ダニエル・K・イノウエ国際空港

ホノルル国際空港から転送)
Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼ハワイアン航空の本部 - 3375 Koapaka Street, G-350 Honolulu, HI 96819)の画像提供をお願いします。2010年2月

ダニエル・K・イノウエ国際空港(ダニエル・K・イノウエこくさいくうこう、英語: Daniel K. Inouye International Airport)は、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島ホノルル近郊にある国際空港。旧名称はホノルル国際空港: Honolulu International Airport)であったが、2017年4月27日から、正式名称がダニエル・K・イノウエ国際空港(: Daniel K. Inouye International Airport)となった[1][注 1]。これはハワイ州出身で日系アメリカ人初の連邦上院議員だったダニエル・K・イノウエに由来する[2]。命名に向けては姪孫であるイブキ氏(私人)が後押ししたと報道されている。

ダニエル・K・イノウエ国際空港
Daniel K. Inouye International Airport
Daniel Inouye Airport Aloha Sign.jpg
Honolulu09.JPG
IATA: HNL - ICAO: PHNL
概要
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
所在地 ハワイ州ホノルル市
種類 軍民共用
標高 4 m (13 ft)
座標 北緯21度19分07秒 西経157度55分20秒 / 北緯21.31861度 西経157.92222度 / 21.31861; -157.92222座標: 北緯21度19分07秒 西経157度55分20秒 / 北緯21.31861度 西経157.92222度 / 21.31861; -157.92222
公式サイト http://airports.hawaii.gov/hnl/
地図
空港の位置
空港の位置
HNL/PHNL
空港の位置
空港の位置
HNL/PHNL
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
08L/26R YES 3,749×46 舗装
08R/26L YES 3,658×61 舗装
08W/26W NO 1,524×91
04L/22R NO 2,119×46 舗装
04R/22L YES 2,743×46 舗装
04W/22W NO 914×46
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空港の一覧
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目次

概要編集

1927年3月21日、ジョン・ロジャース空港(John Rodgers Airport)として開港した[3]。1947年5月2日、ホノルル国際空港(Honolulu International Airport)へと名称が変更された[4]

太平洋地域のハブ編集

ハワイ州最大の都市であるホノルル、真珠湾の南東に位置するハワイ州最大の国際空港で、オアフ島のみならずハワイの空の玄関口である。

アメリカとアジアを結ぶ太平洋航空路の結節点に位置することから、アメリカの航空会社がアメリカ本土やアラスカ州アメリカ領サモアなどとの間の定期便を運航するのみならず日本大韓民国フィジータヒチフィリピンカナダオーストラリアニュージーランドなどの環太平洋地域各国の航空会社も多く乗り入れる太平洋地域のハブ空港的存在である。またオアフ島に隣接するハワイ諸島へのハブ空港にもなっている。

24時間空港編集

 
リーフ・ランウェイ
 
ウィキウィキバス

24時間空港で日中夜間を問わず発着数も多く、4つの主要な滑走路と水上飛行機用の滑走エリアを持ち、海側にある08R/26L(「リーフ・ランウェイ」と呼ばれる)は、かつてスペースシャトルの緊急着陸用滑走路に指定されていた。

ウィキウィキバス編集

メインターミナル中心部を使用する便以外の国際線旅客の多くは、ターミナル到着後に到着ゲートからメイン・ターミナルの入国審査場まで「ウィキウィキバス(Wiki Wiki Bus)」と呼ばれる2両連結のバスによって移動する。このバスは同空港のシンボル的存在となっている。

しかし旧型のバスは車内に空調設備がない上、乗り換え時に空調のない屋外へ出なければいけないことや、段差がありバリアフリー対応が難しいことから、新しく建設される連絡通路と動く歩道の完成後には全廃されることになった。

2009年10月16日より、ゲート26から34までのターミナル北側のウイングについて先行して工事が開始されたが、2009年末現在、動く歩道はごく一部しか設置されていないため、国際線が先述のゲートに到着した場合は、車椅子利用など介助の必要なケースのみ2階からウィキウィキバスで移動、他の大半の利用者は3階の数百メートルある通路のほぼ全区間を徒歩で移動することが必要となっている。

団体客専用出口編集

なお、日本をはじめとした周辺諸国から団体ツアー客が多く訪れることもあり、メインターミナルの国際線旅客用出口には、団体ツアー客向けの大型バスの駐車場に直結した団体客専用出口が用意されている。

ヒッカム空軍基地編集

隣接地にアメリカ合衆国空軍ヒッカム空軍基地があり、滑走路をホノルル国際空港と共有している。同基地は太平洋の中心に位置することもあり、アメリカの世界戦略における重要拠点の一つである。

ターミナル編集

 
メイン・ターミナル

旅客ターミナルは、国内線と国際線が使用する「メイン・ターミナル」と、ホノルル国際空港をハブ空港とするハワイアン航空が使用する「インター・アイランド・ターミナル」、ハワイ諸島内の便が使用する「コミューター・ターミナル」の3つがある。

また、貨物機専用ターミナルは5か所の貨物エリア内に、航空会社所有と州所有の9つのターミナルビルが置かれている。なお、各ターミナルは出発カウンターや連絡通路などの空港内の公共スペースの多くがオープンエアとなっている。

主な施設編集

  • レストラン : レストランやカフェが複数設けられており、メイン・ターミナルにはバーガーキングスターバックスなどのファストフードを中心としたフードコートがある。
  • 売店 : キオスクやニューススタンド、ハワイの名産品を中心にした土産物屋や花屋が複数設けられている。
  • 免税店 : メイン・ターミナル内の制限エリア内には、免税店が複数設けられているほか、「エルメス」などの高級ブランドブティックも設けられている。
  • レンタカー : 空港敷地内には「ハーツ」や「エイビス」、「ダラー」、「ナショナル」、「スリフティ」、「アラモ」などの大手レンタカー会社のオフィスが設けられており、各レンタカー会社により、出発着口から各レンタカー会社までの巡回バスが運行されている。
  • 駐車場 : 各ターミナルに接続した大規模な駐車場が設けられている。
  • その他 : ビジネスセンター、ATM、両替所などがある。なお保安上の観点から、コインロッカーは設けられていない他、空港敷地内にホテルはない。

就航路線と航空会社編集

 
2013年1月時点での国際線及び長距離国内線就航都市一覧

コミューター・ターミナル編集

ロビー 1
航空会社 目的地
  アイランドエアー ラナイ英語版
  モクレレ航空 カフルイカパルア英語版コナ、ラナイ、モロカイ英語版カムエラ英語版

インター・アイランド・ターミナル編集

ロビー 2
航空会社 目的地
  ハワイアン航空 ハワイ諸島: ヒロ、カフルイ、カパルア、コナ、ラナイ英語版リフエ英語版、モロカイ
アメリカ本土: ラスベガスロサンゼルスニューヨーク/ジョン・F・ケネディオークランドロングビーチフェニックスポートランドサクラメントサンディエゴサンフランシスコサンノゼシアトル/タコマ
ロビー 3
航空会社 目的地
  ハワイアン航空 日本: 東京/羽田東京/成田大阪/関西札幌/新千歳
ポリネシア: オークランドパゴパゴパペーテ
オーストラリア: ブリスベンシドニー
東アジア: 北京/首都ソウル/仁川

メイン・ターミナル編集

航空会社 就航地
  ユナイテッド航空 日本: 東京/成田
アメリカ本土: シカゴ/オヘアデンバーヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、サンフランシスコ、ワシントン/ダレス
ミクロネシア: マジュロクワジャリンコスラエポンペイチュークグアム
  デルタ航空 日本: 東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部福岡
アメリカ本土: ボストンデトロイトアトランタ、ロサンゼルス、ソルトレイクシティ、サンフランシスコ、シアトル/タコマ
[季節運航]: ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ、ポートランド
東南アジア マニラ
  アラスカ航空 アンカレッジ、オークランド、ポートランド、サンディエゴ、サンノゼ、シアトル/タコマ
[季節運航]: ベリンハム英語版
  アメリカン航空 ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、フェニックス、ロンドン/ヒースロー(ロサンゼルス経由)
  オムニエアインターナショナル[5] ラスベガス
  ヴァージン・アメリカ サンフランシスコ、ロサンゼルス
  エア・カナダ ルージュ英語版 バンクーバー
[季節運航]: トロント
  ウエストジェット航空 バンクーバー
[季節運航]: カルガリービクトリア
  日本航空 東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部
  全日本空輸 東京/成田、東京/羽田
  大韓航空 ソウル/仁川(東京/成田経由便もあり)、東京/成田
  ジンエアー ソウル/仁川
  アシアナ航空 ソウル/仁川
  中国東方航空 上海/浦東
  中国国際航空 北京/首都
  チャイナエアライン 台北/桃園(東京/成田経由便もあり)、東京/成田(2017年10月29日より季節運航に変更予定)[6]
  フィリピン航空 マニラ
  エアアジアX クアラルンプール、大阪/関西
  スクート シンガポール、大阪/関西
  カンタス航空 シドニー
  ジェットスター航空 メルボルン、シドニー
  ニュージーランド航空 オークランド
  フィジー・エアウェイズ アピアクリスマス島ナンディ

貨物便編集

航空会社 目的地
  アロハ・エアカーゴ ヒロ、カフルイ、カイルア・コナ、リフエ
  アジア・パシフィック・エアラインズ グアム、キリスィマスィ島、クワジャリン、マジュロ、パゴパゴ、ポンペイ、グアム
  コーポレート・エア英語版 モロカイ、カラウパパ、ワイメア・コハラ、カパルア、ラナイ、リフエ
  フェデラル・エクスプレス ヒロ、ロサンゼルス、メンフィス、オークランド、シドニー
  カリッタ・エア英語版 香港、ロサンゼルス
  ユナイテッド・パーセル・サービス 香港、ロングビーチルイビル、カフルイ、カイルア・コナ、オンタリオ、シドニーなど

旅客便就航都市一覧編集

  ハワイ州内
  アメリカ国内
ポリネシア
ミクロネシア
その他オセアニア
北アメリカ
アジア

廃止された路線編集

日本編集

 
ユナイテッド航空のボーイング747型機とパンアメリカン航空のボーイング707型機(1973年

日本 - ホノルル線を運航していたものの撤退した航空会社は多く、古くは英国海外航空の世界一周便の一部として東京国際空港からの直行便が1970年代初頭まで運航されていた他、タイエア・サイアムが運航していたこともある。また、開設当初から同路線のアメリカ側航空会社の主力であったパンアメリカン航空は、1985年に同社の経営状況悪化により路線をユナイテッド航空に譲渡した。

その後、1990年代には全日本空輸名古屋空港と関西国際空港からの直行便を運航していた他、日本エアシステムが成田国際空港との直行便を運航していた(DC-10-30による週2便)が、いずれも撤退した。

またユナイテッド航空(関西国際空港。後述の全日本空輸の路線が運休となった際に路線継承しコードシェア便運航していた)やコンチネンタル・ミクロネシア(成田国際空港と中部国際空港)、ノースウエスト航空名古屋空港(当時)などの直行便も相次いで運休となった。

なお、過去にはノースウエスト航空(運航開始当初はハワイアン航空名義)及びJALウェイズによって福岡空港との間にも直行便が運航されていたが、前者は1990年代後半に、後者は2005年10月5日をもって運休となった。また、日本航空グループは新千歳空港仙台空港との間にも毎日定期便を運航していたほか、広島空港新潟空港などの地方空港との間にも週2往復程度直行便を運航していた。

その他編集

 
途中経由地のグアムに駐機するパンアメリカン航空のマーチン M130「チャイナクリッパー」

その他、1935年にパンアメリカン航空がサンフランシスコ - ホノルル - マニラ - 香港(サンフランシスコ - ホノルル - ミッドウェイ島 - ウェーク島 - グアム - マニラに変更)を結ぶ世界最初の太平洋横断航空便をマーチン M130「チャイナ・クリッパー」飛行艇で開設したものの、第二次世界大戦の勃発により廃止された。なお、飛行艇による太平洋横断便はその後現在に至るまで運行されていない。

また、エバー航空台湾)などもそれぞれの国から直行便を運航していたが、いずれも短い期間で運休となったほか、かつてカナディアン航空が運航し、その後同社を買収したエア・カナダが路線を引き継ぎ運航していた同社のホノルル-シドニー便も運休となった[7]

他の国の航空会社も、アメリカ本土路線を直行化させ、ホノルル撤収となった航空会社も少なくない。シンガポール航空マレーシア航空がその例でシンガポール - 香港 - ホノルル - サンフランシスコ線を運行していたシンガポール航空はDC-10-30から747-200B、そして航続距離が長い747-400にスケールアップし直行が可能になったのを理由に路線の再編により直行化されて撤退[8]クアラルンプール - 台北 - ホノルル - ロサンゼルス線を運行していたマレーシア航空も、やはり同じ理由で撤退となった[9]ジャカルタ - マニラ - ホノルル - ロサンゼルス線を運行していたガルーダ・インドネシア航空は、アジア通貨危機による理由などで北米線を廃止したのと同時撤退。撤退ではないが、大韓航空のKE001/002便(ソウル/仁川 - 東京/成田 - ロサンゼルス)は、かつてはホノルル寄航を行っていた。1989年の747-400導入に伴う再編で直行化、寄航中止となったが、2013年3月31日より、同便の行先をホノルルに変更し、KE001/002便が再度ホノルルに就航している[10]。日本航空も、機材の航続距離が短い時代には、ロサンゼルス便やサンフランシスコ便をホノルル経由で運行していた[11]

また、ホノルル国際空港とハワイ諸島各地を日本航空機製造YS-11で運航していたほか、ホノルル国際空港とアメリカ本土を結ぶ路線を運航していたミッドパシフィックエア1988年に運航停止した。またアロハ航空が2008年4月1日をもって運航停止、その数日後には、アメリカ西海岸複数都市とホノルルを結んでいた格安航空会社ATA航空が相次いで運行を休止、原油価格の高騰もあり、一時ハワイ諸島間、アメリカ本土との間の航空運賃が高騰する原因となった。

ヨーロッパアフリカ発着の便については、ほとんど運航実績がないが、1970年代初頭まで英国海外航空の世界一周便が乗り入れていた。[要出典]

空港へのアクセス編集

また、州間高速道路H-1号線を使い、タクシーで25 - 30分程度でホノルルのダウンタウンワイキキに行くことができる他、空港内には多くのレンタカー会社のオフィスが設置されており、多くの旅客が使用している。

ホノルル・レール・トランジット英語版の空港駅が、2025年以降の開業をめざし建設工事中である。

脚注編集

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  1. ^ “ハワイ・ホノルル空港、「イノウエ」空港に改名 日系議員にちなみ”. 産経新聞. (2017年5月2日). http://www.sankei.com/world/news/170502/wor1705020036-n1.html 
  2. ^ Honolulu airport renamed after late Sen. Daniel Inouye - khon2 April 28, 2017
  3. ^ John Rodgers Airport - ハワイ州政府
  4. ^ Honolulu International Airport - ハワイ州政府
  5. ^ Vacations Hawaii(現地旅行会社)によるチャーター便専用
  6. ^ チャイナエアライン、東京/成田〜ホノルル線を季節運航にTraicy 2017年7月20日
  7. ^ ACによるホノルル - バンクーバー国際空港間は継続運航。なおホノルル - シドニー間の路線はジェットスター航空ハワイアン航空が運航中
  8. ^ 成田経由のSQ011/012は開設当初から寄航していなかった
  9. ^ 2008年のサムプライム問題及びリーマンブラザーズショック以降北米線はこのほかにもストックホルム・アーランダ空港経由ニューアーク・リバティ空港便もあったが消滅し現在はロサンゼルス線だけとなった
  10. ^ “大韓航空、成田/ホノルル線開設、LAX線振替で-13年3月末から”. 旅行業界 最新情報 トラベルビジョン (トラベルビジョン). (2012年12月26日). http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=56125 2015年3月12日閲覧。 
  11. ^ Hawaii Route History”. 日本航空. 2015年3月12日閲覧。
  1. ^ IATA(HNL)、ICAO(PHNL)は変更されていない。

関連項目編集

外部リンク編集