ホテルオークラ東京
ホテルオークラ東京(ホテルオークラとうきょう)は、東京都港区虎ノ門二丁目にある高級ホテル。
ホテルオークラ東京 | |
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![]() オークラプレステージタワー(左)と オークラヘリテージウイング(右) (2019年9月12日撮影) | |
ホテル概要 | |
正式名称 | ホテルオークラ東京 |
ホテルチェーン | オークラ ホテルズ & リゾーツ |
運営 | 株式会社ホテルオークラ東京 |
レストラン数 | 7軒 |
部屋数 | 508室 |
開業 | 1962年5月20日 |
最寄駅 | 東京メトロ神谷町駅、六本木一丁目駅、虎ノ門駅 |
最寄IC | 首都高速 霞ヶ関出入口、飯倉出入口 |
所在地 |
〒105-0001 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 |
位置 | 北緯35度40分1.07秒 東経139度44分38.5秒 / 北緯35.6669639度 東経139.744028度座標: 北緯35度40分1.07秒 東経139度44分38.5秒 / 北緯35.6669639度 東経139.744028度 |
公式サイト | 公式サイト |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 105-0001 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 |
設立 | 2001年10月1日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 |
1010401045658 ![]() |
事業内容 | 国際観光ホテル整備法によるホテル業経営 |
代表者 | 池田正己(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 203億2,800万円(2015年3月) |
純利益 | ▲2億4100万円(2019年03月31日時点)[1] |
総資産 | 63億8200万円(2019年03月31日時点)[1] |
従業員数 | 842人(2015年8月時点) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 株式会社ホテルオークラ (100%) |
関係する人物 |
大倉喜七郎(創業者) 松井幹雄(元会長) 米谷雅彦(初代社長) 小川矩良(元社長) 清原當博(元社長) |
外部リンク | http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/ |
概要編集
帝国ホテル東京、ホテルニューオータニとともに、ホテルの「御三家」と称される。
かつては1962年開業の本館と1973年開業の別館の2館体制だったが、本館を2015年8月31日に閉館させ、建て替えの上2019年9月12日に再開業すると共に、ホテル名称を「The Okura Tokyo(ジ・オークラ・トーキョー)」へと改めた。別館は「The Okura Tokyo」開業後も従前の名称で営業を継続している。
客室数は41階建ての高層棟オークラプレステージタワーに368室、17階建ての中層棟オークラヘリテージウイングに140室で、合計508室。プレステージタワーの8階から25階まではオフィスとなっている。宴会場14、レストラン5、バー2、その他フィットネスクラブ、ビジネスセンター、チャペル、美容室、写真室等を備えている。
周辺を坂道に囲まれているため、メインロビーは旧本館同様に5階に設置され、旧本館のメインロビーのデザインが再現されている。宴会場エントランスは1階に存在しており、宿泊客と宴会客の動線を分けるつくりとなっている。
沿革編集
- 1962年5月20日 - ホテルオークラ(旧本館)開業
- 1964年
- 1月8日 - オリンピック東京大会支援のため選手村に食堂関係者を派遣
- 9月7〜11日 - IMF国際会議、「平安の間」で開催される(日本初の無線同時通訳装置採用)
- 1971年 - 別館起工式挙行、会員組織 オークラクラブ・インターナショナル(OCI)発足
- 1973年12月1日 - ホテルオークラ別館開業
- 1974年
- 1月 - フロントオンラインシステム稼働
- 4月1日 - 第1回迎賓館運営を担当
- 6月1日 - 別館に室内プール完成
- 1975年5月9日 - エリザベス女王主催夜会の運営を担当(於:英国大使館)
- 1977年 - オークラクラブ会員1万名を突破
- 1978年9月1日 - ホテルオークラチェーン発足
- 1981年9月30日 - 『Institutional Investor』誌で世界のベストホテル2位に選ばれる
- 1985年3月 - 『Euromoney』誌で世界一のホテルに選ばれる
- 1986年
- 1987年
- 1989年2月24日 - 大喪の礼に伴い、13ヵ国国家元首・5国際機関代表の宿泊を受け入れる
- 1990年
- 4月19日 - 鉄板焼 「さざんか」オープン。「スターライトラウンジ」リニューアルオープン
- 11月12日 - 即位の礼に伴い、15ヵ国・1国際機関の特使の宿泊を受け入れる
- 1992年5月20日 - 社章・ロゴマークを変更
- 1994年8月6〜17日 - チャリティーイベント「第1回 企業の名品 アートコレクション展」開催(以後毎年開催)
- 1996年
- 11月18日 - フランスのシラク大統領、国賓としては初めてホテルオークラに滞在
- 12月28日 - 「ホテルオークラ音楽賞」創設(第1回受賞 矢部達哉・緑川まり。2000年から毎年授賞)
- 2000年
- 5月3〜7日 - 「10ヵ国大使夫人のガーデニング-花MATSURI in Okura」開催(以後2015年まで毎年開催)
- 7月19〜24日 - 九州・沖縄サミットにて首脳晩餐会や「アメニティセンター」での料飲サービスを担当
- 2001年10月1日 - (株)ホテルオークラ、(株)ホテルオークラ東京に分社。
- 2004年
- 2月28日 - 別館12階にワインダイニング&シガーバー「バロン オークラ」オープン。フランス料理「ラ・ベル・エポック」リニューアルオープン
- 9月1日 - 中国料理「桃花林」を全面リニューアルオープン
- 2005年3月9日 - 本館9、10階に「グランド コンフォート フロア」開設
- 8月25日 - 和食・天ぷら「山里」全面リニューアルオープン
- 2006年3月1日 - 鉄板焼 「さざんか」リニューアルオープン
- 4月4日 - 「ホテルオークラ ワインアカデミー」開講
- 2007年9月1日 - 最大の宴会場「平安の間」を改装
- 2008年6月16日 - 本館に新宴会場「曙の間」完成
- 7月7〜9日 - 北海道洞爺湖サミットで接遇を支援
- 8月1日 - 「シェフズガーデン テラス」リニューアルオープン
- 2009年
- 11月14日 - オバマ米国大統領が初来日、ホテルオークラ東京に宿泊
- 2010年
- 2012年
- 2013年
- 4月1日 - 新会員プログラム「One Harmony」開始(オークラ クラブ インターナショナルとMy JAL HOTELSを統合)
- 5月8日 - 「平成25年全国赤十字大会」において「社長表彰」受賞
- 2014年
- 2015年9月1日 - 本館建替工事のため別館にて単館営業を開始。
- 2019年9月12日 - 新本館グランドオープン、「The Okura Tokyo」に改称。
客室編集
- オークラ プレステージタワー
- プレステージルーム(47~48㎡)
- プレステージルーム アッパーフロア(47~48㎡)
- 36階のみ喫煙室が設けられる。
- プレステージコーナー(54~56㎡)
- クラブルーム(47~48㎡)
- クラブコーナー(56㎡)
- クラブスイート(97~106㎡)
- ロイヤルスイート(201㎡)
- インペリアルスイート(730㎡)
- 日本最大級の広さとなっている。39階と40階の2層で展開。
- オークラ ヘリテージウイング
- ヘリテージルーム(53~63㎡)
- ヘリテージルーム(バルコニー付き)(59~60㎡)
- ヘリテージスイート(120㎡)
- アンバサダースイート(137㎡)
- プレジデンシャルスイート(256㎡)
設備編集
- レストラン
- バー
- スターライト バーラウンジ(プレステージタワー41F)
- 2000年より中国料理レストランとなっていたが、新本館完成時に開業当初のバーラウンジに戻り、「スターライトラウンジ」から改称。
- オーキッドバー メインバー(プレステージタワー5F)
- スターライト バーラウンジ(プレステージタワー41F)
- スパ&フィットネス「Okura Fitness&Spa」(プレステージタワー 26・27階)
- 26階にスパ、27階にフィットネス施設やプール、浴室などが配置されている。
- ショッピングアーケード
- 主にプレステージタワー4階に集中するが、同5階・地下1階にも
アクセス編集
その他編集
食材虚偽表示編集
2007年に大阪の船場吉兆で起きた牛肉の産地偽装事件の際には、「素材の安定的な仕入れが保証できない場合、メニューから産地を限定する表現を緩めるようにしている。」とコメントしていたにも関わらず[5]、2013年11月7日、ホテルオークラの宇多憲治上席執行役員(当時)、成瀬正治取締役(当時)、鈴木隆太郎広報担当部長(当時)らは消費者庁クラブにて、運営する13ホテルと関連会社3社のレストランや宴会場、ルームサービスなどにて提供した「計235品目の使用食材とメニュー表示が異なっていた」、「信頼と期待を裏切ったことをおわびする」と発表した[6]。これまで虚偽の表示で販売された総数は計約38万6千食、販売額は計約8億7千万円にも上り、同社は利用を確認することができれば返金には応じるとしている[7]。
本館建替計画編集
2014年5月、本館[8]の建替計画を発表した[9]。本館は2015年8月末をもって閉館し休業、同9月より建替工事に入った。新本館は2019年9月12日に開業した。主要用途はホテルだが、高層棟にはオフィスフロアを配置する。オフィス床は、ホテルオークラ、大成建設、新日鉄興和不動産などが出資する特別目的会社が建物完成後に取得する予定。また、隣接する大倉集古館も同時に施設改修工事を行うため、2014年4月より長期休館している。再開は2018年の予定。
一方で、本館の芸術的評価から、建て替えに疑問を呈する意見も多く存在し、米ワシントン・ポストが建て替えに疑問を呈している[10]他、イギリスのモノクル誌による建て替え反対の特別ページが開設[11]されたり、イタリアのボッテガ・ヴェネタのデザイナーであるトーマス・マイヤーが発起人となって、同ブランド公式サイトに特設ページ[12]が開設されるなど、建て替えに反対する声も根強い。
ギャラリー編集
- 2019年9月12日 グランドオープン時のホテル
- 2010年11月12日 当時のホテル
ホテルオークラが登場する作品編集
関連項目編集
注釈編集
- ^ a b 株式会社ホテルオークラ東京 第18期決算公告
- ^ “松任谷由実×ホテルオークラ東京 初のディナーショー開催決定!”. 雲母社 (2012年3月14日). 2018年7月16日閲覧。
- ^ “松任谷由実×ホテルオークラ東京 ディナーショー追加公演決定!”. 雲母社 (2012年4月10日). 2018年7月16日閲覧。
- ^ “ホテルオークラ東京クリスマスイベント「Real Christmas Show 時の降る聖夜」開催決定!”. 雲母社 (2014年10月7日). 2018年7月16日閲覧。
- ^ 2013/10/31 特命調査班 〜マル調〜「底無し!? ホテルメニューの偽装問題」
- ^ 食材偽装、ホテルオークラも エビや牛脂注入肉:朝日新聞デジタル
- ^ オークラも虚偽表示 235品目・38万食 - MSN産経ニュース
- ^ 谷口吉郎の設計の中で「評価が高いのがホテルオークラ東京の本館メーンロビーだ。柔らかな光を生む、そろばん玉のように連なる「切子玉形」の照明は古墳時代の首飾りを模した。テーブルと椅子は上から見ると梅の花のよう」(「春秋」日本経済新聞2014年8月18日)。
- ^ “ホテルオークラ東京 本館建替計画について”. ホテルオークラ (2014年5月23日). 2014年7月12日閲覧。
- ^ “As Olympics loom, a landmark of Japanese modernism will be torn down”. ワシントン・ポスト(電子版) (2015年2月2日). 2015年4月11日閲覧。
- ^ SAVE THE OKURA公式サイト
- ^ ボッテガ・ヴェネタによるホテルオークラ建て替え反対を呼びかけるページ