セイヨウヒイラギガシ

ホルムオークから転送)

セイヨウヒイラギガシ(西洋柊樫、学名:Quercus ilex)は、ブナ科コナラ属の常緑高木。英名にはevergreen oak[1]holly oak[2]holm oakなどがある。トキワガシ(常磐樫)とも呼ばれる。

セイヨウヒイラギガシ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
: セイヨウヒイラギガシ Q. suber
学名
Quercus ilex
和名
セイヨウヒイラギガシ
英名
evergreen oak、holly oak、holm oak

特色 編集

 
セイヨウヒイラギガシの2亜種の自生域(塗りつぶし)および人為的移入地(三角形)

原産地は地中海沿岸地域。英名に用いられているholmはholly(ヒイラギ)の古名[3]。葉の形がセイヨウヒイラギに似ていることからセイヨウヒイラギガシという名前を持つ。ホワイトオークに分類され、毎年夏季にドングリが熟す。大型の常緑樹であり、生育場所によっては樹高が21mから28mに達することもあり、周囲長が6mを超えることもある。

硬く丈夫な木材となるため、古代から建物の柱材、工具荷馬車船舶ワイン樽英語版などに用いられている。薪や炭の生産にも使用される。イベリコ豚が放牧されるカシの森林をデエサと呼び、デエサにはセイヨウヒイラギガシの森とコルクガシの森の2種類がある。セイヨウヒイラギガシのデエサで育ったイベリコ豚のほうが上質だとされる。

脚注 編集

  1. ^ BSBI List 2007” (xls). Botanical Society of Britain and Ireland. 2015年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月17日閲覧。
  2. ^ "Quercus ilex". Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA. 2016年1月31日閲覧
  3. ^ Holm Oak, 2002