ホンダ・キャパ
キャパ(CAPA)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたトールワゴン型の小型自動車である。
ホンダ・キャパ GA4/6型 | |
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製造国 |
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販売期間 | 1998年 – 2002年 |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドア トールワゴン |
エンジン | D15B型:1.5L 直4 SOHC 16バルブ |
駆動方式 | FF/4WD |
最高出力 | 98PS/6,300rpm |
最大トルク | 13.6kgf·m/3,500rpm |
変速機 | CVT/4速AT |
サスペンション |
前:マクファーソンストラット 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 |
全長 |
前・中期型:3,775mm 後期型:3,790mm |
全幅 | 1,640mm |
全高 |
FF:1,650mm 4WD:1,670mm |
ホイールベース | 2,360mm |
車両重量 | 1,080 - 1,190kg |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式リーディング・トレーリング |
スタビライザー形式 |
前:トーション・バー式 後:トーション・バー式 |
後継 | ホンダ・モビリオ(事実上) |
-自動車のスペック表- |
概要編集
「J・ムーバー」のシリーズ第1弾として、ロゴのプラットフォームを流用し開発された。「J・ムーバー」はオデッセイ などに代表される「クリエイティブ・ムーバー」の第2ステージとして、「Small is Smart」の発想をもとに、日常生活での使いやすさやコンパクトさ、軽さゆえの低燃費(エコロジー)さに加え、楽しさ(Joyful)をも求め提案されたものであった[1]。スペースフルな使い勝手で人気を獲得し、同年発売の日産・キューブなどとともにコンパクトカーの分野に、ハイルーフワゴンという分野を確立させた[2]。
街乗りでのベストサイズをめざしたコンパクトな車体寸法でありながら、家族で乗ってもゆとりのある室内空間を再現するためにデュアルデッキ・パッケージ[3]を基本に設計されている。実際は、ロゴの車台の上にもう1枚のキャビンフロアを配置した二重フロア構造となっている。このため、ベースとなったロゴよりボディが強化され、それに伴う車体重量の増加によりサスペンションの設定が見直され、ロゴで問題視されたサスペンションセッティングが改善された。
搭載されたエンジンは、D15B型 直4 1.5L SOHC 16バルブのみで、組合わされたトランスミッションは、当初ホンダマルチマチック(CVT)のみであったが、マイナーチェンジの際に廉価版として4速ATが追加された。全グレードシフトレバーはフロア式。
搭載エンジン編集
初代 GA4/6型(1998年-2002年)編集
- 1997年 - 東京モーターショーに「J-MW」として出展された。
- 1998年4月23日 - 正式発表される(販売は翌4月24日)。
- 1999年9月16日 - マイナーチェンジがおこなわれた。外観はバンパーの変更程度であったが、4WD仕様(デュアルポンプシステムのリアルタイム4WD)が追加されたほか、トランスミッションは4速AT(FFのみ)とマルチマチックSとの2種類となった。安全面ではブレーキアシストを追加し、インテリアでは全車にタコメーターを標準装備した。
- 2000年11月30日 - マイナーチェンジがおこなわれた。フロントグリル・バンパー・シートなどが変更され、特別仕様車だった「ツイッテル」を常設グレードに追加した。
- 2001年12月21日 - 事実上の後継車であるモビリオの登場後も継続して生産・販売された。
- 2002年1月[4]-生産・販売を終了した。販売期間中の新車登録台数の累計は11万331台[5]カスタムパーツは大量に発売された。
車名の由来編集
才能、許容範囲、包容力といった意味を持つ英語、Capacityからの造語。
取扱販売店編集
脚注編集
関連項目編集
- 本田技研工業
- ホンダ・ロゴ - ベース車
- ホンダ・モビリオ - 実質的後継車
- 原始家族フリントストーン - 前期型のCMキャラ。また、同テーマ曲の替え歌が流れていた。
- 老人と子供のポルカ - 後期型でCMソングとして使用された(ただし替え歌として)