険なため高学年のみ参加可能。

規則編集

校則編集

魔法使い・魔女の成人は17歳なので7年生は学校の外で魔法が使えるが、それ以外の生徒は学校外での魔法使用は禁止。一度学校外で魔法を使うと魔法省の魔法不適正使用取締局から公式警告状が届き、さらにもう一度使うと退学処分となり、杖を折られる。

1年生は個人用箒の所持は原則として禁止。寮監が特別に許可を与えた場合のみ、持ち込むことができる。

動物はふくろう、猫、ヒキガエルのみ持ち込みが許可されている。

夜中の寮以外での遊行、4階の禁じられた廊下(第1巻。賢者の石を隠している部屋があるため)、裏にある禁じられた森への侵入は禁止されている。そこにいたところを発見された場合は、寮監によって厳しい罰則が課せられる。

廊下でのいたずら道具の使用は禁止されている。また、アーガス・フィルチによって全員廊下での魔法使用自体も禁止されているがあまり守られていない。

制服編集

制服は、基本的には黒いローブの着用が義務付けられている。冬期はセーター、外出時はマフラー手袋を着けることも可能(いずれもデザインは寮によって異なる)。すべて、ロンドンのダイアゴン横丁にある「マダム・マルキンの洋装店」や「トウィルフィット・アンド・タッティング」、またはホグズミード村にある店で買うことができる。映画では英国のパブリック・スクールの制服に類似している。

ホグワーツ特急編集

 
ホグワーツ特急(映画の撮影用)

ホグワーツへの移動手段として用いられる特急列車。車体は紅色で、金文字で「ホグワーツ特急」と書いてある。以前は、親の責任で生徒たちは学校まで向かっており、毎年最大で全校生徒の1/3が学校にたどり着けないことがしばしばであったため、1692年の国際機密保持法制定以降、魔法大臣オッタライン・ギャンボルが、マグルの移動手段である汽車を用いて全校生徒をホグワーツまで運ぶ計画を主導する。ホグワーツ特急がどこで作られたかは明確ではないが、英国国内で167回に及ぶ忘却術と隠蔽の呪文による工作が行われたとする記録が魔法省に残っている[8]

イギリスの実在の駅キングス・クロス駅の9番線と10番線の間の柵を通り抜けると「9と3/4番線」のホームがあり、そこにホグワーツ特急がある。毎年9月1日の午前11時に発車し、夜にホグズミード駅に着く。車内では魔女が回ってきて、蛙チョコレート百味ビーンズかぼちゃジュースなどを販売する。ホグズミード駅ではルビウス・ハグリッドが待っており、新入生はハグリッドに連れられてホグワーツへ向かう[注 18]。上級生はセストラルの引く馬車に乗って学校に向かう。

キングズ・クロス駅には、ほかにも複数の隠されたホームが存在し、例えば「7と1/2番線」からは、ヨーロッパ大陸にある魔法使いだけの村に行く列車に乗車することができる(J・K・ローリングは「オリエント急行のような」と述べている)[9]。また、ドビーが行なうように、魔法によって柱の入り口を閉じることもできる。

 
実際にキングス・クロス駅に作成された看板

キングス・クロス駅には、小説や映画を見た人たちから「本当に存在するのか」といった問い合わせや、見学に訪れる人が相次いだため、駅は9と3/4番線の看板を作成し、9・10番線ホーム入口脇に掲げている。また、その下にはキングズクロス駅の荷物カートが半分壁に突っ込んだ状態で設置されている。実際の9・10番線はほかのホームと独立した行き止まり式2面2線配置のため、線路間には降りられない。しかし、1世紀の女王の墓が9または10番線の下にあるという伝説がある。

映画では、ウェストコーストレールウェイ社が所有する、グレート・ウェスタン鉄道が1937年に製作したホール級蒸気機関車の5972号機「オルトンホール英語版」を使用した。その際、塗装が変更されるとともに、「ホグワーツキャッスル」の銘板が用いられた。2007年3月10日、この撮影に用いられた客車が車庫で窓ガラスなどを破壊される被害にあった[10]。また、ホグズミード駅はイングランド北部ノース・ヨークシャー州を走る保存鉄道であるノース・ヨークシャー・ムーアズ鉄道英語版ゴースランド駅英語版が使用された。

事件編集

  • 第1巻(1991年度) - 闇の魔術に対する防衛術教授のクィレルが後頭部にヴォルデモートを擁し、ホグワーツ校内に隠された賢者の石を奪取しようとするが、ハリーにかけられていた愛の魔法によりクィレルが死亡。ダンブルドアの介入でハリーは助かる。
  • 第2巻(1992年度) - 元ホグワーツのスリザリン生で死喰い人であるルシウス・マルフォイの陰謀により「秘密の部屋」が開かれ半純血、マグル生まれの生徒が次々と襲われる。さらにジニー・ウィーズリーが秘密の部屋へ拉致され、ダンブルドアはホグワーツの閉鎖を決定するが、ハリーやロンの活躍で秘密の部屋に住む魔物「バジリスク」(巨大な毒蛇)が退治され、閉鎖は回避される。
  • 第3巻(1993年度) - ロンがアズカバン脱獄囚のシリウス・ブラックによって「暴れ柳」下の抜け穴を経て「叫びの屋敷」に連れて行かれる。ハリー、ハーマイオニーがそれを追って「叫びの屋敷」に突入。そこで真実を知りホグワーツ校庭に戻ってくるものの、満月であったため狼人間であるルーピンが変身し、混乱のうちに死喰い人のピーター・ペティグリューが脱走。直後に湖畔でシリウスが吸魂鬼に襲撃され、ハリーが救出する。その後ハリーとハーマイオニーが逆転時計によってヒッポグリフのバックビークとシリウスの命を救い、脱走を手助けする。
  • 第4巻(1994年度) - ポートキーと知らずに三大魔法学校対抗試合の優勝杯を掴んだハリーとセドリック・ディゴリートム・リドルの墓へ連れて行かれ、セドリックはピーター・ペティグリューに殺害される。ハリーはヴォルデモートとの一連の戦闘のあと帰還。その後アラスター・ムーディに化けていたバーテミウス・クラウチ・ジュニアに殺害されそうになるがダンブルドアにより救出され、ハリーは真実を知る。
  • 第5巻(1995年度) - 魔法省によってホグワーツ高等尋問官が新設されドローレス・アンブリッジがその職に就く。ハリーらがダンブルドア軍団を組織。魔法省によるホグワーツ支配が強化されてゆくなか、フレッドとジョージ・ウィーズリーが3階の廊下に大きな沼地を作って[注 19]逃走。アンブリッジの横暴が続くなか、ダンブルドア軍団の存在を密告され、ダンブルドアが逃走、アンブリッジが校長の職に就く。神秘部の戦いのあと、アンブリッジは教師ならびに高等尋問官を辞め、ダンブルドアは校長に復帰する。
  • 第6巻(1996年度) - 新しく着任した闇の魔術に対する防衛術教授のセブルス・スネイプがダンブルドアを(事前の合意のうえで)殺害し、ドラコ・マルフォイがホグワーツに死喰い人を招き入れ、それらとハリー、ロン、ジニー、ルーナ、ネビルなどの一部の生徒やマクゴナガル、トンクス、ルーピンなどの不死鳥の騎士団員がホグワーツ城内で戦闘。そのフロアの天井の半分が落ちる大惨事となる。その際混乱に乗じてスネイプとマルフォイらが逃走。ダンブルドアが死亡したため、副校長であるマクゴナガルが自動的に校長に昇格する。ホグワーツの閉鎖または継続の判断は理事会に委ねられることとなる。
  • 第7巻(1997年度) - ヴォルデモート率いる死喰い人が、魔法界の実権を握る。セブルス・スネイプが校長に就任し、死喰い人のカロー兄妹も教員として就任。ハリーが分霊箱を探しにホグワーツに戻り、スネイプとマクゴナガルが対決。教職員らの参戦もあり不利となったスネイプは逃亡する。その後、ヴォルデモートと死喰い人が攻撃をしかけ、闇の勢力に対抗すべくホグワーツの教職員、スリザリン以外の成人に達した在校生、卒業生、不死鳥の騎士団員やダンブルドア軍団を中心として結成され、数百名が参加した「ホグワーツ防衛隊」と対決。双方多数の死者・負傷者を出す大決戦に発展する。ハリーとヴォルデモートの直接対決で、ヴォルデモートが自分の死の呪文を撥ね返されて死亡。そして死喰い人も総崩れとなり、ホグワーツ防衛隊が勝利する。

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ その際にはを折られるようで、退学となったルビウス・ハグリッドは杖を折られている。ただし、ハグリッドは杖を折られたあと、なんとか修理して傘に仕込んでいた。
  2. ^ 第2巻『秘密の部屋』ではダンブルドアが「ハリーとロンが暴れ柳につっこんだのは、マクゴナガル先生の責任なので、処罰は彼女が決める」と言う。
  3. ^ 第8巻『呪いの子』では逆転時計の影響でセドリック・ディゴリーが死喰い人となる。
  4. ^ 裏を返せば謎さえ解ければ他寮の者も立ち入り可能であり、第7巻ではミネルバ・マクゴナガルが謎を解いて寮へ入室する。
  5. ^ 第4巻『炎のゴブレット』におけるハーマイオニーの発言。
  6. ^ 第1巻のハーマイオニーの発言。
  7. ^ 映画ではゴイルに扮したハリーがスリザリンの談話室へ行くとき、「スリザリンの談話室はこっちだ」という台詞がある。
  8. ^ 第2巻では「レモン・キャンデー」、第4巻では「ゴキブリゴソゴソ豆板」、第5巻では「フィフィ・フィズビー」、第6巻では「ペロペロ酸飴」や「タフィー エクレア」など。第7巻ではスネイプが「ダンブルドア」を合言葉にするが、ハリーは一発で当てる。
  9. ^ 第1巻におけるドラコ・マルフォイの発言。
  10. ^ フォークスを用いての移動は可能で、またダンブルドアだけは特別に姿くらまし・姿現しができる。屋敷しもべ妖精の使う「姿くらまし」は、魔法使いの使う「姿くらまし」とは本質的に種類が違うため、敷地内でも「姿くらまし」・「姿現し」ができる。また、道具としての透明マントなどは使用可能。
  11. ^ 忍びの地図では必要の部屋以外なら特定できる。
  12. ^ 第5巻終盤から第6巻序盤の夏にかけて、闇の陣営の侵入を阻止するために防御策が百倍に強化され、ダンブルドアが保護呪文としてかける。
  13. ^ これについてドラコ・マルフォイは「穢れた血が一人死んだ」と発言する。
  14. ^ 原作小説では男の子の裸を見ないように目をつぶるが、映画版では全裸のハリーにくっついて嬉しそうにする。
  15. ^ 英慣用句で「Pet peeve」は「いらいらさせるもの」「自分を不愉快にするもの」といった意味である。
  16. ^ 第2巻で一度、ビンズの話を真剣に聞くときがあるが、ハーマイオニーが質問した「秘密の部屋」に関してであり、その話が終わると、もとの状態に戻る。ビンズ教授の授業で生前も死後も含めて挙手し質問するのはハーマイオニーだけである。
  17. ^ 第4巻で行なわれるボーバトン、ダームストラング勢の歓迎会ではブイヤベースブラマンジェフランス料理が献立で出される。
  18. ^ 第5巻ではグラブリー・プランクが代役を務める。
  19. ^ 映画版ではO.W.L試験の最中に「ウィーズリーの暴れバンバン花火」で状況を混乱させる。

出典編集