ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(Sicario: Day of the Soldado)は、2018年アメリカ合衆国アクション映画メキシコ麻薬カルテルを描いた2015年映画ボーダーライン』(Sicario)のスピンオフ。監督はステファノ・ソリマ。脚本は前作に引き続きテイラー・シェリダン。出演は前作にも出演したベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリンジェフリー・ドノヴァンのほかに、新キャストとしてイザベラ・モナーキャサリン・キーナーらが出演している。原題の「Soldado」とはスペイン語で「兵士」の意。

ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ
Sicario: Day of the Soldado
監督 ステファノ・ソリマ
脚本 テイラー・シェリダン
製作 ベイジル・イヴァニク
エドワード・L・マクドネル
モリー・スミス
サッド・ラッキンビル
トレント・ラッキンビル
製作総指揮 エレン・H・シュワルツ
リチャード・ミドルトン
エリカ・リー
出演者 ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン
イザベラ・モナー
ジェフリー・ドノヴァン
マヌエル・ガルシア=ルルフォ
キャサリン・キーナー
音楽 ヒドゥル・グドナドッティル
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 マシュー・ニューマン
製作会社 ブラック・ラベル・メディア
ライ・シネマ
サンダー・ロード・ピクチャーズ英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 コロンビア ピクチャーズ
世界の旗 ライオンズゲート
日本の旗 KADOKAWA
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年6月29日
日本の旗 2018年11月16日
上映時間 122分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $35,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $75,836,683[1]
アメリカ合衆国の旗 $50,072,235[1]
日本の旗 1億円(見込み)[2]
前作 ボーダーライン
次作 Sicario: Capos
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ストーリー編集

メキシコでは中南米だけでなく様々な国籍の人間の不法入国が常態化しており、中にはイスラム過激派も少なくはない。メキシコ系アメリカ人少年のミゲルは、ガヨが仕切るギャングに入ったために不法入国のビジネスに関わっていく。

アメリカ合衆国カンザスの商業施設で自爆テロが起こり、大勢の民間人が犠牲となる。アメリカ合衆国国土安全保障省は、テロ実行犯らがメキシコの麻薬カルテルの助けを得てアメリカに不法入国したという仮説を立て、CIAのマット・グレイヴァ―にカルテル殲滅を依頼する。グレイヴァーは、カルテルに家族を殺害されたコロンビアの元検察官、アレハンドロ・ギリックをリクルートし、あらゆる策を使ってカルテル殲滅のための作戦を展開する。

カルテル同士の抗争を誘発するため、アレハンドロはあるカルテルのリーダーの娘イザベルを拉致し、敵対する別のカルテルの仕業であるかのように犯行を偽装する。テキサスでイザベルの救出劇を偽装した後、マット、アレハンドロと隊員達は彼女をメキシコに連れ帰るが、その途中でメキシコ連邦警察の汚職警官の部隊から奇襲攻撃を受け、銃撃戦が起こる。マット達は連邦警察の警察官等を全員射殺する。この騒動の中、イザベルは車両から抜け出し脇道に隠れる。アレハンドロはイザベルを探すため単身でグループを離れる。

アメリカに戻ったマットは、メキシコ政府がCIAの偽造工作を察知していること、カンザスでの自爆テロの実行犯はメキシコの麻薬カルテルとは無関係だったことを知らされる。メキシコとの関係悪化を恐れたアメリカ合衆国大統領は作戦の中止を命令する。マットはアレハンドロと衛星電話を通じて交信し、作戦の証人であるイザベルを抹殺するよう命じる。アレハンドロがこれを拒否したため、マットはアレハンドロ、イザベル両者を始末するため、再びメキシコに入国する。

アレハンドロはマットの逆手を突き、イザベルをアメリカに密入国させようとする。アレハンドロとイザベルは国境付近の町でガヨ達に捕まり、アレハンドロはミゲルに顔を撃たれ倒れる。イザベルを拉致したガヨ達は車で移動するが、監視ドローンで彼らの動きをつかんでいたマットと彼のチームがガヨ達を全滅させイザベルを救出する。イザベルに同情したマットは彼女をアメリカに連れ帰り証人保護プログラムで保護することにする。

1年後、顔に大きな傷跡があるアレハンドロがテキサスのショッピングモールに現れ、ミゲルに会う場面で物語の幕が閉じる。

キャスト編集

※括弧内は日本語吹替[3]

製作編集

2015年9月、ライオンズゲートが『ボーダーライン』の続編を監督のドゥニ・ヴィルヌーヴと脚本のテイラー・シェリダンを製作していると報じられた[5]。2016年4月、製作のトレント・ラッキンビルとモリー・スミスはエミリー・ブラントベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリンがカムバックすると語った[6]。同年6月1日、脚本をテイラー・シェリダンが、監督をステファノ・ソリマが務めることが分かった[7]。同年10月27日、キャサリン・キーナーが出演することと、ライオンズゲートとブラック・ラベル・メディアが本作に出資したことが分かった[8]。同年11月、エミリー・ブラントがこのプロジェクトに関与しないことが分かった[9]。同年12月、イザベラ・モナー、デイビッド・カスタニェーダ、マヌエル・ガルシア=ルルフォがキャストに加わったことが分かった[10][11][12]。2017年1月、イアン・ボーエン、マシュー・モディーン、エリヤ・ロドリゲスがキャストに加わったことが分かった[13][14][15]

撮影編集

本作の主要撮影は2016年11月からニューメキシコ州で行われた[16]

評価編集

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには274件のレビューがあり、批評家支持率は63%、平均点は10点満点で6.31点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は『前作ほどではないが、ボーダーライン ソルジャーズ・デイはタイムリーでダイナミックなスリラー映画として成功している』となっている[17]。また、Metacriticには50件のレビューがあり、加重平均値は61/100となっている。

興行収入編集

本作は『アンクル・ドリュー』と同じ週に封切られ、公開初週末に1200万ドル前後を稼ぎ出すと予想されている[18]

出典編集

  1. ^ a b c Sicario: Day of the Soldado” (英語). Box Office Mojo. 2019年2月14日閲覧。
  2. ^ 『キネマ旬報』2019年3月下旬特別号 p.53
  3. ^ ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ ブルーレイ”. ハピネットピクチャーズ. 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ 前作で務めた大川透が病気療養中であった為、山野井が代役を務めた。
  5. ^ Brent Lang (2015年9月21日). “‘Sicario’ Sequel in the Works at Lionsgate (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. https://variety.com/2015/film/box-office/sicario-sequel-benicio-del-toro-lionsgate-1201599035/ 2018年2月22日閲覧。 
  6. ^ Kevin Jagernauth (2016年4月1日). “Producers Say Emily Blunt, Benicio Del Toro And Josh Brolin Will Return For ‘Sicario 2’” (英語). IndieWire. http://www.indiewire.com/2016/04/producers-say-emily-blunt-benicio-del-toro-and-josh-brolin-will-return-for-sicario-2-83840/ 2018年2月22日閲覧。 
  7. ^ Mike Fleming Jr (2016年6月1日). “‘Gomorra’s Stefano Sollima To Helm Benicio Del Toro & Josh Brolin In ‘Sicario’ Sequel ‘Soldado’” (英語). Deadline. https://deadline.com/2016/06/sicario-sequel-stefano-sollima-benicio-del-toro-gomorra-1201765978/ 2018年2月22日閲覧。 
  8. ^ Mike Fleming Jr (2016年10月27日). “Catherine Keener Joins Benicio Del Toro & Josh Brolin In ‘Sicario’ Sequel ‘Soldado’” (英語). Deadline. https://deadline.com/2016/10/catherine-keener-joins-benicio-del-toro-josh-brolin-in-soldado-1201843335/ 2018年2月22日閲覧。 
  9. ^ Catherine Shoard (2016年11月28日). “Emily Blunt's character written out of Sicario 2” (英語). The Guardian. https://www.theguardian.com/film/2016/nov/28/emily-blunt-character-written-out-of-sicario-2-taylor-sheridan 2018年2月22日閲覧。 
  10. ^ Amanda N'Duka (2016年12月9日). “‘Sicario’ Sequel ‘Soldado’ Adds Isabela Moner” (英語). Deadline. https://deadline.com/2016/12/sicario-sequel-soldado-benicio-del-toro-isabela-moner-1201867541/ 2018年2月22日閲覧。 
  11. ^ Justin Kroll (2016年12月15日). “David Castaneda Joins ‘Sicario’ Sequel ‘Soldado’” (英語). Variety. https://variety.com/2016/film/news/david-castaneda-sicario-sequel-soldado-1201943575/ 2018年2月22日閲覧。 
  12. ^ Amanda N'Duka (2016年12月13日). “Manuel Garcia-Rulfo Joins ‘Sicario’ Sequel, Signs With WME” (英語). Deadline. https://deadline.com/2016/12/manuel-garcia-rufalo-wme-sicario-sequel-1201869725/ 2018年2月22日閲覧。 
  13. ^ Anita Busch (2017年1月4日). “Elijah Rodriguez Joins ‘Soldado’; Tommy Alastra Prods’ ‘Jackals’ Wraps; XLrator Catches ‘Drifter’ – Film Briefs” (英語). Deadline. https://deadline.com/2017/01/elijah-rodriguez-soldado-jackals-stephen-dorff-tommy-alastra-productions-1201878652/ 2018年2月22日閲覧。 
  14. ^ Anita Busch (2017年1月13日). “‘Stranger Things’ Matthew Modine Joins Cast Of ‘Soldado’” (英語). Deadline. https://deadline.com/2017/01/matthew-modine-sicario-sequel-solado-lionsgate-1201885743/ 2018年2月22日閲覧。 
  15. ^ Amanda N'Duka (2017年1月18日). “‘Soldado’ Cast ‘Teen Wolf’ Actor Ian Bohen; Laurence Mason Boards ‘LAbyrinth’” (英語). Deadline. https://deadline.com/2017/01/soldado-ian-bohen-laurence-mason-labyrinth-movie-1201889040/ 2018年2月22日閲覧。 
  16. ^ Nick Goundry (2016年11月8日). “Sicario sequel starts filming in New Mexico” (英語). KFTV. http://www.kftv.com/news/2016/11/08/sicario-sequel-starts-filming-in-new-mexico 2018年2月22日閲覧。 
  17. ^ Sicario: Day of the Soldado (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2019年10月20日閲覧。
  18. ^ Anthony D'Alessandro (2018年6月27日). “‘Jurassic World: Fallen Kingdom’ Won’t Face Extinction With $60M Second Weekend; Dinos Roar With $18M+ Tuesday – B.O. Preview” (英語). Deadline. https://deadline.com/2018/06/jurassic-world-fallen-kingdom-box-office-second-weekend-tuesday-record-uncle-drew-sicario-1202417421/ 2018年6月28日閲覧。 

外部リンク編集