アメリカスズカケノキ

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アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木[2]学名: Platanus occidentalis)は、スズカケノキ科スズカケノキ属落葉高木である。

アメリカスズカケノキ
Platanus occidentalis
Platanus occidentalis
アメリカ合衆国、2007年6月18日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
: ヤマモガシ目 Proteales
: スズカケノキ科 Platanaceae
: スズカケノキ属 Platanus
: アメリカスズカケノキ
P. occidentalis
学名
Platanus occidentalis
L.[1]
和名
アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木)、セイヨウボタンノキ(西洋釦の木)、プラタナス
英名
American sycamore
変種
  • P. o. var. glabrata
  • P. o. var. occidentalis
  • P. o. var. palmeri
生息図
生息図

英名American sycamore で、buttonwood(和名:ボタンノキ[2])とも呼ばれる。日本でプラタナスとよばれる樹種(スズカケノキモミジバスズカケノキ、アメリカスズカケノキ)のうちのひとつで、この3種の中での切れ込みが最も浅くて葉身が大きいのが特徴[2]和名の由来は、北アメリカの原産で、果実の姿が山伏が首からさげていた鈴飾りに似ていることによる[2]

特徴 編集

大気汚染に強く、生長が早い[3]樹皮は暗褐色で縦に割れる[3]。幹は他のプラタナスほど斑ではない[2]。葉は長さ7 - 20センチメートル (cm) 、幅8 - 22 cmの掌形で、浅く3裂から5裂する[3]。葉身はコウモリが羽を広げたような形をしており、秋には黄葉し、黄褐色に色づいて葉柄ごと落葉する[2]雌雄同株[3]雄花は黄緑色で、雌花は赤色[3]果実は、綿毛が密集した直径3 cmほどの球形で、長い果柄に1個つき、秋に熟す[3][2]

分布・生育地 編集

北アメリカ原産[3]日本には明治時代に渡来し[3]、日本全土に分布する[2]

利用 編集

日本で街路樹公園樹として使われる[3]。日本でもっともよく見かけられるプラタナスであるモミジバスズカケノキ[2]、本種とスズカケノキ雑種である。

脚注 編集

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年11月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 亀田龍吉 2014, p. 66.
  3. ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 71.

参考文献 編集

  • 亀田龍吉『落ち葉の呼び名事典』世界文化社、2014年10月5日。ISBN 978-4-418-14424-2 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、71頁。ISBN 4-522-21557-6 
  • 茂木透写真『樹に咲く花 離弁花2』高橋秀男勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、12-13頁。ISBN 4-635-07004-2 

関連項目 編集

外部リンク 編集