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概要編集

子供のころに大切にしていたものの、いつしか放置されてしまったおもちゃ絵本といった宝物。「ホッタラケの島」は、そうした“ほったらかし”にされた宝物を集めて作られた不思議な“ホッタラケの島”に、不思議なきつね「テオ」の後を追う内に迷い込んでしまった女子高生「はるか(遥)」の冒険が描かれる。

ストーリーのベースは、武蔵野埼玉県入間郡)に古くから伝わる民話。なくなったものを探すとき、「ハタヤの稲荷」という神社にお参りして卵を供えると、探していたものが帰って来るという不老川流域の言い伝えをプロデューサーと監督が膨らませたオリジナル・ストーリー。2010年10月5日、入間市観光協会から「入間市観光大使」にテオが任命された[1][2]。また、埼玉県が舞台であるため、埼玉県のマスコット・コバトンカメオ出演している[3]

制作のため、製作チームはソフトウェアの開発から始め4年をかけて映画を完成させた。今までにない新しい映像表現を模索し、CGアニメを見事に作り上げている。ピクサー映画ではなく、日本のアニメーションにある暖かさ、可愛い女性の表現に辿り着くまで3年を要している。キャスティングは人間世界は俳優のみ、ホッタラケの島は声優のみで構成されている[4]

ストーリー編集

高校生の遥は、仕事漬けで自分の相手をしてくれない父と些細なことで喧嘩してしまい、気分転換のために祖母の家がある町にやって来る。そこで遥は、子供の頃に亡くなった母から貰った手鏡をなくしたことに気付き、神社にお参りに行き手鏡を返してほしいと祈る。そこに狐があらわれ、人がほったらかした物をこっそり持ち去る姿を目撃する。狐を追いかけると、神社の裏に不思議な穴があるのを見つける。遥は穴の中に吸い込まれ、狐の世界に迷い込んでしまう。そこで出会ったテオから、狐たちが人がほったらかしにした物を貰い暮らしていることを聞き、手鏡が狐の世界にあるかもしれないと思い、テオと一緒に手鏡を探しにホッタラケの島にやって来る。

遥は鏡を売っているマバロワに手鏡のことを尋ねると、「手鏡は男爵が持っていたが、盗まれて行方不明になった」と聞かされる。がっかりしてマバロワの店を出た遥とテオは、遥が人であることに気付いたピカンタ・ビッキ・デカゴーの三人組に追われ遊園地に逃げ込む。そこで遥は、自分がほったらかしにしていたぬいぐるみのコットンと再会する。初めは険悪な雰囲気だった遥とコットンだったが、三人組から逃げ回る間に打ち解ける。コットンは遥に、手鏡は地下宮殿に住むプチロス盗賊団が持っていることを伝え、三人は地下宮殿に手鏡を探しに行くことになった。その日の夜、マバロワから遥のことを聞いた男爵は、手鏡を取り戻すためテオに取引を持ちかける。

翌日、三人は地下宮殿で手鏡を見つけ出した。しかし、地上に戻った遥は男爵に捕まってしまい、手鏡も取り上げられてしまう。男爵は大量の鏡の力を使ってホッタラケの島を自分好みの島に改造しようと考えており、そのために必要な人の世界の最新の道具を手に入れるため、遥の記憶を消して自分の家来にしようと企んだ。一方、遥を引き渡したことを後悔したテオは、遥を助けるために、ピカンタたち島の住民に協力を頼み、遥から作り方を教えてもらった飛行機を作り、男爵の城に乗り込む。同じ頃、コットンもプチロス盗賊団と共に男爵の城に乗り込んで来た。城内の混乱に紛れて逃げ出した遥は、男爵が作り出したロボット兵に追われ城外に飛び出してしまうが、テオに助け出される。男爵はテオの飛行機を撃ち落そうと攻撃したため飛行機は墜落してしまうが、エンジンの逆噴射を利用して再び飛び上がり、勢い余って男爵の飛行船に衝突してしまい、飛行船は大量の鏡を保管していた巨大電球に激突してしまう。

無事だった遥とテオは、手鏡を取り戻そうと巨大電球の中に入り手鏡を見つけ出すが、追い掛けてきた男爵と一緒に手鏡の中に吸い込まれてしまう。手鏡の中では遥の思い出が映し出されており、その中で遥は母が亡くなった後に必死に自分を支えようとした父の思い出を見つけ、父への誤解を解いた。手鏡の中から脱出した遥とテオだったが、再び追い掛けてきた男爵が銃を乱射して鏡に当ててしまったことで鏡の力が暴走してしまい、巨大電球は大爆発を起こしてしまった。

崩壊した巨大電球と城の瓦礫の中から脱出した遥とテオは、手鏡が無事だったことに喜び、企みが失敗した男爵はその場を逃げ出してしまう。手鏡を取り戻した遥はテオと再会を約束して人の世界に戻り、父の待つマンションに帰って行った。

登場キャラクター編集

声 - 綾瀬はるか大瀧舞(子供時代)
本作の主人公。明るく活発的かつ繊細な性格。ひょんなことからホッタラケの島に迷い込んでしまう。そこで母の手鏡を探すため、テオと共にホッタラケの島を冒険することになる。
テオ
声 - 沢城みゆき
ホッタラケの島の住民で本作のキーキャラクター。ほったらかしにされた物を集める仕事をしている。偶然出会った遥に頼まれ、一緒に手鏡を探すことになる。飛行機を作って空を飛ぶことを夢見ており、遥に飛行機の作り方を教えてもらう。
コットン
声 - 松元環季
遥にほったらかしにされたヒツジぬいぐるみ。鏡の欠片を埋め込まれたことによって自我を有している。遊園地のホッタラケシアター内で遥と再会、当初は遥を拒絶するが、遥と和解して冒険に加わる。
遥を助けるためにプチロス盗賊団と共に男爵の城に乗り込むが、男爵に体を引き千切られ自我を失ってしまう。引き千切られた体は遥によって縫い直され、人の世界に持ち帰られた。
遥の母
声 - 戸田菜穂
遥が幼い頃に病死した。
遥の父
声 - 大森南朋
妻を亡くした後、男一手で娘の遥を育てた。現在は仕事で家を空けることが多く、物語の序盤に些細なことで遥と喧嘩してしまう。
美穂
声 - 谷村美月
遥の友人。序盤で遥の住むマンションに遊びに来る。
ピカンタ
声 - うえだゆうじ
ホッタラケの島の住民で三人組のリーダー。テオのことをからかっている。
ビッキ
声 - 甲斐田裕子
ホッタラケの島の住民で三人組の紅一点。
デカゴー
声 - 宇垣秀成
ホッタラケの島の住民で三人組のメンバー。体は大きいがのろまなため、ピカンタにど突かれることが多い。
人形師夫婦
声 - 石住昭彦(夫)、竹村叔子(妻)
ホッタラケの島の住民で、ホッタラケシアターで人形の操作を担当している。
マバロワ
声 - 岡部政明
ホッタラケの島の住民で、鏡などの高級品を取り扱う店の店主。手鏡を探しに来た遥のことを男爵に通報した。
兵士兄弟
声 - 塩屋浩三(兄)、岩崎ひろし(弟)
ホッタラケの島の住民で、男爵の家来。兄の方は細身の長身で気が短く、弟の方は大きな体で力自慢だがおっちょこちょいな性格をしている。
男爵
声 - 家弓家正
ホッタラケの島の住民。城や巨大な飛行船を所有しており、ホッタラケの島で一番偉い存在。鏡の力を使って人間より進化した存在になろうと夢見ており、その手始めとして、人の世界の新製品を手に入れてホッタラケの島を改造しようとしている。また、終盤では巨大電球は飛行船を大爆発し、企みが失敗により真っ裸で逃げ出した。

登場するホッタラケ・アイテム編集

スタッフ編集

ソフト化編集

2010年2月26日発売。発売元はフジテレビジョン、販売元はポニーキャニオン。

  • ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 DVD ファミリー・エディション(1枚組)
  • ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 DVD ほったらかしBOX(3枚組・完全初回限定生産)
  • ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 ブルーレイ コレクターズ・エディション(2枚組・完全初回限定生産)

ノベライズ編集

2009年8月15日発売。発売元は角川学芸出版。

  • ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 角川つばさ文庫(著:行川渉

作品のモデル編集

埼玉県入間市にある出雲祝神社、その傍の「ハタヤの稲荷」、不老川などがモデルとなっている。

賞歴編集

  • 第33回日本アカデミー賞:優秀アニメーション作品賞[5]
  • 第9回映像技術賞:アニメ部門映像技術賞[6]
  • 第14回ファンタジア国際映画祭:特別賞[7]
  • 第14回ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭:審査員特別賞[7]
  • 第4回Expotoons国際アニメーション映画祭:審査員賞[8]
  • 第25回デジタルコンテンツグランプリ:DCAJ会長賞[9]
  • 第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品賞
  • 第18回シュッガルド・アニメーション映画祭:公式上映[10]

ホッタラケの島 遥と島の秘密編集

2009年7月〜8月までお台場で開催されているフジテレビ主催のイベント「お台場合衆国」内に設置されたアトラクション。

アトラクションの内容編集

  • ホッタラケの島をイメージしたリアルサイズのセット
  • 入間市の小学生が製作した西武鉄道の使用済み切符を使ったポスター展示[11][12]
  • テオとの写真撮影

ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡編集

ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡
ジャンル ナゾときアクションRPG
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 クライマックス
発売元 バンダイナムコゲームス
発売日 2009年8月6日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡』は、バンダイナムコゲームスより2009年8月6日に発売されたニンテンドーDSアクションロールプレイングゲーム

キャラクターデザインや主人公が『遥と魔法の鏡』と異なるが、舞台は映画同様ホッタラケの島であり、テオも重要キャラクターとして登場する。

特別ゲストとして、『太鼓の達人』に出てくる和田どんと和田かつが出演している。

ストーリー編集

運動会にお母さんが来てくれず、カナタはすねていました。

お母さんはそんなカナタの機嫌をなおす為、絵本を読んであげる事になりました。

カナタはお母さんの声を聞きながら『ボクはホッタラケなんだ!』と、思いました。

そんな時…カナタは不思議な空間で謎の住民に声をかけられます。

そしたら突然、本の中の『ホッタラケの島』に迷い込んでしまいました。

そこはシッチャカメッチャカの世界、テオの協力を借りて、カナタは元の世界に戻る為、七色の鏡を集める冒険に出ました。

カナタは、はたしてもとの世界に戻れるのでしょうか……

そして最後に、驚きの真実が……

登場キャラクター編集

カナタ - 広橋涼
ひねくれ者の少年で本作の主人公。
テオ - 沢城みゆき
謎の住人 - 稲田徹

テオのホッタラケ拾い編集

2009年8月20日からモバゲータウンで映画「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」とコラボレーションした基本プレイ無料のアイテム課金制ソーシャルゲームが提供された。

脚注編集

  1. ^ テオが市観光大使に就任 - ホッタラケの島×入間市 公式WEBサイト
  2. ^ プレイバック第32回入間万燈まつり! - 入間市写真ニュース 2010年10月27日
  3. ^ コバトン伝説 - 埼玉県ホームページ 埼玉県のマスコット「コバトン」 Archived 2014年4月21日, at the Wayback Machine.
  4. ^ DVDオーディオコメンタリー。
  5. ^ 日本アカデミー賞公式サイト
  6. ^ 2009年度 映像技術賞アニメ部門に 「ホッタラケの島」”. アニメ!アニメ! (2010年4月13日). 2014年8月19日閲覧。
  7. ^ a b 「ホッタラケの島」 韓国SICAFで審査員特別賞を受賞”. アニメ!アニメ! (2010年7月31日). 2014年8月19日閲覧。
  8. ^ 綾瀬はるかが声優出演!映画『ホッタラケの島』が南米の映画祭で審査員賞受賞!”. シネマトゥディ (2010年12月8日). 2014年8月19日閲覧。
  9. ^ 「ホッタラケの島」にデジタルコンテンツグランプリDCAJ会長賞”. アニメ!アニメ! (2010年10月10日). 2014年8月19日閲覧。
  10. ^ シュッガルド・アニメーション映画祭に「ホッタラケの島」も”. アニメ!アニメ! (2011年4月7日). 2014年8月19日閲覧。
  11. ^ 使用済みの切符を使った「切符deアート」をつくります。 - 西武鉄道IR情報 2009年7月7日
  12. ^ 映画「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」の壁画を、使用済み切符で制作しました。 - 広報誌「西武鉄道かわら版」 vol.208 2009年8月発行号 p.5

関連項目編集

外部リンク編集