ボルダー (コロラド州)

アメリカ合衆国コロラド州の都市

ボルダー(もしくは、ボールダー、ボウルダー、Boulder)は、アメリカ合衆国コロラド州ボルダー郡に位置する都市。人口107,353人(2018年)。州都デンバーの北西40km (25マイル) に位置している。

ボルダーのシンボル、フラットアイアン山
ボルダー街並み
冬のボルダー

標高5,430フィート(1,655m)にあり、陸上選手などが高地トレーニングを行うことで知られている[1]

コロラド州内で最大規模の大学であるコロラド大学ボルダー校があるため学生人口が多い。また市外から同大学にMBA課程を目的に訪れる人も多い。 ボルダー市は、近年まで、オープン・スペース※下記補足)での人口成長率に制限を設ける都市計画が行われていることで知られた。しかし、交通渋滞を発生させるため、大学や商業施設の成長に合わせて、居住の制限を緩和している。

科学とテクノロジー、エンジニアリング、数学における教育およびビジネス形成、雇用についてまとめたブルームバーグ頭脳集中指数によれば、全米1位となった[2]

地理 編集

ロッキー山脈グレートプレーンズの間のボルダーバレーに位置し、町を見下ろすフラットアイアン山が有名。

アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積65.7 km2 (25.4 mi2) である。このうち63.1 km2 (24.4 mi2) が陸地で2.6 km2 (1.0 mi2) が水地域である。総面積の3.94%が水地域となっている。

気候 編集

ケッペンの気候区分ではステップ気候(BSk)に属する。

ボルダー(平均値1981–2010年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 23
(74)
26
(79)
32
(90)
31
(88)
35
(95)
40
(104)
40
(104)
39
(102)
38
(100)
33
(92)
26
(79)
24
(76)
40
(104)
平均最高気温 °C°F 8.3
(46.9)
9.1
(48.3)
13.3
(56.0)
17.4
(63.3)
22.3
(72.2)
27.6
(81.6)
30.9
(87.7)
29.6
(85.3)
25.4
(77.7)
18.8
(65.8)
12.1
(53.7)
7.4
(45.3)
18.5
(65.3)
平均最低気温 °C°F −5.4
(22.2)
−4.9
(23.1)
−1.6
(29.2)
2
(35.6)
6.4
(43.5)
10.7
(51.3)
14.1
(57.3)
13.4
(56.1)
8.9
(48.0)
3.2
(37.8)
−1.9
(28.5)
−5.9
(21.3)
3.2
(37.8)
最低気温記録 °C°F −36
(−33)
−33
(−28)
−25
(−13)
−19
(−3)
−8
(17)
−7
(20)
4
(40)
4
(40)
−9
(15)
−19
(−2)
−24
(−12)
−31
(−24)
−36
(−33)
降水量 mm (inch) 18
(.71)
21.3
(.84)
53.8
(2.12)
68.6
(2.70)
71.4
(2.81)
55.9
(2.20)
45.5
(1.79)
48.5
(1.91)
41.4
(1.63)
39.6
(1.56)
34
(1.34)
22.9
(.90)
521
(20.51)
降雪量 cm (inch) 29.5
(11.6)
29.5
(11.6)
43.7
(17.2)
29
(11.4)
1.8
(.7)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
3.6
(1.4)
14.2
(5.6)
36.1
(14.2)
35.3
(13.9)
222.5
(87.6)
平均降水日数 (≥0.01 in) 5.3 6.4 8.4 10.0 12.1 10.4 10.4 10.8 8.3 7.2 5.9 5.7 101.0
平均降雪日数 (≥0.1 in) 5.2 6.3 6.4 4.2 .6 0 0 0 .5 1.8 4.8 5.4 35.2
出典:NOAA (極値 1893–)[3]

人口動静 編集

2018年現在の推定人口では、この都市は人口107,353人であり、2010年の国勢調査に比べて約10%人口が増加している。39,596世帯、及び16,788家族が暮らしている。人口密度は1,680.1/km2 (4,351.6/mi2) である。645.2/km2 (1,670.8/mi2) の平均的な密度に40,726軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人88.33%、アフリカン・アメリカン1.22%、先住民0.48%、アジア4.02%、太平洋諸島系0.05%、その他の人種3.50%、及び混血2.40%である。人口の8.24%はヒスパニックまたはラテン系である。

この都市内の住民は14.8%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が25.9%、25歳以上44歳以下が33.0%、45歳以上64歳以下が18.4%、及び65歳以上が7.8%にわたっている。中央値年齢は29歳である。女性100人ごとに対して男性は106.8人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は107.4人である。

この都市の世帯ごとの平均的な収入は44,748米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は70,257米ドルである。男性は41,829米ドルに対して女性は32,100米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入 (per capita income) は27,262米ドルである。人口の17.4%及び家族の6.4%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の10.4%及び65歳以上の6.5%は貧困線以下の生活を送っている。

 
ボルダーを歩くコロラド大学生

住民のバックグラウンドはコロラド大学の関係者の他に、IBMなどの企業に勤めるビジネスマン、リタイアして老後をエンジョイする高齢者層など様々である。

歴史 編集

1967年、ボルダーの住民は、都市の中のオープンスペースによる緩衝帯を維持するために、アメリカで最も高い課税をされている。

1996年12月26日、美少女コンテストで多くの優勝経験があった当市在住の6歳の少女ジョンベネ・パトリシア・ラムジーが殺害される事件が発生。未解決事件となっている。


治安 編集

オープンスペース 編集

都市計画では、都市化(鋪装や建物建築)から保護されている土地とされる。ボルダー市の場合、市の周辺を取り囲むように配置された市有地。開発をしない土地を市が持つことで、市街地の拡散を防いでいる。

劇中に登場するボルダー市 編集

  • 小説『ザ・スタンド(The Stand)』(スティーブン・キング、1978年)
  • ホームコメディ『モーク・アンド・マインディ(Mork and Mindy)』(1978年-1982年)

大学 編集

出身者 編集

姉妹都市 編集

脚注 編集

  1. ^ 生沢浩. “生沢浩のNFLフランチャイズ物語”. NFL JAPAN. 2012年7月27日閲覧。
  2. ^ 全米の優秀な頭脳集めるコロラド-変貌遂げたが州内不均衡の課題残る” (2017年10月13日). 2017年12月10日閲覧。
  3. ^ NowData - NOAA Online Weather Data”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2013年1月8日閲覧。
  4. ^ 市の主要な図書館、覚醒剤汚染で閉鎖 米コロラド州ボルダー”. CNN (2023年1月2日). 2023年1月5日閲覧。

外部リンク 編集

座標: 北緯40度01分39秒 西経105度15分07秒 / 北緯40.02750度 西経105.25194度 / 40.02750; -105.25194