ボビー・グリーン

ボビー・グリーンBobby Green1986年9月9日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家カリフォルニア州サンバーナーディーノ出身。ピナクルMMA所属。元KOTC世界ライト級王者。元KOTC世界ジュニアウェルター級王者。

ボビー・グリーン
本名ボビー・レイ・グリーン
(Bobby Ray Green)
生年月日 (1986-09-09) 1986年9月9日(36歳)
出身地アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンバーナーディーノ
通称キング
(King)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
身長178 cm (5 ft 10 in)
体重70 kg (154 lb)
階級ウェルター級
ライト級
スーパーライト級
リーチ180 cm (71 in)
拠点アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州フォンタナ
チームピナクルMMA (2009年 - )
ランクブラジリアン柔術 (青帯)
現役期間2008年 -
総合格闘技記録
試合数44
勝利29
ノックアウト10
タップアウト8
判定11
敗戦14
ノックアウト4
タップアウト2
判定8
引き分け1
その他
子供3人
総合格闘技記録 - SHERDOG

来歴編集

カリフォルニア州サンバーナーディーノで生まれる。5歳の時に父親が投獄され、母親が薬物依存症であったため里子となった。高校2年生時にレスリングを始め、州のトーナメントに2度出場した。その後、子供を養うために倉庫の作業員として働きながら、2008年から総合格闘技のキャリアを開始した[1]

KOTC編集

2009年2月27日、KOTC初参戦となったKOTC: Immortalでジョン・ウロアと対戦し、腕ひしぎ十字固めで1R一本勝ち。

2010年2月25日、KOTC: ArrivalのKOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチで王者リッキー・レジャーに挑戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。王座獲得に成功した。

2010年8月13日、KOTC: Imminent DangerのKOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチで挑戦者ダロン・クルックシャンクと対戦し、ギロチンチョークで2R一本勝ち。王座の初防衛に成功した[2]

2010年10月7日、KOTC: InfernoのKOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチで挑戦者ティム・ミーンズと対戦し、2R終了時に試合を棄権しTKO負け。王座から陥落した。

2011年4月21日、KOTC: Moral VictoryのKOTC世界ライト級タイトルマッチで王者ドム・オグラディに挑戦し、3-0の5R判定勝ち。王座獲得に成功し、KOTC二階級制覇を達成した。

UFC編集

2013年2月2日、UFC初参戦となったUFC 156でジェイコブ・ヴォルクマンと対戦し、リアネイキドチョークで3R一本勝ち。サブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年7月26日、UFC on FOX 12でライト級ランキング3位のジョシュ・トムソンと対戦し、2-1の判定勝ち。

2014年11月22日、UFC Fight Night: Edgar vs. Swansonでライト級ランキング11位のエジソン・バルボーザと対戦し、0-3の判定負け。

2016年6月4日、UFC 199でライト級ランキング11位のダスティン・ポイエーと対戦し、左フックでダウンを奪われパウンドで1RKO負け[3]

2017年10月7日、UFC 216ランド・バンナータと対戦し、1-1の判定ドロー。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年12月15日、UFC on FOX 31でドラッカー・クロースと対戦し、0-3の判定負け。海外のMMAメディアサイトの採点では14人中11人の記者がグリーンの勝利を支持した[4]

2019年11月16日、UFC Fight Night: Błachowicz vs. Jacaréフランシスコ・トリナウドと対戦し、0-3の判定負け。海外のMMAメディアサイトの採点では15人中10人の記者がグリーンの勝利を支持した[5]

2020年8月1日、UFC Fight Night: Brunson vs. Shahbazyanランド・バンナータと再戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2020年10月31日、UFC Fight Night: Hall vs. Silvaティアゴ・モイゼスと対戦し、0-3の判定負け。海外のMMAメディアサイトの採点では15人中11人の記者がグリーンの勝利を支持した[6]

2021年8月7日、UFC 265ラファエル・フィジエフと対戦。激しい打撃戦を繰り広げたものの、僅差で0-3の判定負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[7]

2021年11月6日、UFC 268アル・アイアキンタと対戦し、1Rに右ストレートでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]

2022年2月12日、UFC 271でナスラット・ハクパラストと対戦し、ボクシングの攻防で終始圧倒して3-0の判定勝ち。なお、この試合でUFCライト級新記録となる最多合計有効打数「1404発」を記録し、これまでエヴァン・ダナムが保持していた「1225発」を更新した[9]

2022年2月26日、前戦から14日後の試合となったUFC Fight Night: Makhachev vs. Greenでライト級ランキング4位のイスラム・マカチェフと対戦し、パウンドで1RTKO負け。足首の負傷で欠場したベニール・ダリウシュの代役を受けての緊急出場であった[10][11]

2022年5月16日に行われた抜き打ち薬物検査で、グリーンから禁止薬物デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の陽性反応が出たため、全米アンチ・ドーピング機関(USADA)はグリーンに6カ月間の出場停止処分を科した[12]

2022年12月17日、UFC Fight Night: Cannonier vs. Stricklandドリュー・ドーバーと対戦。スタンドの攻防で優勢に試合を進めるも、2Rに左フックで逆転のKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]

戦績編集

総合格闘技 戦績
44 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
29 10 8 11 0 1 0
14 4 2 8 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ドリュー・ドーバー 2R 2:45 KO(左フック) UFC Fight Night: Cannonier vs. Strickland 2022年12月17日
× イスラム・マカチェフ 1R 3:23 TKO(パウンド) UFC Fight Night: Makhachev vs. Green 2022年2月26日
ナスラット・ハクパラスト 5分3R終了 判定3-0 UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2 2022年2月12日
アル・アイアキンタ 1R 2:25 TKO(右ストレート→パウンド) UFC 268: Usman vs. Covington 2 2021年11月6日
× ラファエル・フィジエフ 5分3R終了 判定0-3 UFC 265: Lewis vs. Gane 2021年8月7日
× ティアゴ・モイゼス 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Hall vs. Silva 2020年10月31日
アラン・パトリック 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Waterson vs. Hill 2020年9月12日
ランド・バンナータ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Brunson vs. Shahbazyan 2020年8月1日
クレイ・グイダ 5分3R終了 判定3-0 UFC on ESPN 11: Blaydes vs. Volkov 2020年6月20日
× フランシスコ・トリナウド 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Błachowicz vs. Jacaré 2019年11月16日
× ドラッカー・クロース 5分3R終了 判定0-3 UFC on FOX 31: Lee vs. Iaquinta 2 2018年12月15日
エリック・コク 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 27: Jacare vs. Brunson 2 2018年1月27日
ランド・バンナータ 5分3R終了 判定1-1 UFC 216: Ferguson vs. Lee 2017年10月7日
× ラシッド・マゴメドフ 5分3R終了 判定1-2 UFC on FOX 24: Johnson vs. Reis 2017年4月15日
× ダスティン・ポイエー 1R 2:53 KO(左フック→パウンド) UFC 199: Rockhold vs. Bisping 2 2016年6月4日
× エジソン・バルボーザ 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Edgar vs. Swanson 2014年11月22日
ジョシュ・トムソン 5分3R終了 判定2-1 UFC on FOX 12: Lawler vs. Brown 2014年7月26日
パット・ヒーリー 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 9: Johnson vs. Benavidez 2 2013年12月14日
ジェームス・クラウス 1R 3:50 TKO(左ミドルキック) UFC: Fight for the Troops 3 2013年11月6日
ジェイコブ・ヴォルクマン 3R 4:25 リアネイキドチョーク UFC 156: Aldo vs. Edgar 2013年2月2日
マット・ライスハウス 5分3R終了 判定3-0 Strikeforce: Rousey vs. Kaufman 2012年8月18日
ジェームス・テリー 5分3R終了 判定2-1 Strikeforce: Barnett vs. Cormier 2012年5月19日
JP・リース 3R 2:25 リアネイキドチョーク Strikeforce Challengers: Britt vs. Sayers 2011年11月18日
チャロン・スペイン 2R 2:54 肩固め Strikeforce Challengers: Larkin vs. Rossborough 2011年9月23日
× ジェシアス・カバウカンチ 5分3R終了 判定1-2 Strikeforce: Fedor vs. Henderson 2011年7月30日
ドム・オグラディ 5分5R終了 判定3-0 KOTC: Moral Victory
【KOTC世界ライト級タイトルマッチ】
2010年4月21日
× ティム・ミーンズ 2R 5:00 TKO(棄権) KOTC: Inferno
【KOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ】
2010年10月7日
ダロン・クルックシャンク 2R 2:39 ギロチンチョーク KOTC: Imminent Danger
【KOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ】
2010年8月13日
リッキー・レジャー 1R 4:27 TKO(右フック→パウンド) KOTC: Imminent Danger
【KOTC世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ】
2010年2月25日
チャールズ・"クレイジーホース"・ベネット 1R 2:17 KO(右フック→パウンド) KOTC: Fight 4 Hope 2009年12月17日
× デビッド・ミッチェル 1R 0:54 トーホールド TPF 2: Brawl in the Hall 2009年12月3日
セヴァク・マガキアン 1R 2:24 TKO(パンチ連打) Respect in the Cage 2 2009年11月20日
ジェフ・トーチ 1R 1:29 ギブアップ(パウンド) KOTC: Jolted 2009年10月3日
ジョン・ウロア 1R 腕ひしぎ十字固め KOTC: Immortal 2009年2月27日
× ダン・ローゾン 1R 4:55 リアネイキドチョーク Affliction: Day of Reckoning 2009年1月24日
トビー・グリア 1R 1:23 肩固め TFA 11
【TFAライト級タイトルマッチ】
2008年7月12日
ハファエル・サロマオ 1R 4:10 TKO(パンチ連打) Warriors Fighting Championship
【WFCライト級トーナメント決勝】
2008年6月28日
イスラエル・ジロン 1R 2:47 KO(パンチ連打) Warriors Fighting Championship
【WFCライト級トーナメント準決勝】
2008年6月28日
サンティアゴ・マンサナレス 3分3R終了 判定2-1 Warriors Fighting Championship
【WFCライト級トーナメント準々決勝】
2008年6月28日
レイモンド・アヤラ 2R 1:59 チョーク Total Fighting Alliance 10 2008年3月22日
ハーマン・テラド 3R 1:28 ギロチンチョーク COF 11: No Mercy 2008年3月8日
× ジョシュ・ガスキンス 3分3R終了 判定0-3 Valor Fighting: Fight Night 2008年3月7日
ヘンリー・ブリオネス 1R 0:48 ギロチンチョーク UCM 5 - Deadly Zone 2008年2月23日
ニール・エイブラムス 3R 1:12 KO(パンチ) Total Fighting Alliance 9 2008年1月19日

獲得タイトル編集

表彰編集

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト (4回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト (1回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト (1回)

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集