ポッチェイモ

ポッチェイモは、ジャガイモを用いた保存食、または料理を指す。ムニニモ(主に十勝地方)、ムニニモシトともいう(シトはアイヌ語団子の意)[1][2]

目次

概要編集

北海道樺太などの北方地域に住むアイヌの間に、ジャガイモを原料とした保存食である。

観光客向けとして、阿寒湖畔のアイヌコタンにある飲食店や、阿寒湖畔の一部ホテルなどで提供されている。団子状に丸めてバターと一緒に食す方法などがある。[3]

作り方編集

冬季、土地が根雪に覆われた後に、雪の中にジャガイモを埋める。または、畑で収穫し切れなかったジャガイモが、雪に覆われ埋もれる。雪の中でイモは凍り、発酵する[4]

春・雪融けのころに雪とともに溶け出した発酵済みのイモの皮をむき、つぶし、水を張った桶等で何度も洗う。澱粉質が沈殿するのでこれを漉して乾燥させる。この状態で保存する。 食べるときは保存したイモを水で戻し、練ったり搗いたりして、成型し、焼いて食べる。

発酵食かどうか編集

現在に伝わるポッチェイモの代表的な製造法が自然発酵するもので、かならずしも必須条件ではない様子である[5]

その他の地域のジャガイモの乾燥保存の文化編集

フリーズドライの原型とも言える凍結解凍をくり返しジャガイモの水分を抜くやり方は、原産地である南米チューニョを始めとして、日本でも一般に「しみいも(凍み芋)」「ちぢみいも」「しばれいも」などの名で知られる製法である[6]

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ アイヌ語ラジオテキスト”. 帯広市生活館. 2017年4月13日閲覧。
  2. ^ 由布の寒さを利用した保存食”. 京都新聞. 2017年4月13日閲覧。
  3. ^ 由布の寒さを利用した保存食”. 京都新聞. 2017年4月13日閲覧。
  4. ^ 子供たちと担うアイヌ文化”. 北海道開発協会. 2017年4月13日閲覧。
  5. ^ 由布の寒さを利用した保存食”. 京都新聞. 2017年4月13日閲覧。
  6. ^ 山梨のたべもの しみいもにみる山村食生活の知恵”. 山梨県立女子短期大学. 2017年4月13日閲覧。