ポルノの帝王』(ぽるののていおう)は、1971年公開の日本映画。製作:東映東京撮影所、配給:東映

ポルノの帝王
監督 内藤誠
脚本 小野竜之助
出演者 梅宮辰夫
山城新伍
真山知子
植田峻
丹波哲郎
久里千春
殿山泰司
音楽 小杉太一郎
主題歌 梅宮辰夫「シンボルロック」
編集 長沢嘉樹
製作会社 東映東京撮影所
配給 日本の旗 東映
公開 日本の旗 1971年12月3日
上映時間 88分
製作国 日本の旗 日本
前作 未亡人ごろしの帝王
次作 ポルノの帝王 失神トルコ風呂
テンプレートを表示

概要 編集

梅宮辰夫主演による“帝王シリーズ”第四作[1][2][3]である本作は、九州炭鉱町から上京した梅宮が巨根を武器に、成り上がっていく艶笑喜劇である[3][4]

"ポルノ"という言葉は、同じ東映が1971年7月3日に公開した『温泉みみず芸者』のプロモーションの際に初めて造られ、一気に市民権を得たものであるが[5]映画のタイトルに使用されたのは、本作が日本の大手映画会社の作品として初めてと見られる[注釈 1]。タイトル命名は岡田茂東映社長[3][6]

あらすじ 編集

松村浩は、大阪で自らの巨根が腫れたため、弟分の政の紹介で横浜にある黒田診療所へ向かう。 とりあえず住む場所のない浩と政は、政の舎弟である菊男が所有する船にころがりこんだ。黒田医師の治療により完治した浩は、性の悩みを抱える女性を対象とした東洋医学研究所を運営して大儲け。 一方、黒田診療所が暴力団の陣馬組から急な立ち退きを迫られていることを知った浩は、儲けた金で陣馬を追い返す。次に浩は、横浜港の税関責任者の妻・後藤百合子の協力で、外国船から購入した卑猥な写真や大人のオモチャを扱うポルノショップを始めた。 そんな時、九州から浩の隣家に住んでいた新井清美が彼の元を訪れる。彼女は、父親のけがにより学校を中退し、横浜にある日浦化学というプラスチック工場に勤めることになったという。 しかし、日浦化学の社長・日浦大五郎は陣馬組と結託し、清美たち若い女子工員をポリネシアに売り飛ばす計画を立てていたのだった。 日浦の妻・應子から人身売買計画を聞いた浩と政は、単身日浦と陣馬に立ち向かう。

キャスト 編集

スタッフ 編集

同時上映 編集

任侠列伝 男

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 『にっぽんぽるの白書』(1971年7月公開、国映)、『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!! 』(1971年9月24日公開、東京テレビ動画製作、 日本ヘラルド配給)に次ぐ。

出典 編集

  1. ^ 帝王シリーズ”. 日本映画製作者連盟. 2019年1月26日閲覧。
  2. ^ 「タウン『女たらしの帝王」『週刊新潮』1970年9月19日号、新潮社、14頁。 
  3. ^ a b c 佐伯俊道「終生娯楽派の戯言 第十二回 添え物人生走馬燈」『シナリオ』2013年5月号、日本シナリオ作家協会、122-125頁。 
  4. ^ 杉作J太郎・植地毅「内藤誠監督作品ガイド」『不良番長浪漫アルバム』徳間書店、1999年、230頁。ISBN 978-4-19-864354-6 
  5. ^ 長澤均『ポルノ・ムービーの映像美学 エディソンからアンドリュー・ブレイクまで視線と扇情の文化史彩流社、2016年、12-16頁。ISBN 978-4-7791-2226-2 
  6. ^ 杉作J太郎植地毅「内藤誠インタビュー」『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』徳間書店、1999年、107頁。ISBN 4-19-861016-9 

外部リンク 編集